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JIS C0062:1987 pdfダウンロード

JIS 10-13
JIS C0062:1987 pdfダウンロード

JIS C0062:1987 pdfダウンロード。環境試験方法(電気・電子) ヒータによる不完全接続耐火性試験方法 Fire Hazard Testing Part 2 : Test Methods Bad-Connection Test with Heaters
1. 緒言及び適用範囲
この規格は,電気・電子製品,サブアセンブリ及び部品の耐火性を調べる試験方法のうちヒータを用いた不完全接続試験方法について規定する。 電気・電子製品の火災に関する最もよい試験方法は,実際に起きる状態を正確に再現することであるが,ほとんどの場合これは不可能である。したがって,電気・電子製品の火災に関する試験は,使用時に生じる具体的な現象をできるだけ忠実にシミュレートさせて行うことが実用上最もよい。
電気的作用による過剰な熱応力を受け,かつ,劣化によって安全性を損なうおそれがある電気・電子製品の各部は,装置内で生じる熱及び火によって過度の影響を受けないようになっていなければならない。 接続部は,例えば,緩み,不十分な機械的圧力又は誤った取付けによって大きな熱放散を生じることがある。これは,接続部の構造及び接続部に流れる電流による電力損失のためである。
参考 この規格は,IEC 695-2-3 (1984) Fire hazard testing, Part 2 : Test methods, Bad-connection test with heatersを翻訳した規格であるが,一部我が国の実情に即した規定内容とした。
引用規格: JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 2303 絶縁薄紙
JIS C 2520 電熱用合金線及び帯
JIS P 3901 カーボン原紙 対応国際規格: IEC695-2-3 Fire hazard testing, Part 2 : Test methods, Bad−connection test with heaters 関連規格:JIS C 0060 環境試験方法(電気・電子)グローワイヤ(赤熱棒押付け)試験方法
JIS C 0061 環境試験方法(電気・電子)ニードルフレーム(注射針バーナ)試験方法
JIS S 3104 ティシュペーパー
2. 試験の目的
接続部は,条件によっては長時間経過後,接続部を所定の位置に保持している絶縁物に悪影響を及ぼす熱源となることがある。 不完全接続とは,異常な熱が発生するおそれがある接続部の故障状態をいう。不完全接続試験は,火災の程度を予測するために過熱している接続部をシミュレートして行う試験である。
この際,接続部の構造及び通常の使用状態で流れる電流を考慮して行う。
この試験は,装置の据付け,運用若しくは修理・保守・点検中に使用者又はサービスマンが取り扱うねじ接続部,すなわち製造業者の管理が行き届かないねじ接続部にだけ適用する。 試験は,定格電流が63A以下のねじ接続部に適用する。 参考 ねじ接続以外の方法による接続部の絶縁物の耐火性試験については,JIS C 0060[環境試験方法(電気・電子)グローワイヤ(赤熱棒押付け)試験方法]又はJIS C 0061[環境試験方法(電気・電子)ニードルフレーム(注射針バーナ)試験方法]を適用することもできる。
3. 試験の概要 試供品には,できるだけ完成品,サブアセンブリ又は部品をそのまま用いる。
電気・電子製品の内部で試験を行うために,必要な場合は,外郭の一部を取り外したり,試験に支障となる部分を製品から取り除いて試験を行ってもよい。この場合は,形状,通気,熱応力の影響及び供試品近傍に発生する炎又は燃焼しながら落下している小片,赤熱している小片などのすべての状態が通常の使用で生じる状態と大きく変わることのないよう注意しなければならない。 サブアセンブリ又は部品を電気・電子製品内部に置いたまま試験を行うことができない場合は,4.で規定した条件で取り外した供試品を用いて試験を行う。 この試験は,次のことを調べるために行う。
(1) 適切な試験用ヒータを用いて規定の条件で加熱した接続部が絶縁物を発火させないこと。
(2) 規定の条件で加熱した接続部によって絶縁物が発火しても,供試品からの炎又は供試品から燃焼しながら落下している小片若しくは赤熱している小片による火の広がりがなく,かつ,燃焼の持続時間が許容値以下であること。 この試験で供試品が発火した場合には,ニードルフレーム試験方法など他の着火源による試験が必要となるときがある。
備考 4.で規定する試験用ヒータは,ねじ端子以外の接続部の試験には適切でなく,附属書Aで規定する構造及び大きさのねじ接続部にだけ有効である。
4. 試験装置の概要
試験用ヒータの抵抗線は,JIS C 2520(電熱用合金線及び帯)の電熱用ニッケルクロム2種(ニッケル57%以上,クロム15〜18%,炭素0.15%以下,けい素0.75〜1.6%,マンガン1.5%以下,残部が鉄の合金線であり,体積抵抗率が23℃で1.12μΩm)のものとする。この抵抗線の両端に,極細の銅線をより合わせて,断面を円形にした長さ120±2mmのリード線を,銅合金製のスリーブを用いて接続する(附属書A図1参照)。
参考 IEC 695-2-3では,抵抗線の材質は,温度20℃における比抵抗1.13Ωmm2/m,成分はニッケル59%以上,クロム14〜19%,鉄19〜23%としている。 この抵抗線の形状,直径及び長さは,導体を接続する接続部の構造及び寸法に対応するものとする。この場合,表に規定する試験電力を考慮する必要がある。 試験用ヒータは,過熱及び溶融を避けるために,抵抗線の直径及び長さに対する固有表面負荷を超えてはならない。固有表面負荷の値“n”は,次の式によって算出し,抵抗線の許容最小寸法を決定するために最大値“nmax”と比較することが必要となる。

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