JIS F2617:1989 pdfダウンロード
JIS F2617:1989 pdfダウンロード。船舶及び海洋技術−救命艇用なわばしご Ships and marine technology-Embarkation ladders
1 適用範囲
この規格は,生存艇からなわばしごで船体の垂直部分に沿って安全に乗下船するために装備する救命艇用なわばしごに対する要求事項について規定する。 この規格は,国際航海に従事する船舶に用いる1974年海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS)第III章に要求による救命艇用なわばしご(以下,なわばしごという。)に適用する。主管庁は,この規格がSOLASに十分適合しているとして,この規格によるなわばしごを船舶に適用することを強く求められる。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 5489:2008,Ships and marine technology−Embarkation ladders(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS K 7219 プラスチック−直接屋外暴露,アンダーグラス屋外暴露及び太陽集光促進屋外暴露試験方法 注記 対応国際規格:ISO 877:1994,Plastics−Methods of exposure to direct weathering, to weathering using glass-filtered daylight, and to intensified weathering by daylight using Fresnel mirrors(IDT) JIS L 2701 麻ロープ ISO 209-1:1989,Wrought aluminium and aluminium alloys−Chemical composition and forms of products−Part 1: Chemical composition ISO 1461:2009,Hot dip galvanized coatings on fabricated iron and steel articles−Specifications and test methods 3 なわばしごの種類 なわばしごの種類は,形式及び構造によって分類し,表1による。
4 材料 4.1 木製部品 なわばしごに用いる木製部品は,節なしの広葉樹の硬材など(トネリコ,オーク,ニレ,ブナ,チーク,アピトン又はチューリップウッド)で製作しなければならない。 4.2 サイドロープ 4.2.1 サイドロープは,抗菌処理をしたマニラロープ,JIS L 2701の1類マニラロープ1種又はポリエステルと対比する色を付けたポリプロピレン心材をもつ熱処理を施し形づけしたポリエステル・スパンロープとする。サイドロープは,少なくとも24 kNの破断強度及び呼び直径18 mm以上(周囲57 mm以上)としなければならない。
4.2.2 代替の合成繊維製サイドロープは,次のa)〜e)の全てに適合する場合には用いてもよい。
a) 4.2.1の破断強度及び寸法要求事項を満たす。
b) 荷重下において,少なくとも4.2.1に規定する標準ロープと同等の最大伸び率をもつ。
c) マニラロープ又はポリエステル・スパンロープと同等の,素手で握るために適した外面をもつ。
d) 紫外線に対する耐候性をもつ,熱硬化性ポリマーを材料とする。
e) 4.2.1に規定するポリエステル/ポリプロピレン・スパン構造と同様に,過度の磨損のときに目に見える徴候を示す構造をもつ。
4.3 金属材料
4.3.1 金属固着具は,固有の耐食性をもつもの,又は耐食性の処理を施した材料で製作しなければならない。
4.3.2 ステンレス鋼でない鉄系金属部品は,ISO 1461による表面処理をしなければならない。
4.3.3 ステンレス鋼部品は,少なくともJIS G 4305のSUS316又はgrade 316 1) と同等の耐食性をもつ海洋環境に適した合金とする。
注1) Iron & Steel Society (ISS) 出版のStainless Steel参照。 住所:186 Thom Hill Road,Warrendale,PA 15090-7528,USA,又は ホームページ:http:// www.iss.org.
4.3.4 アルミニウム製の構成部品は,ISO 209-1の5254又は5652合金,又は銅含有率0.06 %(質量分率)以下のその他の合金としなければならない。
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