JIS H5113:1988 pdfダウンロード
JIS H5113:1988 pdfダウンロード。銅合金連続鋳造鋳物 Copper alloy continuous castings
1 適用範囲
この規格は,連続鋳造によって製造された銅合金の連続鋳造鋳物(以下,連鋳鋳物という。)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0403 鋳造品−寸法公差方式及び削り代方式
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1012 銅及び銅合金の分析方法通則
JIS H 1051 銅及び銅合金中の銅定量方法
JIS H 1052 銅及び銅合金中のすず定量方法
JIS H 1053 銅及び銅合金中の鉛定量方法
JIS H 1054 銅及び銅合金中の鉄定量方法
JIS H 1055 銅及び銅合金中のマンガン定量方法
JIS H 1056 銅及び銅合金中のニッケル定量方法
JIS H 1057 銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法
JIS H 1058 銅及び銅合金中のりん定量方法
JIS H 1061 銅及び銅合金中のけい素定量方法
JIS H 1062 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1065 銅及び銅合金中のセレン定量方法
JIS H 1068 銅及び銅合金中のビスマス定量方法
JIS H 1070 銅及び銅合金中の硫黄定量方法
JIS H 1072 銅及び銅合金中のアンチモン定量方法
JIS H 1292 銅合金の蛍光X線分析方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法
3 種類及び記号
連鋳鋳物の種類及び記号は,合金系及び化学成分によって区分し,表1による。
4 品質
4.1 連鋳鋳物の品質 連鋳鋳物の品質は,鋳肌が良好で,使用上有害なきず,割れ,鋳巣などの欠陥があってはならない。
4.2 化学成分
連鋳鋳物は,7.1によって試験を行い,その化学成分は,表2による。
5 形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差
連鋳鋳物の形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差は,次による。
a) 受渡当事者間で,事前に仕様書又は図面を取り交わし,形状・寸法及び質量を取り決める。
b) それぞれの許容差は,受渡当事者間の協定による。ただし,寸法許容差は,特に指定のない場合,JIS B 0403による。
6 製造方法 連鋳鋳物の製造方法は,次による。
a) 連鋳鋳物は,横型連続鋳造法,たて(竪)型連続鋳造法又はその他の連続鋳造法によって製造する。
b) 連鋳鋳物には,埋め金,溶接,ろう付けなどの補修を施してはならない。ただし,きず又は鋳巣で使用上影響が軽微なものは,注文者の承認を得て欠陥部分の補修を施してもよい。
c) 連鋳鋳物は,必要がある場合,応力除去焼なまし,その他適切な熱処理又は切削加工を行ってもよい。
なお,CAC703Cなどで海水などの腐食環境で使用する部品については,受渡当事者間の協定によって焼なまし熱処理を施してもよい。
7 試験 7.1 分析試験 分析試料の採取方法及び一般事項は,JIS H 0321及び/又はJIS H 1012による。 化学成分の分析試験は,次のいずれかによる。
JIS H 1051,JIS H 1052,JIS H 1053,JIS H 1054,JIS H 1055,JIS H 1056,JIS H 1057,JIS H 1058,JIS H 1061,JIS H 1062,JIS H 1065,JIS H 1068,JIS H 1070,JIS H 1072又はJIS H 1292 なお,発光分光分析方法については,受渡当事者間の協定による。
7.2 引張試験
7.2.1 供試材及び試験片の採取方法 供試材及び試験片の採取方法は,次による。
a) 供試材は,特に指定がない限り同一目標成分,同一形状の1回の連続鋳造ごとに1個以上とする。供試材は,連鋳鋳物本体から採取する。
b) 引張試験片の採り方は,受渡当事者間の協定による。
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