JIS K6831:2003 pdfダウンロード
JIS K6831:2003 pdfダウンロード。接着剤−接着強さの温度依存性の求め方 Adhesives-Determination of temperature dependence of adhesive bonds
1. 適用範囲
この規格は,接着製品及び接着剤の接着強さの温度依存性の求め方について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6800 接着剤・接着用語
JIS K 6848-1 接着剤−接着強さ試験方法−第1部:通則
JIS K 6848-2 接着剤−接着強さ試験方法−第2部:金属の表面調整のための指針
JIS K 6848-3 接着剤−接着強さ試験方法−第3部:プラスチックの表面調整のための指針
JIS K 6848-4 接着剤−接着強さ試験方法−第4部:金属,プラスチックを除く被着材の表面調整のための指針
JIS K 6850 接着剤−剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法
JIS K 6852 接着剤の圧縮せん断接着強さ試験方法
JIS K 6866 接着剤−主要破壊様式の名称
JIS K 6900 プラスチック−用語
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 6800及びJIS K 6900による。
4. 試験方法の種類 接着強さの試験方法は,金属の場合はJIS K 6850,木材の場合はJIS K 6852による。
5. 試験の一般条件
JIS K 6848-1の4.(試験の一般条件)による。
6. 接着剤の採取方法及び取扱方法
JIS K 6848-1の5.(接着剤の採り方及び取り扱い方)による。
7. 接着剤の種類及び被着材の表面処理
JIS K 6848-2,JIS K 6848-3及びJIS K 6848-4による。
8. 試験片
8.1 試験片の作製 試験片の作製は,次による。
a) 金属に対してはJIS K 6850,木材に対してはJIS K 6852によって,製造業者の指定する接着条件で行う。
b) 接着製品から試験片を切り出す場合は,金属に対してはJIS K 6850,木材の場合にはJIS K 6852に従って規定の形状及び寸法に切り出す。
8.2 試験片の数 試験片の数は,9.に示す試験項目ごとに,金属に対しては5個以上,木材の場合には少なくとも3枚の試験体から合計12個以上とする。
9. 試験項目
9.1 常態試験 試験片をJIS K 6848-1の4.1(試験室の状態)の条件で168時間保持した後,そのままの状態で4.によって試験する。ただし,加熱硬化の場合は48時間保持した後試験をする。
9.2 昇温又は冷却試験 試験片をJIS K 6848-1の4.1の条件で168時間保持した後,−40±3℃,−20±3℃,0±2℃,40±2℃,60±2℃,80±2℃,100±2℃,120±3℃,140±3℃,160±3℃及び180±3℃の温度のうち必要な温度群を選び,4.によって試験する。規定温度における保持時間は,金属試験片の場合は10分,木材試験片の場合は24時間とする。
10. 結果の表示
a) 9.によって得られた各温度のせん断接着強さから,せん断接着強さ−温度線図を作成する。一例を図1に示す。
b) 破壊の様式はJIS K 6866による。
11. 報告 試験報告には,次の項目を含む。
a) この規格の適用
b) 接着剤の種類,主成分,製造業者のコード番号,バッチ又はロット番号及び形状
c) 被着材の寸法,材質及び表面調整法
d) 接着剤の適用方法,乾燥又はプレキュアー条件(適用した場合),硬化時間又はセット時間並びに,温度及び圧力を含む接着工程
e) 接着後の接着層の平均厚さ及び試験方法の種類
f) 試験片の作製方法,試験片の形状寸法,試験片の数及び構成,試験前の状態調節並びに試験環境
g) 試験速度(又は一定荷重速度の場合は荷重速度)
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