-
JIS G0404:2005 pdfダウンロード。鋼材の一般受渡し条件 Steel and steel products-General technical delivery requirements 1 適用範囲 この規格は,JIS G 0203に定義されている鋼材の一般受渡し条件について規定する。ただし,鍛鋼品・鋳鋼品及び粉末冶金製品を除く。 注文時に合意した受渡条件又は製品規格に規定された受渡条件が,この規格の規定と異なる場合は,それを適用する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 404:2013,Steel and steel products−General technical delivery requirements(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質) JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法 JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値 JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書 JIS G 0416 鋼及び鋼製品−機械試験用供試材及び試験片の採取位置並びに調製 JIS G 0417 鉄及び鋼−化学成分定量用試料の採取及び調製 JIS Q 9001 品質マネジメントシステム−要求事項 注記 対応国際規格:ISO 9001,Quality management systems−Requirements(IDT) JIS Z 8401 数値の丸め方 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次によるほかJIS G 0203による。09-25 JIS G0404
-
JIS G3321:2007 pdfダウンロード。溶融55 %アルミニウム− 亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯 Hot-dip 55 % aluminium-zinc alloy-coated steel sheet and strip 1 適用範囲 この規格は,溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(以下,板という。)及び溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼帯(以下,コイルという。)並びに板をJIS G 3316に規定する形状及び寸法に加工した波板(以下,波板という。)について規定する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 9364:2017,Steel sheet, 55 % aluminium-zinc alloy-coated by the continuous hot-dip process, of commercial, drawing and structural qualities(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法 JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件 JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書 JIS G 3316 鋼板製波板の形状及び寸法 JIS K 0119 蛍光X線分析通則 JIS K 8847 ヘキサメチレンテトラミン(試薬) JIS Z 2241 金属材料引張試験方法 JIS Z 8401 数値の丸め方 3 種類の記号及び適用する表示厚さ1) 種類の記号及び適用する表示厚さは,次による。 注1) 表示厚さは,めっき前の原板厚さをいう[9.1.1 a) 参照]。 a) 板及びコイルの種類は,熱間圧延鋼帯(以下,熱延原板という。)を用いた3種類,及び冷間圧延鋼帯(以下,冷延原板という。)を用いた7種類とし,種類の記号及び適用する表示厚さは,表1及び表2による。 b) 波板は,表2のうち一般用及び高強度一般用の5種類とし,種類の記号及び適用する表示厚さは,表2による。 c) 屋根用及び建築外板用に適用する場合,その記号は,表3による。 d) 波板の形状の種類及び記号は,表4による。09-25 JIS G3321
-
JIS G3551:2005 pdfダウンロード。溶接金網及び鉄筋格子 Welded steel wire and bar fabrics 1. 適用範囲 この規格は,鉄線又は棒鋼を材料として,主にコンクリート構造物及びコンクリート製品の補強に使用する溶接金網及び鉄筋格子について規定する。 備考1. 鉄線は,JIS G 3532に規定するコンクリート鉄線をいう。また,棒鋼は,JIS G 3112に規定する鉄筋コンクリート用棒鋼をいう。 