JIS A1521:1988 pdfダウンロード
JIS A1521:1988 pdfダウンロード。片開きドアセットの面内変形追随性試験方法 Doorsets-Diagonal deformation test under static load
1 適用範囲
この規格は,JIS A 1513に規定する試験項目のうち,静的荷重による片開きドアセットの面内変形追随性試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 15822:2007,Test method of doorset opening performance in diagonal deformation−Seismic aspects(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。
2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1513 建具の性能試験方法通則 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1 ドアセット あらかじめ枠と戸とが製作・調整されていて,現場取付けに際して一つの構成材として扱うことができるもの。
3.2 面内変形追随性 ドアセットの枠を面内方向に変形させたときの戸の開閉可能な度合い。
3.3 面内変位(in-plane displacement) ドアセット枠部の外のり上端・下端の水平方向移動量差を,枠部の外のり高さ寸法で除した比(単位はrad)。
3.4 正加力 相対的に見て,試験体の上枠が下枠に対して戸先側からつり(吊)元側へ移動する方向への加力(図1参照)。
3.5 負加力 相対的に見て,試験体の上枠が下枠に対してつり(吊)元側から戸先側へ移動する方向への加力(図1参照)。
3.6 開放力(opening force) 戸を開放させるのに要する力。
3.7 操作力 錠及びハンドルを操作するのに要する力又はトルク。
4 試験装置 試験装置は,主に次の機器及び装置によって構成し,その例を図1〜図4に示す。また,試験装置の詳細を附属書JAに示す。
a) 試験体取付装置 試験体取付装置は,図1及び図2に示すように通常の使用に準じた状態に取り付けられる構造とする。装置を構成する各部材は,試験加力に十分耐え得る剛性をもち,かつ,部材相互間はピンジョイントで結合されるものとする。図1は,下水平材を固定して上水平材を動かす場合の例であるが,逆に,上水平材を固定して下水平材を動かす方法を用いてもよい。
b) 加力装置 加力装置は,図1に示すように,油圧ジャッキなどを用いて,静的な力によって試験体取付装置に面内方向への所定の変位を与えることができるものとする。
c) 変位測定装置 変位測定装置は,図5に示す各測定点の変位を0.1 mm以下の単位まで測定でき,定期的に校正されたものとする。
d) 開放力測定装置 開放力測定装置は,閉鎖位置にある戸のハンドル付近を,戸の面に対し垂直に戸を開く方向へ加力することができ,かつ,開放力を10 N以下の単位まで測定できるものとする。図3は,油圧ジャッキとロードセルとを組み合わせた開放力測定装置の一例であるが,この規定を満足するものであれば,これに限定しない。
e) 操作力測定装置 操作力測定装置は,錠及びハンドルの操作力を1 N以下又は0.1 N・m以下の単位で測定できるものとする。例えば,直線的に力を加えるものはプッシュプルスケール,ばねばかりなどの力測定器を,サムターンのように回転操作を行うものは図4に示すようなトルクドライバーなどのトルク測定器を用いることができるが,この規定を満足するものであれば,これらに限定しない。
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