JIS A1119:1989 pdfダウンロード。
JIS A1119:1989 pdfダウンロード。ミキサで練り混ぜたコンクリート中の モルタルの差及び粗骨材量の差の試験方法 Method of test for variability of freshly mixed concrete by measuring mortar and coarse aggregate contents
1 適用範囲
この規格は,ミキサで練り混ぜたコンクリート中のモルタルの単位容積質量の差及び単位粗骨材量の差の試験について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1110 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
JIS A 1118 フレッシュコンクリートの空気量の容積による試験方法(容積方法)
JIS A 1128 フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法−空気室圧力方法
JIS A 1135 構造用軽量粗骨材の密度及び吸水率試験方法
JIS A 8613 コンクリートミキサ及びコンクリートプラントの安全要求事項
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい
3 試験用器具
3.1 空気量測定器具 空気量を測定する器具は,JIS A 1118又はJIS A 1128のいずれかに規定するものとする。
3.2 はかり はかりは,ひょう量が試料の質量以上で,かつ,目量が試料質量の0.1 %以下のものとする。
3.3 ふるい ふるいは,四角形の枠に,JIS Z 8801-1に規定する公称目開き4.75 mmのふるい網を取り付けたものとする。
4 試料 試料は,コンクリートの練混ぜ直後のバッチから次によって採取する。
a) 試料は,ミキサから排出されるコンクリート流の始め及び終わり
1) の部分から採取する。ただし,練混ぜが終わり,ミキサの運転を止めたときのコンクリートが,ミキサから排出されたコンクリートと同等の品質をもつとみなされる場合には,ミキサ内のコンクリートの前部及び後部2) 又はその他相異なる2か所3) から採取することができる。 この場合,各部分のコンクリートを代表するように採取しなければならない。 なお,試料を採取するときは,原則として人がミキサ及びホッパ内に入ってはならない。やむを得ず入る場合は,ミキサが始動しないようJIS A 8613の5.2.3(操縦装置及び計器類)及び5.4.1(練混ぜ槽)によって,安全措置をしなければならない。
注1) ミキサから排出されるコンクリート流を,始め・中・終わりの3部分に分けて考えた場合の始め及び終わりの部分である。
2) ミキサ内のコンクリートを前・中・後の3部分に分けて考えた場合の前部及び後部である。 3) ミキサ内のコンクリートが円状に分布されている場合の半径の異なる二つの同心円上の相異なる2か所,また,方形又は長方形に分布されている場合の中央部と端部又は右半部と左半部の部分である。 b) 各部分のコンクリートから採取する試料の量は,粗骨材の最大寸法をミリメートル(mm)で示した数をリットル(L)で表した量とする。ただし,粗骨材の最大寸法が20 mm以下のときは,試料の量は20 Lとする。 5 試験方法 各部分から採取したコンクリートの試料について,別々に次の操作を行う。操作を行う時間は,各試料についてほぼ同じでなければならない。
a) 試料の空気量をJIS A 1118又はJIS A 1128によって試験する。軽量骨材コンクリートの場合には,容積方法によって試験する。
また,各部分から採取した試料の空気量は,同一の方法で試験する。 なお,容器に満たしたコンクリートの質量をはかっておかなければならない。
b) a)の試験に用いた試料をふるいの上にあけ,水で洗いながら4.75 mm未満の粒を取り去る。
c) ふるいにとどまった骨材の表面乾燥飽水状態における質量をはかる4)。
なお,JIS A 1110又はJIS A 1135によって,その表乾密度を試験する。 注4) ふるいにとどまる骨材の水中における試料の見掛けの質量をはかってもよい。
6 結果の計算
6.1 モルタルの単位容積質量の差 コンクリート中のモルタルの単位容積質量の差(%)は,式(1)によって計算する。
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