JIS K8136:2017 pdfダウンロード
JIS K8136:2017 pdfダウンロード。塩化すず(II)二水和物(試薬) Tin(II) chloride dihydrate
6 試験方法
6.1 一般事項 一般事項は,次による。
a) 試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
b) 使用するガラス器具は,特に規定がない場合は,JIS R 3503及びJIS R 3505による。
c) 使用する標準液は,計量計測トレーサビリティが確保された標準液を,使用用途に合致することを確認し,必要ならば希釈して使用する。このような標準液がない場合,使用用途に合致することを確認して市販の標準液を用いるか,又は調製したものを用いる。
注記1 計量計測トレーサビリティが確保された標準液としては,計量標準供給制度[JCSS(Japan Calibration Service System)]に基づく標準液,国立研究開発法人産業技術総合研究所計量標準総合センター(NMIJ),米国国立標準技術研究所(NIST),ドイツ連邦材料試験研究所(BAM)などが供給する標準液及びこれらへの計量計測トレーサビリティが確保された市販の認証標準液がある。
d) 滴定用溶液の調製及び標定は,JIS K 8001の附属書JA(試験用溶液類の調製方法及び滴定用溶液類の調製及び標定)による。市販品を用いる場合は,使用用途に合致することを確認する。
注記2 計量計測トレーサビリティが確保された滴定用溶液としては,ISO/IEC 17025に基づく認定試験所が認定の範囲で値付けした市販の滴定用溶液がある。
6.2 純度(SnCl2・2H2O) 純度(SnCl2・2H2O)の試験方法は,次による。
a) ガス,試薬及び試験用溶液類 ガス,試薬及び試験用溶液類は,次のとおりとする。
1) 窒素 JIS K 1107に規定するもの。
2) 炭酸水素ナトリウム JIS K 8622に規定するもの。
3) 塩酸(2+1) JIS K 8180に規定する塩酸(特級)の体積2と水の体積1とを混合する。
4) (+)−酒石酸ナトリウムカリウム溶液(200 g/L) JIS K 8536に規定する(+)−酒石酸ナトリウムカリウム四水和物27 gをはかりとり,水を加えて溶かし,水を加えて100 mLにする。
5) でんぷん溶液 JIS K 8659に規定する特級又は1級のでんぷん(溶性)1.0 gをはかりとり,水10 mLを加えてかき混ぜながら熱水200 mL中に入れて溶かす。これを約1分間煮沸した後に冷却する。冷所に保存し,10日以内に使用する。
6) 溶存酸素を除いた水 JIS K 8001の5.8 d)(溶存酸素を除いた水)による。
7) 0.05 mol/L よう素溶液 JIS K 8913に規定するよう化カリウム及びJIS K 8920に規定するよう素を用いて,6.1 d)による。
b) 装置 主な装置は次による。 自動滴定装置(必要な場合に用いる。) 電位差滴定の機能をもち,最小吐出量が0.01 mL以下のもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。 試料約0.5 gをあらかじめ窒素を2分間通じて空気を窒素と置換した三角フラスコ300 mLなどに0.1 mgの桁まではかりとり,これに塩酸(2+1)2 mLを加えて溶かす(必要ならば加熱する。)。これに溶存酸素を除いた水50 mL,(+)−酒石酸ナトリウムカリウム溶液(200 g/L)25 mL及び炭酸水素ナトリウム3 gを加え,でんぷん溶液を指示薬として,0.05 mol/L よう素溶液で滴定する。終点は,液の色が無色からごくうすい青に変わった点とする。
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