2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD (修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 6935-3:1992,Steel for the reinforcement of concrete – Part3:Welded fabric (MOD) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件 JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書 JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼 JIS G 3191 熱間圧延棒鋼とバーインコイルの形状,寸法及び質量並びにその許容差 JIS G 3532 鉄線 JIS Z 2241 金属材料引張試験方法 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 備考 この規格で単に“線”という場合には,棒鋼を含むものとする。 a) 溶接金網 鉄線を直交して配列し,それらの交点を電気抵抗溶接して,格子状にした金網。次のレギュラー溶接金網及びデザイン溶接金網がある。 1) レギュラー溶接金網 網目形状が定められた正方形のもので,各縦線・各横線がそれぞれ定められた同一の線径又は公称線径をもち,幅1m×長さ2m及び幅2m×長さ4mの溶接金網。 2) デザイン溶接金網 レギュラー溶接金網以外のもの。 b) 鉄筋格子 棒鋼を直交して配列し,それらの交点を電気抵抗溶接して,格子状にした鉄筋網。次のレギュラー鉄筋格子及びデザイン鉄筋格子がある。 1) レギュラー鉄筋格子 網目形状が定められた正方形のもので,各縦線・各横線がそれぞれ定められ た同一の径又は公称直径をもち,幅1m×長さ2m及び幅2m×長さ4mの鉄筋格子。 2) デザイン鉄筋格子 レギュラー鉄筋格子以外のもの。 c) 溶接金網又は鉄筋格子の幅(width of fabric) 製造方向にかかわらず溶接金網又は鉄筋格子の短い方の寸法(図1参照)。 d) 溶接金網又は鉄筋格子の長さ(length of fabric) 製造方向にかかわらず溶接金網又は鉄筋格子の長い方の寸法(図1参照)。 e) 縦線(longitudinal wire) 製造方向(機械の送り方向)の鉄線又は棒鋼(図1参照)。 f)...09-25 JIS G3551
-
JIS H1624:2005 pdfダウンロード。チタン合金−バナジウム定量方法 Titanium alloys-Method for determination of vanadium 1. 適用範囲 この規格は,チタン合金中のバナジウム定量方法について規定する。 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS H 1611 チタン及びチタン合金−分析方法通則 JIS K 8001 試薬試験方法通則 JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部:精確さに関する値の実用的使い方 3. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS H 1611による。 4. 定量方法 バナジウムの定量方法は,過マンガン酸カリウム酸化硫酸二アンモニウム鉄(Ⅱ)滴定法による。この方法は,バナジウム含有率0.5 %(m/m)以上25 %(m/m)以下の試料に適用する。 5. 過マンガン酸カリウム酸化硫酸二アンモニウム鉄(Ⅱ)滴定法 5.1 要旨 試料を硫酸とふっ化水素酸・ほう酸溶液とで分解し,硝酸を加えてチタンなどを酸化する。バナジウムを過マンガン酸カリウムで酸化し,尿素を加え,過剰の過マンガン酸を亜硝酸ナトリウムで還元し,三酸化二ひ素を加えてクロムを還元した後,指示薬としてジフェニルアミンスルホン酸ナトリウムを加え,硫酸二アンモニウム鉄(Ⅱ)標準溶液で滴定する。 5.2 試薬 試薬は,次による。 a) 硝酸(1+1) b) 硫酸(1+1) c) ふっ化水素酸・ほう酸溶液 ふっ化水素酸100 mlに,ほう酸50 gを少量ずつ加えて溶解する。この溶液は,ポリエチレン容器に保存する。 d) 亜硝酸ナトリウム溶液(10 g/l) e) 過マンガン酸カリウム溶液(10g /l) f) 三酸化二ひ素溶液 三酸化二ひ素0.85 gをはかりとってビーカー(200 ml)に移し入れ,水酸化ナトリウム溶液(20 g/l)10 mlを加え,穏やかに加熱して溶解する。水で液量を約50 mlとし,硫酸(1+10)3mlを加え,炭酸水素ナトリウム3gを加えて溶解した後,別のビーカー(1 000ml)に移し入れ、水で液量を1 000 mlとする。 g) 尿素 h) 0.05 mol/l 硫酸ニアンモニウム鉄(Ⅱ)標準溶液 硫酸二アンモニウム鉄(Ⅱ)六水和物20 gをはかりとってビーカー(500 ml)に移し入れ,硫酸(1+10)300 mlに溶解し,1 000 mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で液量を1 000 mlとする。この溶液の標定は,次による。 調製した硫酸二アンモニウム鉄(Ⅱ)溶液の50.0 mlをコニカルビーカー(200 ml)に取り,水25 ml及びりん酸5 mlを加える。この溶液を0.02 mol/l過マンガン酸カリウム標準溶液[調製及び標定は,JIS K 8001の4.5(7)( 0.02 mol/l過マンガン酸カリウム溶液)による。]で滴定して,溶液が微紅色を呈する点を終点とし,次の式によって0.05 mol/lに対するファクターを算出する。別に同一条件で空試験を行う。09-25 JIS H1624
