Location: Home > JIS
JIS
  • JIS B7433:1989 pdfダウンロード。ニュートンゲージ Newton Gauges 1. 適用範囲 この規格は,光学部品の表面の真球度及び曲率半径の基準として用いるニュートンゲージについて規定する。 備考 光学部品の平面の基準として用いるニュートンゲージは,平面を曲率半径が無限大 (∞) の球面として扱う。 引用規格: JIS B 7430 オプチカルフラット JIS B 7541 標準尺 2. 種類 ニュートンゲージは,その使用区分によって,次の3種類とする。 (1) 校正用ニュートンゲージ 校正用ニュートンゲージ(以下,校正用ゲージという。)は,3.(1),4.1(1)及び4.2(1)に規定する形状及び寸法,真球度及び曲率半径をもつ凹凸一対のニュートンゲージであって,基本ニュートンゲージの真球度及び曲率半径の比較測定又は測定器の校正の基準として用いる。 なお,校正用ゲージの呼び (R0) は,曲率半径によって,10,20,50,100,200,500,1000及び∞の8通りとする。 (2) 基本ニュートンゲージ 基本ニュートンゲージ(以下,基本ゲージという。)は,校正用ゲージとの比較測定によって又は校正用ゲージを用いて校正した測定器によって真球度及び曲率半径が測定され,かつ,曲率半径の値の測定精度が明示されている凹凸一対のニュートンゲージであって,常用ニュートンゲージの製作又は検査のための基準として用いる。 備考 基本ゲージは,2.(1)の条件が満たされる場合には校正用ゲージとして使用してもよい。 (3) 常用ニュートンゲージ 常用ニュートンゲージ(以下,常用ゲージという。)は,検査の対象となる光学部品の表面に適合した大きさをもち,真球度及び曲率半径の値を基本ゲージによって校正したニュートンゲージであって,光学部品の製作及び検査に際し使用する。 3. 形状及び寸法 ニュートンゲージの外周形状は円形とし,各部の寸法は,ニュートンゲージの種類によって次のとおりとする(図1参照)。 ただし,常用ゲージの形状及び寸法については,特に規定しない。 4. 精度 4.1 真球度 ニュートンゲージの真球度は,次による。 (1) 校正用ゲージの真球度は,幾何学的に正しい球面からの偏差が0.025μm以内でなければならない。 備考 R0が∞の校正用ゲージは,外径の大きさを除き,JIS B 7430(オプチカルフラット)による片面0級のオプチカルフラットに該当する。 (2) 基本ゲージの真球度は,校正用ゲージとの比較によって,球面からの見掛け上の偏差が,0.025μm以内であり,かつ,基本ゲージの凸面と凹面を比較したとき,両者の間に0.05μmを超える差異があってはならない。 また,基本ゲージの凸面と凹面との比較に際し,有効径の21の大きさをもつ任意の領域内で0.025μmを超える差異があってはならない。 備考 Rが∞の基本ゲージは,外径の大きさを除き,JIS B 7430による片面1級のオプチカルフラットに該当する。 (3) 常用ゲージの真球度は,基本ゲージとの比較によって,常用ゲージ及び基本ゲージのうちいずれか小さい方の有効径内の差異が0.05μm以内であって,かつ,その有効径の21の大きさをもつ任意の領域内で0.025μmを超える差異があってはならない。 備考 Rが∞の常用ゲージは,その平面度がJIS B 7430による片面2級又は3級のオプチカルフラットに該当する。 4.2 曲率半径 ニュートンゲージの曲率半径は,温度23℃における値とし,次による。 (1) 校正用ゲージの曲率半径は,表3を満足していなければならない。 (2) 基本ゲージの曲率半径は,表4を満足していなければならない。
    10-15
  • JIS B1456:1989 pdfダウンロード。ローラチェーン軸継手 Roller Chain Shaft Couplings 1. この規格は,一般の機械に用いるローラチェーン軸継手(以下,継手という。)について規定する。 JIS B 0401 寸法公差及びはめあい JIS B 0405 削り加工寸法の普通許容差 JIS B 0903 円筒軸端 JIS B 1301 沈みキー及びキーみぞ JIS B 1801 伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン JIS B 1802 ローラチェーン用スプロケット歯形 JIS B 7502 外側マイクロメータ JIS B 7503 0.01mm目盛ダイヤルゲージ JIS B 7507 ノギス JIS B 7508 棒形内側マイクロメータ(単体形) JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材 2. 