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JIS G0572:1984 pdfダウンロード

JIS 10-16
JIS G0572:1984 pdfダウンロード

JIS G0572:1984 pdfダウンロード。ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法 Method of ferric sulfate-sulfuric acid test for stainless steel
1. 適用範囲
この規格は,オーステナイト系ステンレス鋼の沸騰硫酸・硫酸第二鉄溶液中の腐食減量を測定して,粒界腐食の程度を試験する方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 3651-2,Determination of resistance to intergranular corrosion of stainless steels−Part 2 : Ferritic, austenitic and ferritic-austenitic (duplex) stainless steels−Corrosion test in media containing sulfuric acid (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS K 8951 硫酸(試薬) JIS K 8981 硫酸鉄(Ⅲ)n水和物(試薬)*
JIS R 6251 研磨布
JIS R 6252 研磨紙 JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8804 液体比重測定方法
注* 慣用名は硫酸第二鉄 3. 試験装置 試験装置は,次による。
a) 試験容器は,十分な冷却面積をもつガラス製の立形逆流コンデンサを,テーパすり合わせで結合したガラス製の三角フラスコ(容量約1 L)を用いる。
b) 試験片を,試験溶液の中に保持できる適切な形状のガラス製ホルダを使用する。
c) 加熱装置は,試験中の試験溶液を静かな沸騰状態に保持できるものを用いる。
4. 試験溶液 試験溶液は,次による。
a) JIS K 8951に規定する硫酸特級品(密度 約1.84)と蒸留水又は脱イオン水とによって約50%(質量分率%)の硫酸溶液を調合し,その濃度を,JIS Z 8804に規定する比重測定か,又は中和滴定によって50±0.3 %(質量分率%)の硫酸溶液に調製する。
b) この調整した溶液600 mLに対し,JIS K 8981に規定する硫酸第二鉄特級品を25 gの割合で加え,加温し,十分に溶解して試験溶液とする。 なお,所要試験溶液量は7.b)による。
5. 試験片 試験片は,次による。
a) 試験片は,全表面積が10〜35 cm2で,圧延又は鍛造方向に直角の断面の面積が全表面積の1/2以下になるように供試材から採取する。鋳鋼品,溶着金属などの試験片採取方法は,それぞれの規格の規定による。
b) 試験片の切断方法は,通常,のこぎり切断による。せん断による場合は,切断面を切削又は研削で再仕上げして,せん断の影響部分を除く。
c) 試験片にスケールが付着している場合には,切削又は研削によって除去する。 d) 試験片の表面は,JIS R 6251又はJIS R 6252に規定するP 120以上で乾式研磨を行うか,又はJIS R 6253に規定するP 80以上で湿式研磨を行う。
e) 表面仕上げした試験片は,適切な溶剤又は洗剤(非塩化物)で脱脂後,乾燥する。 6. 試験片の鋭敏化熱処理 試験片の鋭敏化熱処理は,極低炭素鋼種(炭素0.030 %以下)及び安定化鋼種(チタン,ニオブを添加)だけについて行う。熱処理は研磨前に施し,熱処理条件は700±10 ℃で30分間保持後に水冷する又は650±10 ℃で10分間保持後に水冷する。ただし,受渡当事者間の協定によって,これ以外の鋭敏化熱処理条件に代えてもよい。
7. 試験方法 試験方法は,次による。
a) 沸騰試験前後において,試験片質量を少なくとも1 mgまではかる。
b) 試験溶液を試験容器に入れ,その量は,試験片の表面積1 cm2当たり20 mL以上とする。
c) 試験片をガラス製ホルダを用いて試験溶液の中位に保持するようにして入れ,加熱装置にて連続120時間の沸騰試験を行う。ただし,受渡当事者間の協定によって,連続72時間の沸騰試験に代えてもよい。 なお,一つの試験容器の中では,試験片1個を試験する。
d) 沸騰試験後,試験溶液から試験片を取り出し,付着している腐食生成物を流水中で柔らかいブラシなどを用いて除去し,乾燥後,質量をはかり減量を求める。
e) 試験溶液は,試験ごとに新しいものを使用し,一度試験した液を繰り返し使用してはならない。
8. 腐食度
腐食度は,沸騰試験後の質量減の単位面積,単位時間当たりの値をg/m2・h-1単位で,JIS Z 8401の規則Aによって,小数点以下2けたに丸めて表す。

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