JIS A1152:2018 pdfダウンロード
JIS A1152:2018 pdfダウンロード。コンクリートの中性化深さの測定方法 Method for measuring carbonation depth of concrete
5 測定方法
5.1 測定面の準備 測定面の準備は,次のいずれかによる。 なお,a)〜c) において測定面がぬれている場合は,測定面を自然乾燥させるか,ドライヤを用いるなどして乾燥させる。
a) 試験室又は現場で作製されたコンクリート供試体を用いる場合 割裂面を測定面とする場合は,圧縮試験機などで供試体を割裂し,割裂面に付着するコンクリートの小片,粉などをはけ,電気掃除機などで除去する。 切断面を測定面とする場合は,コンクリートカッタなどで供試体を切断する。切断時に散水しない場合は切断面に付着するコンクリートの粉をはけ,電気掃除機などで除去し,散水する場合は切断面に付着する のろを水洗いによって除去する。
注記 散水しない場合は切断面が過度に高温にならないように注意する。また,散水の有無にかかわらず,コンクリートの粉,のろなどが切断面に付着していると中性化深さの測定が正確に行われないことがある。
b) コア供試体を用いる場合 割裂面を測定面とする場合は,
a) による。側面を測定面とする場合は,コア供試体採取後,その側面に付着する のろを水洗いによって除去する。
注記 圧縮強度試験に供するコア供試体を用いて中性化深さの測定を行う場合には,圧縮強度試験時に最大荷重に到達した後できるだけ速やかに除荷して供試体の破損を避けるのが望ましい。 圧縮強度試験に供するコア供試体に研磨による端面処理を行う場合,中性化した部分が削られ,中性化深さの測定が正確に行われないことがある。このため,研磨前にコアの任意の位置に印を付け,端面からの距離を測定しておくなど,研磨による中性化深さの欠損量が分かるような対策を事前に行うことが望ましい。
c) コンクリート構造物のはつり面で測定する場合 はつり面は,a) によってコンクリートの小片,粉などを除去する。
注記 コンクリートをはつるとき,あらかじめはつり面の周囲にコンクリートカッタで切れ込みを入れておくと,はつり及び中性化深さの測定が容易になる。
5.2 中性化深さの測定 中性化深さの測定は,次による。
a) 測定面の処理が終了した後,直ちに測定面に試薬を噴霧器で液が滴らない程度に噴霧する。 測定面を空気中に長時間放置しておくと,測定面が中性化して正確な中性化深さが測定できなくなるおそれがある。このため,測定面の処理が終了した後,直ちに測定ができない場合には,ラッピングフィルムなどで測定面を密封する。
b) 測定箇所1)について,コンクリート表面から赤紫色に呈色した部分までの距離を0.5 mm2)の単位で測定する。測定は,呈色した部分が安定してから行う3)。 コンクリートが著しく乾燥していて赤紫色の呈色が不鮮明な場合には,試薬を噴霧した測定面に噴霧器で水を少量噴霧するか,試薬を再度噴霧するなどして,発色が鮮明になってから測定を行う。
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