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JIS A8971:2008 pdfダウンロード屋根工事用足場及び施工方法 Scaffolding for roof construction and installation
1 適用範囲
この規格は,木造,鉄骨造,鉄筋コンクリート造,鉄骨鉄筋コンクリート造などの建築物及び構造物における,屋根工事及び小屋組の建方工事に使用する足場及び装備機材(以下,屋根工事用足場という。)並びにそれらの施工方法について規定する。ただし,品質特性について規定するのは,足場に区分する渡り歩廊,はしご形足場及び可動式足場並びに装備機材に区分する手がかり枠,手すり枠,墜落防護さく(柵)及び兼用ネットである。 なお,施工方法は,施工標準として附属書に規定する。
注記 この規格は,屋根工事用足場の特性とその施工方法について規定するものであるが,その特性にかかわる規定は,屋根工事用足場全般にわたる特性は規定しておらず,この規格によって足場全体及び装備機材単体の適合性評価を行うことは意図していない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによってこの規格の規定の一部を構成する。 これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8952 建築工事用シート
JIS A 8960 建築工事用垂直ネット
JIS A 8962 つま先板
JIS L 1091 繊維製品の燃焼性試験方法
JIS L 2704 ナイロンロープ
JIS L 2705 ポリエチレンロープ
JIS L 2706 ポリプロピレンロープ
JIS L 2707 ポリエステルロープ
JIS M 7624 安全帯
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 屋根工事
屋根下地,屋根ぶき,とい(樋),軒天井などの工事。
3.2 小屋組の建方工事
軒けた(桁),小屋ばり(梁),小屋づか,母屋(もや),棟木(むなぎ),垂木(たるき)などの建方工事。
3.3 屋根工事用足場
屋根工事及び小屋組の建方工事に使用する足場及び装備機材。
3.4 足場
高所作業を安全に行うための足掛りとなる床。渡り歩廊,水平足場,はしご形足場,可動式足場,建方作業台,外部足場,く(躯)体取付形の足場及び格子組鋼管(足場などの二次機材)をいう。
3.5 装備機材 人の墜落及び転落並びに物の飛来及び落下の危険を防止する機材。手がかり枠,手すり枠,つま先板,墜落防護さく(柵),妻面・開口部墜落防護工,兼用ネット,安全ネット,メッシュシート及び親綱をいう。
3.6 渡り歩廊
はしご形足場,はり(梁)などに架け渡したり,屋根面に敷き置きして使用する板状の通路又は作業床。使用荷重を制限することによって水平足場として使用することができる(図A.3及び図A.6参照)。
3.7 はしご形足場
昇降又は作業のために使用する踏み桟付きのはしご状の足場。支持金具を使用することによって,渡り歩廊などを架け渡すことができる(図A.8及び図A.9参照)。
3.8 可動式足場
車輪などによって屋根面を移動させることができるもので,作業床及び昇降設備をもつ足場(図A.11参照)。
3.9 水平足場
鋼管足場などに,水平に架け渡して使用する板状の足場。つかみ金具などをもつものと平板状のものがある。幅寸法によって使用荷重が異なり,つかみ金具をもった床付き布枠,金属製足場板などがある。幅が400 mm以上のものは,渡り歩廊としても使用することができる(図A.7参照)。
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