JIS E7102:1989 pdfダウンロード
JIS E7102:1989 pdfダウンロード。タンク車用タンクの設計方法 Design Methods for Tanks of Tank Cars
1. 適用範囲
この規格は,JIS E 7101(タンク車)に用いるタンクの設計方法(以下,設計方法という。)について規定する。
備考 この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。 引用規格: JIS B 8243 圧力容器の構造 JIS E 7101 タンク車
関連規格:JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 3125 高耐候性圧延鋼材 JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板 JIS G 4306 熱間圧延ステンレス鋼帯
2. 用語の意味
この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 実容積 表記荷重を積載するのに必要な容積。
(2) 空容積 タンクに表記荷重まで積載物を積載した場合,タンク内(1)に残すべき空間容積。
注(1) ドームを備えたタンクの場合は,ドームを含む。
(3) 計算容積 タンク本体の設計寸法に相当する容積。 3. 計算に用いる鋼材の強さ 設計方法の計算に用いる鋼材の強さは,次のとおりとする。
(1) 引張強さ及び降伏点又は耐力は,規定された値の最小値とする。
(2) 圧縮強さは,引張強さに等しい大きさとする。
(3) せん断強さは,引張強さの85%とする。
4. 設計方法
4.1 容積 タンクの各容積は,次による。
(1) 実容積 表記荷重トン数を比重(2)で除して求める。この場合の比重は,原則として20℃の値とする。 なお,積込時の値が,20℃の値と著しく異なる場合は,受渡当事者間の協定による。 注(2) 小数点以下3位にとどめ,4位以下は切り捨てる。
(2) 空容積 空容積は,積載物が積載後の温度変化によって体積膨張した場合,タンクに生じる内圧がJIS E 7101の4.1(5)に規定する安全弁調整圧力未満となるような大きさにする。
なお,積載後,分解反応などによって内圧を上昇させる特性をもつ積載物,又は発生する蒸気が有害でない積載物に用いるタンクの場合は,空容積の大きさは,受渡当事者間の協定による。
4.2 強度設計
4.2.1 タンク タンクの強度設計は,次のとおりとする。
(1) 胴板及び鏡板は,内圧,垂直荷重及び車端衝撃荷重を受ける。板厚の計算は,内圧には最高使用圧力を,垂直荷重にはタンクの自重及び積載質量の和の1.3倍を,車端衝撃の加速度は29.4m/s2 {3G} の各値をとるようにする。合成した応力は,材料の降伏点に対し,1.5以上の安全率をとる。
(2) 内圧による必要板厚の計算は,JIS B 8243(圧力容器の構造)による。
(3) 板厚の計算値がJIS E 7101の附属書の3.〜5.に規定する値以下の場合は,規定の板厚による。
(4) 外圧を受けるおそれがある場合の必要板厚の計算は,JIS B 8243による。
(5) タンクには,必要によって適当な強め輪を設ける。
(6) 胴板にドーム又はマンホールを取り付ける箇所には,必要によって適当な補強を取り付ける。
4.2.2 タンクと台枠との結合部 タンクと台枠との結合部の強度計算は,次のとおりとする。
(1) タンクと上受板との溶接部,及び台枠と下受板との溶接部での各々のせん断荷重は,附属書によって計算し,表1に示す値以上とする。
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