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JIS T7206:1989 pdfダウンロード

JIS 10-15
JIS T7206:1989 pdfダウンロード

JIS T7206:1989 pdfダウンロード。ガス動力そ(蘇)生器 Gas-powered Resuscitators
1. 適用範囲
この規格は,主に緊急事態で人命を助けるために用いるガス動力そ(蘇)生器(以下,そ生器という。)について規定する。
なお,全自動式のそ生器のほかに,操作者が適度に手で操作して吸気を送り込むそ生器及び患者の吸気に応じて自動的に吸気を送り込むデマンド形のそ生器も含まれる。
備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって規格値である。
引用規格: JIS B 8246 高圧ガス容器用弁
JIS T 7201 麻酔器 対応国際規格: ISO 407 Small medical gas cylinders−Yoke-type valve connections ISO 5356-1 Anaesthetic and respiratory equipment−Conical connectors−Part1 : Cones and sockets ISO 8382 Resuscitators intended for use with humans 関連規格
JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方
2. 用語の意味
この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) ガス動力そ生器 呼吸不全状態の人に人工呼吸を行うために用い,圧縮ガス(酸素又は空気)で動力を供給することによって,肺の換気を行うことのできる携帯用の装置。
(2) 用手作動式ガス動力そ生器 圧縮ガスによる動力を利用して送気するが,操作者が手によって操作するそ生器。 (3) 自動そ生器 肺を膨らませるための周期的送気が,患者の吸気努力又は操作者の動作に関係なく働くそ生器。呼気相も独立して自動的に周期する場合もあるが,自動的に周期する吸気相の間で調節される場合もある。吸気相から呼気相への切換えは,圧サイクル,容量サイクル又は時間サイクルのいずれかによる。
(4) 吸気 肺にガスが入ること。
(5) 呼気 肺からガスが出ること。
(6) 換気周期 吸気相と呼気相との和。
(7) 1回換気量 (VT) 吸気相又は呼気相時に,肺に出入りするガス量 (ml) 。
(8) 分時換気量 (V&) 1分間に肺に出入りするガス量 (l) 。
(9) 1回送気量 吸気相中に,そ生器から患者接続口へ送り込むことのできるガス量。
(10) コンプライアンス(静的)
(C) 一定容器内のガス圧の単位変化によって充てん(填)されるガス量の変化(大気圧を基準にしてml/kPa {ml/cmH2O} で表す。)。
(11) 抵抗 (R) 一定の気流によるガス圧の低下率 [kPa/ (l/s) {cmH2O/ (l/s)}] 。
(12) 気道 肺に入り,また肺から出るガスの通路。
(13) 乳児 体重10kg以下又は1才未満の人。
(14) デマンドバルブ 患者の吸気努力によって作り出される圧変化によって吸気中にガスを間欠的に送り込む弁。
(15) 患者呼吸弁(そ生弁) 吸気相中にガスを肺へ送り,また,呼気相中にガスを肺から外気へ導く弁。
(16) 患者接続部 直接マスク又は適切な気道連結具へ接続するそ生器の部分。
(17) 患者接続口 気管内チューブ又はマスクのどちらかに接続するそ生器の患者接続部にある開口部。
(18) 呼気排出口 患者から呼出されたガスが外気へ出る開口部。
(19) 送り込まれる吸気の酸素濃度 そ生器から患者に送り込まれるガス中の酸素の平均濃度。
(20) 機械的死くう(腔) [VD (app)] 呼気の終わりに装置内に残っている呼気の一部で,次の吸気相にそ生器から送り込まれるガス量 (ml) 。
(21) 最大送り込み圧 そ生器が正常に機能している場合に,患者接続口で得られる最高ゲージ圧 (kPa {cmH2O}) 。
(22) 換気数 (f) 毎分の呼吸回数(回/分)。 (23) 加圧限定システム 最大送り込み圧を制限するための機構。
(24) 吸気・呼気相時間比(I:E比) 吸気相時間と呼気相時間との比。
(25) オーバーライド機構 他の機能よりも優位性を確保するように切り換える機構。優位性を解除して元の優位性に戻す機構も含まれる。
3. 性能
3.1 酸素供給及び送り込まれる吸気の酸素濃度 そ生器は,6.2の規定によって試験を行ったとき,85% (v/v) 以上の酸素濃度の吸気を送り込むことができなければならない。その他の酸素濃度の吸気を送り込むことができる場合には,種々の濃度を送り込むことができる条件を明示しなければならない。
3.2 呼気抵抗 呼気抵抗を変えるために,特別の装置が取り付けられる場合を除き,呼気抵抗は,6.3の規定によって試験を行ったとき,0.49kPa {5cmH2O} 以上であってはならない。
3.3 吸気抵抗 吸気抵抗は,6.4の規定によって試験を行ったとき,大気圧から0.49kPa {5cmH2O} を超えて低下してはならない。
3.4 機械的死くう そ生器の機械的死くうは,6.5に規定する試験を行ったとき,3.5に規定された1回換気量の10%+5mlを超えてはならない。
3.5 換気性能 換気性能は,次のとおりとする。
(1) 1回換気量 乳児用及び小児用のそ生器の1回換気量は,適合する患者の体重1kgについて15mlの1回換気量として求めた値以上でなければならない。新生児用のそ生器の1回換気量は20ml以上でなければならない。600ml以上を送り込むことができるそ生器は,成人用と指定されなければならない。 なお,1回換気量は,加圧限定システムにあるオーバーライド機構を使用することなく,6.6.1に規定する試験を行ったとき,表1に示す作動条件で送り込まれなければならない。

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