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JIS Z8723:1988 pdfダウンロード

JIS 10-12
JIS Z8723:1988 pdfダウンロード

JIS Z8723:1988 pdfダウンロード。表面色の視感比較方法 Methods for visual comparison of surface colours
1. 適用範囲
1.1 この規格は,塗装物,染色物,印刷物などの物体の表面色を視感によって比較する方法について規定する。ただし,完全鏡面に近い面(1)の色を比較する場合を除く。
注(1) 滑らかな金属表面,めっき面などのように像が鮮明に映る面。
備考 個別規格がある場合は,個別規格を優先する。
1.2 この規格は,自然昼光か,又は人工光源を用いた色比較用ブースで,試料色と参考標準色か又は新しく作成した標準色とを視感で比較する方法について規定する。 標準化したこの色比較方法では,色覚正常な観察者と,再現可能な照明及び観察の諸条件を必要とする。多くの試料色の場合,昼光下で参考標準色と比較することが要求されるが,昼光の分光組成はかなり変動する。そのため,個々の人工光源は自然昼光よりも使用可能な時間が安定していて,色比較を再現しやすいので,人工昼光を用いるほうが好まれる。
1.3 別の方法による協定がされていなければ,この試験方法では,自然昼光か,又は人工光源を使用して行う。自然又は人工の平均昼光は,通常の色比較に用いる。ここで,人工の平均昼光照明は,CIE標準の光D65に相当する。また,必要によっては,受渡当事者間で協定して,CIE補助標準の光D50を使用してもよい。
白熱電球照明は,条件等色を検査するために用いる。白熱電球照明は,CIE標準の光Aに相当する。もし問題を生じた場合,判定のための比較には,規定した人工光源の照明下で行われなければならない。
1.4 色差の視感評価は,附属書Bに規定した等級表を参考にして,色相,彩度及び明度の各成分を調べるか,又はJIS L 0804に適合したグレースケールと比べて行ってもよい。後者の場合,総合色差をそれに相当する明度差によって評価できるという基本的な仮定がある。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 ISO/DIS 3668 : 1996 Paints and varnishes−Visual comparison of the colour of paints
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8105及びJIS Z 8113によるほか,次による。
a) 均斉度 照明の有効面積内における最小照度Eminと最大照度Emaxとの比 maxminEE
b) 背景 試料面及び標準面の周囲にあって,視野として作用するもの。
c) 作業面 表面色の視感比較を行う場合に,試料面と標準面とを置く面で,一様な無彩色に仕上げられていて,背景としても有効に作用する範囲。
d) マスク 試料の表面色及び標準の表面色の大きさや形状を定めるために,試料面及び標準面の上に置く開口がある無彩色の色紙など。
e) 色比較用ブース 外光を遮断し,規定した分光分布をもつ光で作業面を照明することができる小間。
f) 色覚検査表 色覚異常を検出する検査用具で,仮性同色表などをいう。
4. 原理 比較する試料の色を,自然昼光か又は人工光のいずれかを規定した照明及び観察条件の下で観察する。後者の場合には色比較用ブースを用いる。 色差の判定で,色差成分(色相,彩度及び明度)を表現するために,二つの手続きを示す。すなわち,附属書Bに示す個々の等級を用いて記述するか,JIS L 0804に規定したグレースケールを用いて記述するかである。条件等色度の評価についても考慮してある。
5. 要求される追加情報 個々の適用のために,ISO/DIS 3668に規定した試験方法は,追加情報によって完全なものにする必要がある。その追加情報の箇条を附属書Aに示す。
6. 色比較のための照明
6.1 一般 通常の色比較では,自然昼光か又は人工昼光かのいずれを用いてもよい。 自然昼光の特性は変わりやすく,観測者の判断は周辺の着色物によって影響を受けやすいので,判定する目的のためには,厳密に管理されている色比較用ブースの中の人工照明を用いなければならない。また,観察者は無彩色系の衣服を着用し,かつ,観察者の視野内には,試験中の試料の色のほかには,こい色をもつ表面があってはならない。
6.2 自然昼光照明による色比較 北半球では,北空からの拡散昼光で,赤れんがの壁又は緑の樹木のようなこい色が付いている物で反射していない拡散昼光を用いなければならない。その照明は,試料色が示す範囲よりも広い範囲を,均一に,かつ,少なくとも2 000lxの照度でなければならない。太陽の直射光は避ける。

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