JIS K7200:1986 pdfダウンロード
JIS K7200:1986 pdfダウンロード。硬質発泡プラスチック−圧縮特性の求め方 Rigid cellular plastics-Determination of compression properties
1. 適用範囲
この規格は,硬質発泡プラスチックの次の圧縮特性を求める方法について規定する。
a) 圧縮強さ及び圧縮強さに対応する変形率
b) 10 %変形時の圧縮応力
c) 圧縮弾性率 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 844 : 2004,Rigid cellular plastics−Determination of compression properties (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7507 ノギス JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気 備考 ISO 291 Plastics−Standard atmospheres for conditioning and testingからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 JIS K 7248 発泡プラスチック及びゴム−寸法の求め方 備考 ISO 1923 Cellular plastics and rubbers−Determination of linear dimensionsが,この規格と一致している。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 変形率 (relative deformation) ε:試験片の厚さの減少量を初めの厚さ(初期値)で除した値。
備考1. パーセントで表す。
2. mσに対応する変形率をmεとする(3.2参照)。
3.2 圧縮強さ (compressive strength) mσ:変形率εが10 %未満で,到達した最大荷重mFを試験片の初めの断面積で除した値。
3.3 10 %変形圧縮応力 (compressive stress at 10 % relative deformation) 10σ:10 %変形時 (10ε) における圧縮荷重10Fを試験片の初めの断面積で除した値。
3.4 圧縮弾性率 (compressive modulus of elasticity) E:圧縮比例限界内,すなわち圧縮応力−変形率の関係が直線であるとき,圧縮応力を対応する変形率で除した値。
4. 記号及び略号
0A 試験片の初めの断面積 (mm2) E 圧縮弾性率 (kPa) eF ex(通常用いられる比例限界)における荷重 (N) mF 最大荷重 (N) 10F 10 %変形時の荷重 (N) 0h 試験片の初めの厚さ (mm) mε 圧縮強さ (mσ) における変形率 (%) mσ 圧縮強さ (kPa) 10σ 10 %変形圧縮応力 (kPa) ex 通常の弾性域における荷重 eFに対する変形量 (mm) mx 最大荷重時の変形量 (mm) 10x 10 %変形時の変形量 (mm)
5. 原理 柱状試験片を軸方向に圧縮し,試験片が支えた最大圧縮応力を計算する。最大圧縮応力が変形率10 %以下で得られた場合は,その値を“圧縮強さ”とする。これ以外の場合は,10 %変形に対応する圧縮応力を計算し,その値を“10 %変形圧縮応力”とする。
6. 装置
6.1 圧縮試験機 圧縮試験機は,発生する荷重の範囲及び圧縮変形量に適し,平滑で,かつ,平行な2枚の正方形又は円形の加圧板をもつものとする。加圧板は,表面が研磨されており,荷重によって変形してはならない。加圧板の大きさは,一辺(又は直径)100 mm以上とする。加圧板は,一方を固定板とし,もう一方を可動板とする。可動板は,8. によって,一定の速度で移動可能とする。いずれの板も,位置合わせは,自動でないものとする。
6.2 変形量及び荷重測定装置
6.2.1 変形量の測定 圧縮試験機には,可動板の移動距離xを連続的に測定できる機構をもつものとする。測定の精度は,±5 %又は±0.1 mmとし,後者のほうが精度の高い測定となる場合には,後者を適用する(6.2.2の備考参照)。
6.2.2 荷重の測定 加圧板の一方に荷重指示計のセンサを取り付け,試験片の反作用による力Fを測定する。センサは,測定中に発生するセンサ自体の変形量が,試験片の変形量に比べて無視できるものでなければならない。また,荷重指示計は,試験中の任意の時間における力を,±1 %の精度で連続的に測定することができるものとする。
備考 力F及び変形量xを6.2.1及びこの箇条に規定する精度で同時に記録し,曲線)(xfF=を得る装置の使用が望ましい。これによって,9. で要求するF,x対応値の図式的判定,及び製品の挙動に関する補足的情報の提供が可能となる。
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