継手の種類は の 15 種類とし,呼びの構成は使用ローラチェーンの呼び番号(上 2 けた又は上 3 けた)とスプロケットの歯数(下 2 けた)との組合せによる。 3.1 スプロケット,ローラチェーン及び継手ピンには,有害なきず,き裂などの欠陥があってはならない。 3.2 軸穴の中心に対するスプロケット各部の振れの許容値は, 1 による。 3.3 継手の釣合いは良好であって,振動の原因とならない程度とする。 4.1 継手の形状,寸法及び構造は, による。ただし,ローラチェーンは JIS B 1801(伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン)によって,スプロケットの基準歯形は JIS B 1802(ローラチェーン用スプロケット歯形)による。 4.2 軸穴直径は, の最大直径以下,最小直径以上とし,原則として JIS B 0903(円筒軸端)による。 ただし,軸穴は当事者間の協定によって,粗仕上げ加工のままとすることができる。 なお,キー溝の寸法及び許容差は,JIS B 1301(沈みキー及びキーみぞ)による。 4.3 軸穴直径の寸法許容差は,原則として H7 とする。スプロケットの外径の寸法許容差は h10 とする。 H7 及び h10...
    10-15
  • JIS D5403:1989 pdfダウンロード。自動車用電線端子 Cable Terminals for Automobiles 1. 適用範囲 この規格は,自動車の電装部品及びボデーとワイヤリングハーネスとを接続するハウジングをもたない単極電線端子(以下,端子という。)について規定する。 備考1. ハウジングとは,ある程度剛性がある絶縁保護部材をいい,絶縁スリーブ,絶縁キャップなどの軟質保護部材は含まない。 2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参考として併記したものである。 2. 種類 端子の種類及び記号は,表1に示すとおりとする。 3. 形状及び寸法 端子の形状及び寸法は,付図1〜16に示すとおりとする。 4. 材料及び表面処理 端子の材料及び表面処理は,表2による。 5. 検査 端子の検査は,次のとおりとする。 (1) 外観検査 表面には,有害なばり,割れ,きず,さびなどの欠点がなく,鋭い突起があってはならない。 (2) 寸法検査 寸法は,3.の規定に適合しなければならない。 6. 端子の呼び方 端子の呼び方は,種類及び呼びによる。ただし,種類の代わりに規格番号及び記号を用いてもよい。 例: 自動車用丸形板端子105又はJIS D 5403 LA 105
    10-15
  • JIS M7001:1989 pdfダウンロード。鉱山保安警標 Signs of Mine Safety 1. 適用範囲 この規格は,鉱山の保安を確保するため,坑内,坑外などに掲げる鉱山保安警標(以下,警標という。)について規定する。 備考 警標の材料,性能及び試験に関する規定については,それぞれの警標の加工・構造方式によって,JIS Z 9100(蓄光安全標識板),JIS Z 9105(反射安全標識板),JIS Z 9107(安全標識板),JIS Z 9108(けい光安全標識板),JIS Z 9109(安全標識灯)及びJIS Z 9117(保安用反射シート及びテープ)によるものとする。 引用規格: JIS Z 9100 蓄光安全標識板 JIS Z 9101 安全色彩使用通則 JIS Z 9103 安全標識 JIS Z 9105 反射安全標識板 JIS Z 9106 けい光安全色彩使用通則 JIS Z 9107 安全標識板 JIS Z 9108 けい光安全標識板 JIS Z 9109 安全標識灯 JIS Z 9117 保安用反射シート及びテープ 関連規格:JIS Z 9104 安全色光使用通則 2. 警標の種類 警標の種類は,次のとおりとする。 (1) 防火警標 (2) 禁止警標 (3) 火薬及び発破警標 (4) 危険警標 (5) 注意警標 (6) 感電注意警標 (7) 誘導警標 (8) 放射能警標 (9) その他の警標 3. 警標の形式 警標の形式は,用途によって次のとおり分類する。 (1) 定置警標 (2) 携帯警標 4. 警標の呼び及び加工・構造方式 警標の呼び及び加工・構造方式は,表のとおりとする。 5. 寸 法 5.1...
