JIS D1050:1986 pdfダウンロード
JIS D1050:1986 pdfダウンロード。自動車−衝撃試験における計測Road vehicIes−Techniques of measurement in impact tests−Instrumentation
1.適用範囲
この規格は,自動車の安全性に関する衝撃試験に用いる電気的計測技術の要求事項について規定する。備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 6487 : 1987, Road vehicles−Measurement techniques in impact tests−Instrumentation
2.引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格はその最新版を適用する。JIS B 7602 電気式ロードセル−性能試験方法
3.定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a)計測チャネル トランスデューサからデータの周波数成分や振幅を変えるなどの分析手段までを含むすべての計測系。
b)トランスデューサ 計測チャネルにおいて,計測する物理量を電気信号などの処理可能な二次量に変換するために用いる最初の装置。
c)振幅レンジ (CAC) ある振幅特性を満たす計測チャネルの呼び。計測チャネルの測定範囲の最大値に相当する数値を用いる。
d)フィルタ特性 (FH,FL,FN) フィルタ特性の一様性を規定する。高周波側の周波数 (FH),低周波側の周波数 (FL)及びカットオフ周波数 (FN)の数値は,付図 1 に定義する。
e)周波数クラス (CFC) ある周波数特性,すなわち,計測チャネルに加えられた校正信号の入力と出力との比を周波数に対して表した曲線による規定(付図 1 参照)において,それを満たす計測チャネルの呼びで,付図 1 の FHの値で表すもの。
f)感度係数 振幅レンジ内で最小二乗法又は JIS B 7602 の校正原点と定格容量での出力を結ぶ方法によって決定した校正値に最もよく合う直線(基準直線)の傾き。
2D 1050 : 1998g)計測チャネルの校正係数 FLと5.2HFとの間の対数目盛上に等間隔に並ぶ複数の周波数について評価した感度係数の平均値。
h)直線性誤差 校正値と
f)の基準直線との差の最大値の振幅レンジに対する割合。
i)横軸感度(直線トランスデューサの) トランスデューサのその受感軸方向の刺激に対する,その軸に垂直な方向の感度。
j)横軸感度比率(直線トランスデューサの) 横軸感度と受感軸に沿った感度との比率。
k)位相遅れ時間(計測チャネルの) 正弦波信号の位相遅れ (rad) をその信号の角速度 (rad/s) で除したもの。
l)環境 ある瞬間に計測チャネルが受ける外的影響。
4.性能 計測チャネルの性能は,次のとおりとする。
a)直線性誤差 直線性誤差は,2.5%以下とする。b)周波数特性 各周波数クラスに対する周波数特性は,付図 1 の斜線内でなければならない。
c)位相遅れ時間 計測チャネルの入力と出力の間で計測し,0.03FH〜FHの間でHF101秒以上に変動してはならない。
d)時間1)タイムマーカ 正確度は±1%とし,少なくとも 0.01 秒間隔で記録する。
2)相対時間遅れ 計測チャネルの二つ以上の信号間の相対時間遅れは周波数クラスにかかわらず,位相変換による位相遅れを除き 0.001 秒 (1ms) を超えてはならない。信号が結合している二つ以上の計測チャネルは同じ周波数クラスをもちHF101秒以上の相対時間遅れがあってはならない。この要件は,同期パルスやディジタル信号と同様に,アナログ信号にも適用する。
e)トランスデューサの横軸感度比率 どの方向においても 5%未満とする。
5.校正
5.1一般事項 校正に関する一般事項は,次による。
a)計測チャネルは,少なくとも年 1 回標準装置によって校正しなければならない。標準装置との比較による方法では,振幅レンジの 1%以上の誤差がないこと。標準装置の使用は校正する周波数の範囲だけとする。
b)トランスデューサとサブシステムは個々に評価することができ,その結果を計測チャネル全体の正確さとしてもよい。例えば,トランスデューサの出力信号をシミュレートする既知の振幅の電気信号を用い,トランスデューサを除く計測チャネルの校正を行ってもよい。
5.2校正用標準装置の正確さ 標準装置の正確さは,公認の検定機関の保証か,それがない場合は,公的機関によって校正することが望ましい。
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