-
JIS H6310:2005 pdfダウンロード。ジュエリー用金合金中の金定量方法 Methods for determination of gold in gold jewellery alloys 1. 適用範囲 この規格は, ジュエリー用金合金中の金の定量方法について規定する。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 11426:1997,Determination of gold in gold jewellery alloys−Cupellation method (fire assay) (MOD) ISO/DIS 15093:2001,Determination of precious metals in 999 ‰ gold,platinum and palladium jewellery alloys by difference method using ICP-OES (MOD) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS K 0050 化学分析方法通則 JIS K 0116 発光分光分析通則 JIS K 8701 鉛(試薬) JIS Z 8401 数値の丸め方 3. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS K 0050及びJIS K 0116による。 4. 分析試料のとり方及び取扱い方 分析試料のとり方及び取扱い方は,次による。 a) 試料の採取方法は,受渡当事者間の協定による。 b) 分析用試料の採取及び調製のときは,試料全体の平均品位を代表するようにし,特に偏析,汚染などに注意しなければならない。 c) 分析用試料は,異物などによる汚染を防止するため,適切なふた付きガラス容器などに入れ,密封して保存する。 d) 分析用試料から分析試料をはかりとるときは,異物が混入していないことを確かめなければならない。 e) めっき,張り,塗布などの表面被覆物は分析試料としない。 5. 分析値のまとめ方 5.1 分析個数 同一分析所において並行して2個の分析を行う。これら2個の分析値の差が室内許容差(以下,許容差という。)を超えた場合には,改めて初めから2個の試料の分析をやり直す。 5.2 分析値の表示 並行して行った2個の試料の分析値の差が許容差以下のときは, その平均値を求めて試料の分析値とする。分析値は,質量千分率で表し,...09-25 JIS H6310
-
JIS H7901:2005 pdfダウンロード。海洋生物忌避材料用語 Gossary of terms used in marine attachment inhibition materials 1. 適用範囲 この規格は,海洋環境中で工業用に広く使用されている生物忌避材料に関する主な用語及びその定義について規定する。 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS C 6801 レーザ安全用語 JIS K 3600 バイオテクノロジー用語 JIS Z 2300 非破壊試験用語 3. 用語の分類 用語の分類は,次による。 a) 一般 b) 微生物 c) 大型付着生物 d) 化学的及び物理的防汚方法 e) 塗料 f) 腐食・腐食対策 g) 大型付着生物試験方法 4. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。 なお,参考のために対応する英語を示す。 備考1. 一つの用語欄に二つ以上の用語が併記してある場合には,記載してある順位に従って優先的に使用する。 2. 用語の定義欄に太文字で示した用語は,この規格で定義しているものである。 3. 生物の種・属名は学名(主にラテン語)で記載し,イタリック体で統一する。 4. 生物の科名は学名で記載し,頭文字だけ大文字,あとは小文字で統一する。 5. 生物の目・綱・門名は学名で記載し,すべての文字を大文字で統一する。09-25 JIS H7901
-
JIS H8260:2007 pdfダウンロード。溶射用粉末材料 Powders for thermal spraying 1 適用範囲 この規格は,溶射用粉末材料(以下,溶射材料という。)の化学成分及び物理的性質について規定する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 14232:2000,Thermal spraying−Powders−Composition and technical supply conditions (MOD) なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していることを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS H 8200 溶射用語 JIS Z 2500 粉末や(冶)金用語 JIS Z 2502 金属粉−流動性試験方法 注記 対応国際規格:ISO 4490,Metallic powders−Determination of flow time by means of a calibrated funnel (Hall flowmeter) (MOD) JIS Z 2503 粉末や(冶)金用金属粉−試料採取方法 注記 対応国際規格:ISO 3954,Powders for powder metallurgical purposes−Sampling (IDT) JIS Z 2504 金属粉−見掛密度試験方法 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 2503,JIS Z 2500及びJIS H 8200による。 