    10-15
  • JIS E7102:1989 pdfダウンロード。タンク車用タンクの設計方法 Design Methods for Tanks of Tank Cars 1. 適用範囲 この規格は,JIS E 7101(タンク車)に用いるタンクの設計方法(以下,設計方法という。)について規定する。 備考 この規格の中で { } を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。 引用規格: JIS B 8243 圧力容器の構造 JIS E 7101 タンク車 関連規格:JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材 JIS G 3125 高耐候性圧延鋼材 JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板 JIS G 4306 熱間圧延ステンレス鋼帯 2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。 (1) 実容積 表記荷重を積載するのに必要な容積。 (2) 空容積 タンクに表記荷重まで積載物を積載した場合,タンク内(1)に残すべき空間容積。 注(1) ドームを備えたタンクの場合は,ドームを含む。 (3) 計算容積 タンク本体の設計寸法に相当する容積。 3. 計算に用いる鋼材の強さ 設計方法の計算に用いる鋼材の強さは,次のとおりとする。 (1) 引張強さ及び降伏点又は耐力は,規定された値の最小値とする。 (2) 圧縮強さは,引張強さに等しい大きさとする。 (3) せん断強さは,引張強さの85%とする。 4. 設計方法 4.1 容積 タンクの各容積は,次による。 (1) 実容積 表記荷重トン数を比重(2)で除して求める。この場合の比重は,原則として20℃の値とする。 なお,積込時の値が,20℃の値と著しく異なる場合は,受渡当事者間の協定による。 注(2) 小数点以下3位にとどめ,4位以下は切り捨てる。 (2) 空容積 空容積は,積載物が積載後の温度変化によって体積膨張した場合,タンクに生じる内圧がJIS E 7101の4.1(5)に規定する安全弁調整圧力未満となるような大きさにする。 なお,積載後,分解反応などによって内圧を上昇させる特性をもつ積載物,又は発生する蒸気が有害でない積載物に用いるタンクの場合は,空容積の大きさは,受渡当事者間の協定による。 4.2 強度設計 4.2.1 タンク タンクの強度設計は,次のとおりとする。 (1) 胴板及び鏡板は,内圧,垂直荷重及び車端衝撃荷重を受ける。板厚の計算は,内圧には最高使用圧力を,垂直荷重にはタンクの自重及び積載質量の和の1.3倍を,車端衝撃の加速度は29.4m/s2 {3G} の各値をとるようにする。合成した応力は,材料の降伏点に対し,1.5以上の安全率をとる。 (2) 内圧による必要板厚の計算は,JIS B 8243(圧力容器の構造)による。 (3) 板厚の計算値がJIS...
    10-15
  • JIS Z1507:1989 pdfダウンロード。段ボール箱の形式 Types of corrugated fibreboard boxes 1 適用範囲 この規格は,段ボール箱及びその附属類の形式について規定する。 2 形式 2.1 形式の種類 段ボール箱及び代表的なその附属類の形式は,次による。 a) 溝切り形(コード番号:02) b) テレスコープ形(コード番号:03) c) 組立形(コード番号:04) d) 差込み形(コード番号:05) e) ブリス形(コード番号:06) f) のり付け簡易組立形(コード番号:07) g) 代表的な附属類(コード番号:09) 2.2 形式の表し方 段ボール箱及び附属類のその形式は,4桁のコード番号で示し,上位2桁は基本形式,下位2桁は個別形式を表す。 なお,溝切り形などのように,箱の天面若しくは底面にフラップをもつ形式は,用途に合わせて基本の個別形式とは異なるフラップの組合せ,接合方法及び手掛け穴などをコード番号と記号で表すことができる(附属書A参照)。 2.3 各部の呼称及び記号 箱又は身・蓋の部分を表す呼称及び記号は,表1による。この場合,身とは蓋付き箱の内側をいい,蓋とは外側をいう。 2.4 作図に用いる図記号 箱の展開図は実線又は点線で表すことができる(附属書B参照)。
    10-15
