JIS M7102:1993 pdfダウンロード
JIS M7102:1993 pdfダウンロード。ビニル加工布風管 Vinyl coated-cloth tubes for ventilation
1. 適用範囲
この規格は,鉱山,土木,建設,工場,造船所などの事業場において通風のために使用するビニル加工布風管(以下,風管という。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 1302 絶縁抵抗計(電池式)
JIS G 3521 硬鋼線
JIS G 3522 ピアノ線
JIS K 3371 衣料用合成洗剤
JIS K 6741 硬質塩化ビニル管
JIS L 1091 繊維製品の燃焼性試験方法
JIS L 1096 一般織物試験方法
JIS T 8118 静電気帯電防止作業服
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考である。
2. 用語の定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) ビニル加工布 合成繊維製織物にポリ塩化ビニルを塗布した布。
(2) 導電性繊維 金属,カーボンなどの導電性物質で出来た繊維,又はこれらを一部に使用して出来た繊維で,帯電防止性能をもつもの。
(3) 帯電防止加工布 導電性物質若しくは帯電防止剤を表面若しくは内部に塗布又は混入したビニル加工布,及び導電性繊維を織り込んだビニル加工布。
(4) 帯電防止風管 帯電防止加工布を縫合又は溶着して製作した,帯電防止性能をもつ風管。
3. 種類
風管の種類は,帯電防止性能の有無によって,普通風管及び帯電防止風管に分け,さらに,ビニル加工布の強さ及び中間枠の構造によって,表1のとおりとする。
4. 性能 風管の性能は,次のとおりとする。
(1) 普通風管 普通風管の性能は,7.3.1の試験方法によって試験したとき,縫合部又は溶着部をもつ試験片の測定値が,縫合部又は溶着部なしの試験片の測定値の60%以上であること。
(2) 帯電防止風管 帯電防止風管の性能は,(1)に規定する普通風管の性能をもつとともに,7.3.2に規定する方法によって試験したとき,漏えい抵抗が,1.0×108Ω未満であること。
5. 構造 風管の構造は,次の各号に適合しなければならない。
(1) 一般構造 (1.1) 風管は,ビニル加工布を円筒形に縫合又は溶着したもので,両端は他の風管と互いに接合できる構造であって,中間枠の種類及び有無によって,次の各項に適合するものであること。
(a) リング形 円筒形の内部又は外部に,適当な間隔に鋼線をリング状に枠入れしたもの。
(b) スパイラル形 円筒形の内部又は外部に,鋼線をスパイラル状に枠入れしたもの。
(c) 枠なし形 中間枠のないもの。
(1.2) 風管は軽量であって,折り畳むことができ,かつ,運搬,取付けなどが容易であること。
(1.3) 風管を縫合によって製作する場合は,漏風が少ないような縫合加工とすること。
(1.4) 風管に鋼線を枠入れする場合は,通気抵抗が著しく増大しないような構造であること。
(1.5) 風管には風管を水平につるか,又は垂直に垂らすのに便利なように,6.5に規定するつり具を適当数取り付けてあること。
(1.6) 風管と風管の接合は,容易かつ確実で,その接合箇所から極力漏風を防止し,かつ,通気抵抗を少なくするような構造であるだけでよい。
(2) 帯電防止風管の構造
(2.1) 帯電防止風管は,帯電防止加工布から製作されており,その両端に近い部分(鋼線をもつものは風管の両端に近い鋼線部分)に,帯電防止風管を接地するため,又は他の帯電防止風管と電気的に結合するための接続端子若しくは接続用の電線が取り付けてあること。ただし,帯電防止風管を他の帯電防止風管に接続することによって,帯電防止風管が自動的に結合される構造の場合は,一端に接続端子又は接続用の電線が取り付けてあるだけでよい。
(2.2) 金属つり環は,金属リングと電気的に確実な接続状態となる構造であること。
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