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JIS K0130:1995 pdfダウンロード

JIS 10-02
JIS K0130:1995 pdfダウンロード

JIS K0130:1995 pdfダウンロード。電気伝導率測定方法通則 General rules for electrical conductivity measuring method
1 適用範囲
この規格は,電解質水溶液及び水(河川水,海水,雨水,蒸留水,脱イオン水など)の5 µS/m〜200 S/m (25 ℃) の範囲の電気伝導率の測定方法について規定する。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0213 分析化学用語(電気化学部門)
JIS K 0557 用水・排水の試験に用いる水
JIS K 1107 窒素
JIS K 8121 塩化カリウム(試薬)
JIS Z 8710 温度測定方法通則
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0213によるほか,次による。 なお,括弧内の対応英語は,参考のために示す。
3.1 電気伝導度 (conductance) 電解質水溶液を満たした電極間の溶液の電気抵抗 (R) の逆数。
注記 記号はG,単位はS(ジーメンス)。
3.2 電気伝導率 (electrical conductivity, electric conductivity, electrolytic conductivity) 面積1 m2の2個の平面電極が,距離1 mで対向している容器に電解質水溶液を満たして測定した電気抵抗の逆数。
注記 導電率ともいう。記号はκ,単位はS/mであるが,電気伝導率の数値によって,mS/m,μS/m などを用いる。
3.3 セル (cell) 電気伝導率測定用電極を,電気絶縁体で作った容器に固定したもの。
3.4 塩化カリウム標準液 (potassium chloride standard solution) セル定数の測定用に調製した,既知の濃度の塩化カリウム水溶液。
3.5 セル定数 (cell constant) 塩化カリウム標準液を満たしたセルの電極間で測定した電気伝導度で,その標準液の電気伝導率を除したもの (κ/G )。
注記 単位はm−1。電磁誘導方式では,上記のように定義されるセル定数はないが,それと等価なものをセル定数とする。
3.6 電気伝導率の温度係数 (temperature coefficient of electrical conductivity) 電気伝導率の1 ℃当たりの変化率。
注記 通常は百分率で表示する。本来は,電気伝導率の温度依存性に関する微分係数であるが,実用的には次の式のように,ある温度 (θ ℃) と基準温度 (25 ℃) との間での電気伝導率の平均的な変化率として求め,利用することが多い。
3.7 温度補正係数 (temperature correction factor) 水の電気伝導率θκをθ ℃から25.0 ℃における電気伝導率25κへ変換するための係数25,θf。
注記 温度係数25,θαと次の式の関係にある。
3.8 温度補償方式 (temperature-compensation technique) 測定された電気伝導率と温度とから,指定された温度における電気伝導率を求める方法。
注記 手動温度補償方式と自動温度補償方式とがある。電解質水溶液の溶質イオンの温度係数と,水の解離によるイオンの温度係数との両者を補償する方式を二重温度補償方式という。
3.9 交流2電極方式電気伝導率計 (AC two−terminal electric conductivity meter) 2個の電極間に正弦波,方形波などの交流を印加し,電極間を流れる電流を測定して電気伝導率を求める計測器。
3.10 交流4電極方式電気伝導率計 (AC four−terminal electric conductivity meter) 4個の電極を適切な間隔で配置し,外側の2個の電極間に電流を流して,内側の2個の電極間の電位差を測定し,電気伝導率を求める計測器。
3.11 電磁誘導方式電気伝導率計 (inductive conductivity meter, electromagnetic conductivity meter) 電磁誘導作用を利用して電気伝導率を求める計測器。
4 一般事項
一般事項は,次による。
a) 電気伝導率の単位として,従来は,μS/cmが用いられていたが,この規格では,主に,mS/mを用いる。
注記1 電気伝導率としては,μS/mの単位で表した数値を0.01 倍するか,又はmS/mの単位で表した数値を10 倍すると,μS/cmの単位で表した数値となる。
b) セル定数の単位として,従来はcm−1が用いられていたが,この規格では,主に,m−1を用いる。
注記2 m−1で表した数値を0.01倍すると,cm−1の単位で表した数値となる。
c) この規格における電気伝導率の標準の温度は,25 ℃とする。
5 電気伝導率計
5.1 測定方式の種類 電気伝導率計は,次の測定方式のものを使用する。
a) 交流2電極方式
b) 交流4電極方式
c) 電磁誘導方式
5.2 形態 電気伝導率計の形態は,その使用目的によって,次の3種類とする。
a) 携帯用 持ち運び可能な重さ及び形状をしている電気伝導率計。
b) 卓上用 実験室などの台の上で使用する電気伝導率計。
c) 定置用 現場に設置し,自動連続測定が可能な電気伝導率計。屋外で使用するものは,防滴構造のものとする。

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