JIS B8502:1986 pdfダウンロード
JIS B8502:1986 pdfダウンロード。アルミニウム製貯槽の構造 Construction of Welded Aluminium and Aluminium Alloy Storage Tanks
1. 適用範囲
この規格は,高さ8m以下のアルミニウム及びアルミニウム合金製溶接構造のたて円筒形固定屋根貯槽であって,常圧で液状の化学薬品などを貯蔵するもの(以下,貯槽という。)の構造について規定する。ただし,低温用の貯槽は含まない。
なお,この規格の適用は,本体及びこの規格に規定する附属物に限り,ノズルに接続されるバルブ,配管,計器類などの附属品並びに基礎,防液堤,塗装,断熱工事などについては適用しない。
備考 この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,規格値である。
2. 材料
2.1 一般 貯槽に使用する材料は,貯蔵液体に対して十分な耐食性がある材料を選択しなければならない。
2.2 構造材料 貯槽に使用する構造材料は,原則として次の規格に適合するもの,又はこれらと同等以上のものとする。
JIS H 4000(アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条)
JIS H 4040(アルミニウム及びアルミニウム合金の棒及び線) JIS H 4080(アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管)
JIS H 4090(アルミニウム及びアルミニウム合金溶接管)
JIS H 4100(アルミニウム及びアルミニウム合金押出形材) JIS H 4140(アルミニウム及びアルミニウム合金鍛造品)
JIS B 2321(配管用アルミニウム及びアルミニウム合金製突合せ溶接式管継手)
2.3 附属物材料 鋼製附属物に使用する材料は,原則として次の規格に適合するもの,又はこれらと同等以上のものとする。
JIS G 3101(一般構造用圧延鋼材)のSS41 JIS G 3106(溶接構造用圧延鋼材)
JIS G 3115(圧力容器用鋼板) JIS G 3126(低温圧力容器用炭素鋼鋼板)
JIS G 3201(炭素鋼鍛鋼品)のSF40, SF45 JIS G 3444(一般構造用炭素鋼鋼管)のSTK41
JIS G 3452(配管用炭素鋼鋼管)
JIS G 3454(圧力配管用炭素鋼鋼管)のSTPG38 JIS G 3457(配管用アーク溶接炭素鋼鋼管)
JIS G 3460(低温配管用鋼管)STPL39 JIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)のS20C, S25C, S45C
JIS G 4107(高温用合金鋼ボルト材)のSNB7 JIS G 1303(ステンレス鋼棒) ただし,貯槽内にアルミニウム合金と共存したり,又は外部に取り付けられるものは,十分な防食処理を行わなければならない。
2.4 溶加材 主要部分の溶接に使用する溶加材は,原則として次の規格に適合するもの,又はこれと同等以上のものとする。
JIS Z 3232(アルミニウム及びアルミニウム合金溶接棒並びに電極ワイヤ)
3. 設計
3.1 貯種の強度
3.1.1 貯種に加わる荷重 貯槽に加わる荷重は,次による。
(1) 静荷重 静荷重は,次による。
(a) 貯槽の自重(附属物を含む。)による荷重
(b) 貯蔵液体による荷重
(c) 断熱材による荷重
(d) 積雪荷重
(2) 動荷重 動荷重は,次による。
(a) 風圧力による荷重
(b) 地震動による荷重 ただし,風圧力による荷重と地震動による荷重とは,それぞれ別個に作用するものとして設計する。
3.1.2 荷重の計算
3.1.1の荷重を求める場合は,次による。
(1) 材料の比重 貯槽の自重による荷重を求める場合は,アルミニウム材の比重は,2.7とし,また,鋼材の比重は7.8とする。
(2) 貯蔵液体の比重 貯蔵液体による荷重を求める場合は,その液体の真の比重が1よりも小さい場合は1とし,1より大きい場合は,その液体の真の比重を用いる。
(3) 断熱材の荷重 断熱材の荷重には,支持金具及び保護被覆材の荷重も含める。
(4) 種1荷重 貯槽の水平投影面積当たりの積雪荷重は,積雪の単位重量に,その地方における垂直最深積雪量を乗じて求める。 積雪の単位重量は,積雪量1cmごとに水平投影面積1m2につき20N {2kgf} 以上とする。
(5) 風荷重 風圧力による風荷重は,次式から求める。
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