JIS D4413:2005 pdfダウンロード
JIS D4413:2005 pdfダウンロード。自動車部品−ブレーキライニング及び ディスクブレーキパッド−圧縮ひずみ試験方法 Automotive parts−Brake linings and brake pads− Compressive strain test method
1. 適用範囲
この規格は,自動車用ディスクブレーキパッド,ドラムブレーキシュー及び裏金のない摩擦材の圧縮ひずみ試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 6310:2001,Road vehicles−Brake linings−Compressive strain test method (MOD)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 0106 自動車−ブレーキ用語(種類,力学及び現象)
備考 ISO 611,Road vehicles−Braking of motor vehicles and their trailers−Vocabularyからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS D 0106によるほか,次による。
3.1 圧縮ひずみε 初期厚さに対する圧縮力並びに温度によるパッド及びライニングの厚さ減少量。厚さは,摩擦面に垂直に加えられた力の方向で測定する。
4. 記号及び単位
記号及び単位は表1による。
5. 試験荷重の負荷方法 試験荷重の負荷方法は,次のいずれかによる。
a) A法 単位面積圧力MPa(推奨する単位)の試験荷重を負荷
b) B法 ブレーキシステムライン圧に相当する圧力barの試験荷重を負荷(2) B法は,ブレーキシステムが油圧作動時に本来なら使用される方法である。 A法とB法から得られる結果は,直接比較すべきでない。 注(2) 1 bar=0.1 MPa=105 Pa, 1 MPa=1 N/mm2 6. 試験装置 試験装置は,次に示すもので構成する。
a) 均一な荷重を容易に負荷する機構を用いたラム(又はダミーピストン)
b) 腐食に対する保護を施し,変形と材料の付着を避ける設計をしたプレート
c) 摩擦材をラムとプレートの間で圧縮することができる荷重装置
d) プレートとラムの間の圧縮力を,100 Nの精度で計測できる装置
e) プレート上でラムとその中心線付近で接触している試験サンプルの厚さ減少量を,0.001 mmの精度で測定するゲージ
f) プレートの温度を上昇させる熱板(7.2参照)
g) マイクロメータ なお,試験装置は,任意の装置を試験サンプルの温度測定に用いることができる。
7. 試験器具仕様
7.1 荷重 最大荷重は,摩擦材面圧を摩擦表面の反対面に対しディスクブレーキパッドでは8 MPa,ドラムブレーキライニングでは3 MPaを与えることとする(A法)。B法では,ブレーキで160 barに至るまでの車両ライン圧力に相当する荷重が適用できる。 荷重は,A法では,荷重増加率を(4±0.5)MPa/s又はクロスヘッド移動速度を(15±2)mm/minで増加させる。また,B法では,(80±10)bar/sの割合で増加させるものとする。
7.2 熱板 高温試験の場合,表面上のt1は400 ℃とする。ただ,特に指定された場合には,これより低温又は高温としてもよい。
7.3 荷重用ラム ディスクブレーキパッドの試験サンプルはパッドアッセンブリ,又は例えば,商用車用パッドの場合にはアッセンブリの切り出し部分とする。 ライニングの試験サンプルは,受渡当事者間の合意とによって,試験サンプルタイプI又はIIIを用いる[a)及びc)参照]。 次に,異なる試験サンプルタイプについての荷重ラムの仕様を示す。
a) 試験サンプルタイプI(バッキングプレートのない摩擦材) 試験サンプルタイプⅠは,ラムの表面が平たんであり,その外周は少なくともサンプルの外周に外接するものとする(付図1参照)。
b) 試験サンプルタイプII(ディスクブレーキパッドアッセンブリ) 試験サンプルタイプⅡは,標準の状況下では,ラムの表面はパッドを取り付けたブレーキのピストンの実際の接触表面と同一な形状(例えば,ソリッド又は環状ピストン)及び取付位置とする。 多くのブレーキ構成(例:フィンガーキャリパー,ダブルピストンなど)があることは知られているが,1個のピストンを試験に使用する。 単位面積の圧力を計算する場合,合わせ面と接触している実際の摩擦材面積を使用する(付図2参照)。
c) 試験サンプルタイプIII(ドラムブレーキシューアッセンブリ) 試験サンプルタイプⅢは,ラムの当たり面がシューの内側の曲率と同一の曲率をもたなければならない。湾曲した試験サンプルでは,弧が40 mm又は長さと幅の比が同じであれば理想的である(付図3参照)。 試験サンプルタイプⅠでは,曲率があれば結果に影響を与えることから,この場合と同様にすべきである。
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