  • JIS B3301:1989 pdfダウンロード。テーパゲージ− モールステーパ及びメトリックテーパ Taper gauges−Morse tapers and metric tapers 1 適用範囲 この規格は,主としてJIS B 4003に規定するモールステーパ番号0〜6及びメトリックテーパ番号4,6,80,100の寸法検査に用いるモールステーパゲージ(略号 MT)及びメトリックテーパゲージ(略号 MET)(以下,テーパゲージと総称する。)について規定する。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 0154 円すい用語 JIS B 0659-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式;測定標準−第1部:標準片 JIS B 0680 製品の幾何特性仕様(GPS)−製品の幾何特性仕様及び検証に用いる標準温度 JIS B 4003 工具用テーパシャンク部及びソケット−形状・寸法 JIS G 4404 合金工具鋼鋼材 JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法 JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0154によるほか,次による。 3.1 タング 円すい部の小端径側の端部に設けた平たん部。 4 種類 テーパゲージの種類は,次による。 a) テーパプラグゲージ b) テーパリングゲージ c) タング付きテーパプラグゲージ d) タング付きテーパリングゲージ 5 標準温度 この規格に規定する各寸法数値は,JIS B 0680に規定する標準温度の20 ℃によるものとする。 6 テーパゲージの形状,寸法,寸法許容差及び形状の偏差の許容差 テーパゲージの形状,寸法,寸法許容差及び形状の偏差の許容差は,A.1及びA.2によって測定及び検査を行い,表1〜表5に適合しなければならない。 7 硬さ テーパゲージの硬さは,A.3によって測定したとき60 HRC以上又は700 HV以上でなければならない。 8 表面粗さ テーパゲージの円すい面の表面粗さは,A.4によって測定したときRa0.1 μm以下でなければならない。 9 材料 テーパゲージの材料は,JIS G 4404に規定するSKS 3又はこれと同等以上の機械的性質をもつものとする。 10 測定 テーパゲージの測定は,附属書Aによる。ただし,これと同等以上の精度で測定できれば,この限りではない。 11 検査 テーパゲージの検査は,形状,寸法,寸法許容差,形状の偏差の許容差,硬さ及び表面粗さについて行い,箇条6〜箇条8の規定に適合していれば合格とする。 12 製品の呼び方 テーパゲージの製品の呼び方は,テーパの名称,種類,略号及びテーパ番号による。...
    10-15
  • JIS T7206:1989 pdfダウンロード。ガス動力そ(蘇)生器 Gas-powered Resuscitators 1. 適用範囲 この規格は,主に緊急事態で人命を助けるために用いるガス動力そ(蘇)生器(以下,そ生器という。)について規定する。 なお,全自動式のそ生器のほかに,操作者が適度に手で操作して吸気を送り込むそ生器及び患者の吸気に応じて自動的に吸気を送り込むデマンド形のそ生器も含まれる。 備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって規格値である。 引用規格: JIS B 8246 高圧ガス容器用弁 JIS T 7201 麻酔器 対応国際規格: ISO 407 Small medical gas cylinders−Yoke-type valve connections ISO 5356-1 Anaesthetic and respiratory equipment−Conical connectors−Part1 : Cones and sockets ISO 8382 Resuscitators intended for use with humans 関連規格 JIS Z 8203 国際単位系 (SI) 及びその使い方 2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。 (1) ガス動力そ生器 呼吸不全状態の人に人工呼吸を行うために用い,圧縮ガス(酸素又は空気)で動力を供給することによって,肺の換気を行うことのできる携帯用の装置。 (2) 用手作動式ガス動力そ生器 圧縮ガスによる動力を利用して送気するが,操作者が手によって操作するそ生器。 (3) 自動そ生器 肺を膨らませるための周期的送気が,患者の吸気努力又は操作者の動作に関係なく働くそ生器。呼気相も独立して自動的に周期する場合もあるが,自動的に周期する吸気相の間で調節される場合もある。吸気相から呼気相への切換えは,圧サイクル,容量サイクル又は時間サイクルのいずれかによる。 (4) 吸気 肺にガスが入ること。 (5) 呼気 肺からガスが出ること。 (6) 換気周期 吸気相と呼気相との和。 (7) 1回換気量 (VT) 吸気相又は呼気相時に,肺に出入りするガス量 (ml) 。 (8) 分時換気量 (V&) 1分間に肺に出入りするガス量 (l) 。 (9) 1回送気量 吸気相中に,そ生器から患者接続口へ送り込むことのできるガス量。 (10) コンプライアンス(静的) (C) 一定容器内のガス圧の単位変化によって充てん(填)されるガス量の変化(大気圧を基準にしてml/kPa {ml/cmH2O} で表す。)。 (11) 抵抗...