4 種類及び化学成分 溶射材料の種類及び化学成分は,次による。 a) 金属粉末 金属粉末の種類は,コード番号及び記号によって,表1のように区分する。 b) 各種の合金粉末 各種の合金粉末及びそれを混合した粉末の種類は,コード番号及び記号によって,表2〜表10のように区分する。 なお,これらの粉末の化学成分は,5.3によって分析し,表2〜表10の値を満足しなければならない。09-25 JIS H8260
-
JIS H8641:2007 pdfダウンロード。溶融亜鉛めっき Hot dip galvanized coatings 1. 適用範囲 この規格は,鋼材及び鋼材加工品[以下,素材(1)と総称する。]に防食の目的で施される溶融亜鉛めっきの有効面(2)について規定する。ただし,連続的に溶融亜鉛めっきされた溶融亜鉛めっき鋼板類,亜鉛めっき鉄線類及び亜鉛めっき鋼線類は除く。 注(1) 素材の詳細は,附属書1に示す。 (2) 有効面とは,用途のうえで重要な面をいう。また,用途のうえで重要でない面とは,例えば,めっき後,切削などの機械加工によって,めっき皮膜が除去される部分などであるが,具体的には受渡当事者間の協定によって決められるものである。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 1461:1999,Hot dip galvanized coatings on fabricated iron and steel articles−Specifications and test methods (MOD) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法 備考 ISO 1460:1992,Metallic coatings−Hot dip galvanized coatings on ferrous materials−Gravimetric determination of the mass per unit areaからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 JIS H 2107 亜鉛地金 備考 ISO 752:2004,Zinc ingotsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 JIS Z 0103 防せい防食用語 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 0103によるほか,次による。 3.1 一般 a) 素材 溶融亜鉛めっきを施す前の鋼材及び鋼材加工品。 b) 製品 めっきを施した素材。 c) めっき皮膜 素材上に形成された亜鉛及び亜鉛と鉄との合金からなるめっき層。めっき表面から素材表面までをいう。 d) 付着量 単位面積当たりのめっき皮膜の質量。1平方メートル当たりの質量をグラム表示したものであり,g/m2で表示する。 3.2 めっき表面に見られる諸現象 a) 不めっき 局部的にめっき皮膜がなく,素材面の露出しているもの。 参考 不めっきが小さい場合は,周辺亜鉛の犠牲的保護作用によって耐食上あまり影響はない。保護作用の効果が及ぶ不めっき部の大きさは,実験的にはφ5.5 mm又は5 mm幅までである。 b) やけ...09-25 JIS H8641
-
JIS K0120:2005 pdfダウンロード。蛍光光度分析通則 General rules for fluorometric analysis 1. 適用範囲 この規格は,蛍光光度分析装置を用いて,紫外可視から近赤外領域における蛍光強度を測定し,これによって物質の定性及び定量分析を行う場合の通則について規定する。ただし,原子蛍光及び蛍光X線を用いる方法には適用しない。 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS K 0050 化学分析方法通則 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 なお,括弧内の対応英語は,参考のために示す。 a) 分光器(spectrograph, spectrometer) 一つの光源からの光を分散させて一つの焦点面上に波長順にスリット像を結ばせる装置。 b) モノクロメーター(monochrometor) 特定波長の光を取り出す装置。 c) シングルモノクロメーター(single monochrometor) 一つの回折格子, プリズムなど,単一の分散素子を用いたモノクロメーター。 d) ダブルモノクロメーター(double monochrometor) 通常,二つのシングルモノクロメーターを光学的に直列に結んだモノクロメーター。 e) 単光束方式(single beam) 光度計及び分光光度計において光源から検出部までの間で,光路が分岐していない方式。 f) 光学フィルター(optical filter) 特定の波長域の光を通過又は阻止するために用いる光学素子。 