JIS A8304:1987 pdfダウンロード
JIS A8304:1987 pdfダウンロード。土工機械− 運転員の座席の振動評価試験 Earth-moving machinery− Laboratory evaluation of operator seat vibration
序文 この規格は,2000年に第3版として発行されたISO 7096, Earth moving machinery−Laboratory evaluation of operator seat vibrationを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,運転員の座席の懸架装置が,土工機械の運転員に伝わる1〜20Hzの周波数範囲の垂直方向の全身振動を減衰させる効果を測定及び評価するための室内試験方法について,ISO 10326-1に従い,規定するものである。 この規格は,運転員の座席を土工機械以外に適用する際の許容基準についても規定する。
1.2 この規格は,JIS A 8308に規定する土工機械の運転員の座席に適用する。
1.3 この規格は,次の土工機械に適用する入力スペクトルのクラスを規定する。このクラスは,それぞれ同じような振動特性をもつ機械のグループとして定義される。 − 固定フレーム式ダンパ(ダンプトラック)>運転質量4 500kg
(1) 参考 クローラ式ダンパ(クローラ式不整地運搬車)
− アーティキュレートフレーム式ダンパ − スクレーパで,車軸にサスペンション,又はフレームに振動吸収機構(クッションヒッチ)をもたないもの
(2) − ホイールローダ>運転質量4 500kg
(1) − グレーダ − ホイール式トラクタドーザ − ソイルコンパクタ(土工用) − バックホウローダ − クローラローダ − クローラ式トラクタドーザ≦運転質量50 000kg(1)
(3) − コンパクトダンパ(ダンプトラック)≦運転質量4 500kg(1) − コンパクトローダ≦運転質量4 500kg
(1) − スキッドステアローダ≦運転質量4 500kg(1)
注
(1) JIS A 8320参照
(2) サスペンション機構をもつスクレーパには,サスペンション機構をもたない座席か,減衰特性の高いサスペンションをもつものが使用される。
(3) 50 000kg以上のクローラ式トラクタドーザでは,クッションタイプの座席でも,適度に必要性能が得られる。
1.4 次の機械は,運転時の運転員の座席に伝わる振動が1〜20Hzの範囲では十分に低いことが知られているので,これらの機械の運転員の座席は振動伝達を低減するためのサスペンションを必要としない。
− エキスカベータ,脚移動式エキスカベータ及び機械式ショベルを含む(4) − トレンチャ − ランドフィルコンパクタ(廃棄物処理用)
− ロードローラ,タイヤローラ
− せん孔機械 − パイプレーヤ
− フィニッシャ − 振動ローラ
注(4) エキスカベータでは,普通は,前後方向に顕著な振動が生じる。
1.5 この規格に規定する試験方法及び評価基準は,在来設計の土工機械に適用することを意図している。
備考 通常と明白に異なる振動特性となるよう設計された機械では,他の試験によるほうが適切かもしれない。
参考 機体の振動のアクティブ制御,高い減衰性能をもつキャブマウントの使用などによって,通常と異なった振動特性の機械が,最近では実用されている。
1.6 例えば,床面若しくは操作ペダルから足に伝わるもの又はステアリングホイールから手に伝わるものなど,座席以外から運転員に伝わる振動については対象外とする。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 7096 Earth-moving machinery−Laboratory evaluation of operator seat vibration (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
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