    10-15
  • JIS T5408:1989 pdfダウンロード。歯科用骨やすり Dental Bone Files 1. 適用範囲 この規格は,歯科用骨やすり(以下,やすりという。)について規定する。 2. 種類 やすりの種類は,その形状によって,次のとおりとする。 (1) 刃部は,図1に示す直形,左形,右形,平形及びつくし形の5種類とする。 (2) 柄部は,図2に示す輪状柄形及び張柄形の2種類とする。 なお,やすりは図1の刃部と図2の柄部とを自由に組み合わせたものとする。 3. 品質 3.1 外観 やすりの刃面以外の部分は,色合い及び光沢が良好であって(滑り止めのための白つや出しはこの限りでない。),きず,さび,まくれ,その他有害な欠点がなく,仕上げが良好なものでなければならない。 また,刃面のやすり目は,均等に刻まれていなければならない。 3.2 硬さ 刃面の硬さは,6.2の試験方法によって試験を行ったとき,炭素工具鋼ではHRC58以上又はHV654以上,ステンレス鋼ではHRC50以上又はHV513以上でなければならない。 3.3 切削性能 6.3の試験方法によって試験を行ったとき,JIS K 6718(メタクリル樹脂板)に規定するメタクリル樹脂板の切削が容易であり,切削後のやすり目に摩滅又はまくれがあってはならない。 3.4 めっき 刃部のめっきは,JIS H 8617(ニッケル及びニッケル−クロムめっき)に規定された鉄鋼素地上のめっきMFNi III以上又はMFCr III以上とし,柄部のめっきは,JIS H 8617に規定された銅及び銅合金素地上のめっきMBNi I以上又はMBCr I以上でなければならない。 4. 寸法 やすりの全長は165±10mmとし,刃部は図1,柄部は図2に示すとおりとする。 5. 材料及び加工方法 やすりの材料及び加工方法は,次による。 (1) 刃部の材料には,JIS G 4401(炭素工具鋼鋼材)に規定するSK1〜SK5又はJIS G 4303(ステンレス鋼棒)に規定するSUS 420 J2,SUS 420 F,SUS 431,SUS 440 A,SUS 440 B,SUS 440 C若しくはSUS 440 Fを用い,輪状柄形の材料には,JIS H 5101(黄銅鋳物)に規定するYBsC 1〜YBsC 3,張柄形の材料には,JIS H 3100(銅及び銅合金の板及び条)に規定するC 2801 Pを用いる。 (2) やすりは,刃部と柄部をろう付けによって接合するものとする。 (3) やすりには,3.4に規定するめっきを施すものとする。 6. 試験 6.1 外観試験 3.1の外観について目視によって調べる。 6.2 硬さ試験 刃面に対してJIS Z 2245(ロックウェル硬さ試験方法)又はJIS Z 2244(ビッカース硬さ試験方法)に規定する方法によって試験を行う。試験片は同種材料のものを,やすりと同条件で熱処理したものとする。 6.3 切削試験 JIS K 6718に規定するメタクリル樹脂板をやすりで切削する。 また,切削後のやすりの目について摩滅又はまくれの有無を調べる。 6.4 めっき試験 刃部及び柄部については,JIS...