g) ゼラチンフィルター(gelatin filter) 着色したゼラチン膜をガラス板などで挟み,特定の波長域の光を取り出せるようにした光学フィルター。 h) 干渉フィルター(interference filter) 薄膜又はその多重層の光の干渉作用を利用し,必要とする波長の光を取り出せるようにした光学フィルター。 i) 色ガラスフィルター(color optical glass filter) 着色したガラスによって,特定の波長域の光を取り出せるようにした光学フィルター。 j) 蛍光測定用セル(cell) 溶液,溶媒などによる蛍光を測定するために,それらを入れる容器。 k) 光源(light source) 光分析機器において,光波(光量子)を発生・放射させる部分。 l) 分解(resolution) 相近接した2本のスペクトル線を分離できる分光器の能力。 m) 迷光(stray light) モノクロメーターで分散され取り出された光の中で,目的とする波長光以外の光。 n) 分析種(analyte) 分析試料又は試料溶液中の被検成分。 o) 光電子増倍管(photomultiplier tube) 光の照射によって電子を放出する陰極と電子を受け取る陽極とをガラス管内に封入し,陰極と陽極との間に電子を増加させるための一つ以上の中間電極を備えた光検出素子。 p) フォトダイオード(photodiode) p-n接合面への光の照射によって生じる光起電効果を利用した光検出素子。 q) 蛍光光度計(fluorometer) 蛍光強度を測定する装置。励起光側及び蛍光側波長選択部の両者に光学フィルターを用いる。 r) 蛍光分光光度計(fluorospectrometer) 蛍光強度を測定する装置。励起光側又は蛍光側波長選択部のどちらかにモノクロメーターを用い,他方に光学フィルターを用いる。 s) 分光蛍光光度計(spectrofluorometer) 蛍光強度を測定する装置。励起光側及び蛍光側波長選択部の両者にモノクロメーターを用いる。 t) 三角セル(triangular cell) 三角形の形状で光量子計の容器としても用いられるセル。 u) 蛍光偏光(fluorescence polarization)...09-25 JIS K0120
-
JIS K0129:2005 pdfダウンロード。熱分析通則 General rules for thermal analysis 1. 適用範囲 この規格は,示差熱分析計,示差走査熱量計,熱重量測定装置,熱機械分析装置及び動的粘弾性測定装置を用いて熱分析を行う場合の通則について規定する。 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS K 0050 化学分析方法通則 JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門) JIS K 7115 プラスチック―クリープ特性の試験方法―第1部:引張クリープ JIS K 7121 プラスチックの転移温度測定方法 JIS K 7161 プラスチック−引張特性の試験方法 第1部:通則 JIS K 7244-1 プラスチック―動的機械特性の試験方法―第1部:通則 3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS K 0050,JIS K 0215,JIS K 7113,JIS K 7121及びJIS K 7244よるほか,次による。 なお,括弧内の対応英語は,参考のために示す。 a) 熱分析 (thermal analysis: TA) 物質の温度を一定のプログラムによって変化させながら,その物質のある物理的性質を温度の関数として測定する一連の方法の総称(ここで,物質とはその反応生成物も含む)。 b) 示差熱分析 (differential thermal analysis: DTA) 試料及び基準物質の温度を一定のプログラムによって変化させながら,その試料と基準物質との 温度差を温度の関数として測定する方法。 c) 示差走査熱量測定 (differential scanning calorimetry: DSC) 次の測定方法の総称。 1) 入力補償示差走査熱量測定(入力補償DSC) 試料及び基準物質で構成される試料部の温度を,一定のプログラムによって変化させながら,その試料及び基準物質の温度が等しくなるように,両者に加えた単位時間当たりの熱エネルギーの入力差を温度の関数として測定する方法。 2) 熱流束示差走査熱量測定(熱流束DSC) 試料及び基準物質で構成される試料部の温度を,一定のプログラムによって変化させながら,その試料と基準物質との温度差を,温度の関数として測定する方法。この温度差は,単位時間当たりの熱エネルギーの入力差に比例する。 d) 熱重量測定 (thermogravimetry: TG) 試料の温度を一定のプログラムによって変化又は保持させながら,その試料の質量を温度又は時間の関数として測定する方法。 1) 示差熱―熱重量同時分析 (simultaneous thermogravimetry and differential thermal analysis: TG-DTA) 熱重量測定と示差熱分析とを組み合わせて,単一の装置で同時に測定する方法。 2) 熱重量/質量分析 (thermogravimetry and mass...09-25 JIS K0129
ランダム文章
みんな大好きな