    10-15
  • JIS W0601:1990 pdfダウンロード。航空宇宙−配管−識別Aerospace−Pipelines−Identification 1.適用範囲 この規格は,航空機及び宇宙機の各種系統における剛性管組立ての機能又は管内物質の適切な表示方法に対する要求事項について規定する。ただし,航空エンジンの管組立てについては,管組立ての切離し点で機体の系統と直接接続されるもの以外には適用しない。 必要と認められる場合には,これらの要求事項は,ホース組立てにも適用してよい。この方法の目的は,通常の整備のために必要な最低限の識別を与えることである。備考 この識別表示を適用するために用いる標識は,管又は電線管の化学的又は機械的性質に悪影響を与えてはならない。 2.引用規格 ISO 3323 Aircraft−Hydraulic components−Marking to indicate fluid for which component is approved3.識別表示 3.1一般 3.1.1周囲温度が許す箇所での識別表示は,機能又は管内物質を示し,その物質が危険な場合には適切な警告を与え,更に,必要な場合には物質が流れる方向を示すための配管に固定した標識からなる。 この識別表示の代表的適用例を,付図 1 に示す。何らかの補助的識別が必要な場合には,それは,この規格で規定する文字,記号及び色とは別で,しかも明確に見分けがつかなくてはならない。このような補助識別は,数字記号を使用して行うことを推奨する[付図 1(d)参照]。 3.1.2周囲温度が高過ぎて標識が使用できない箇所では,可能な限り,この規格の要求事項を満足させなければならない。最低限の要求事項として,配管がさらされる温度範囲全体にわたって読めるように,5.に従って決められた位置に 1 種類の黒色文字表示を施さなければならない。3.2基本識別3.2.1付表 1 に示す配管系統の各剛性管は,系統名及び付表 1 で説明し,付図 2 に示す該当の記号を備えた標識によって識別しなければならない。 3.2.2補充,通気,圧力伝達,注排液又は関連機能装備品のための配管は,主配管と同じ標識によって識別しなければならない。 3.2.3付表 1 に示すもの以外(例えば,トイレット)の管内物質は,必要な場合には,配管の機能又は管内物質の名称だけを備えた標識によって識別しなければならない。3.3補助識別3.3.1基本識別の細分 配管をより詳細に識別する必要がある場合には,その細分した個別の機能又は管内物質を示す追加の語(例えば,“臭化メチル”,“自動操縦”)によって,基本識別を細分しなければならない。この追加語は,基本識別標識に隣接する第二の,より幅の狭い標識上に施すか,又は基本識別標識上の語の間に挿入してもよい[付図 1(e)参照]。 3.3.2警告記号 管内物質が整備員に対して危険とみなされることを示す必要がある場合には,その配管全部に,基本識別標識に隣接して,付図 2 (No.14) に示すようなどくろ記号を備えた標識を施さなければならない。3.3.3流れの方向 必要な場合には,付図 2 (No.18) に示すような矢印をもつ追加の標識によって,管内物質の流れの方向を示さなければならない。 4.標識 4.1一般 4.2.2 及び 4.3.2 で規定する場合を除き,すべての文字及び記号は,白又は同等の地に黒で記さなければならない。必要と認められる場合には,文字の行を交互に逆にしたり,又は適切な場合には,文字の行の組を逆にしてもよい。 4.2基本識別標識4.2.1基本識別標識は,幅が 25mm 以上でなければならず,更に,次のものを備えていなければならない。 (a)標識の一端に幅が約 7mm の帯状に,一定の間隔又は連続模様で形成した適切な記号(付図 2 参照)。 (b)標識のうち記号用に使用していない部分に,行間のすきまが文字の高さの 2 倍以下になるように,高さが 3mm 以上の文字を一定間隔で繰り返して記した配管系統の名称。 4.2.2必要と認められる場合には,管系統の名称を記入する地に着色してもよい。この場合,着色は,付図 2 に示すとおりでなければならない。色は,付表 2 に示す測色計値をもたなければならず,文字を不明確にするような濃度であってはならない。2 種類以上の色がある場合には,帯の幅は,ほぼ等しくしなければならない。 4.3補助識別標識4.3.1補助識別のために使用する標識(3.3 参照)は,幅が 12mm 以上で,更に,次のどちらかを備えていなければならない。 (a)付図 2(No.14 及び No.18)に示すように,一定の間隔の適切な記号。 (b)行間のすきまが文字の高さの 2 倍以下になるように,高さが 2mm 以上で一定の間隔で繰り返して記した所要の文字。 4.3.2油圧系統配管に対して,承認されている作動油の種類を示すために補助識別標識を使用する場合には,その文字は,ISO 3323 で規定する特定の作動油の種類名としなければならない。ISO 3323 で特定の作動油の種類を示すために色の使用を規定している場合では,文字を記入する地は,必要と認められるときには,着色してもよい。この場合,使用する色は,ISO 3323 で特定の作動油の種類に対して規定する色としなければならない。
    10-15