• JIS A1518:1986 pdfダウンロード。ドアセットの砂袋による 耐衝撃性試験方法 Doorsets−Soft heavy body impact test 1. 適用範囲 この規格は,JIS A 1513に規定する試験項目のうち,砂袋を用いた振り子方式によるドアセットの耐衝撃性試験方法について規定する。 備考1. この規格の引用規格を,次に示す。 JIS A 1513 建具の性能試験方法通則 2. この規格の対応国際規格を,次に示す。 ISO 8270 : 1985 Doorsets−Soft heavy body impact test 2. 用語の定義 この規格に用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。 (1) 落下高さ 砂袋の鉛直方向の移動量。 (2) 残留変形 衝撃を受けた後,建具に残っている変形。 3. 試験装置 試験装置は,主として(1)〜(3)の機器,装置によって構成されるもので,図1及び図2に例示する。 (1) 試験体取付装置 試験体取付装置は,試験体を通常の使用に準じた状態に取り付けられるものとし,試験中に生じるあらゆる変形が試験の結果に影響を与えないように,十分に剛性のあるものとする。 (2) 砂袋 試験体に衝撃を加えるための砂袋は,図2に示すように直径約350mmの球状の皮革袋(1)を用い,その中に,乾燥砂(2)を充てんし,その頂点及び底面の中央を貫くリングボルトで締め付けたものであって,総質量は30±1kgとする。 注(1) 皮革袋は,厚さ1.5mmの皮革片又はこれと同等以上の強さをもつ人工皮革片,若しくは帆布片(以下,皮革片という。)8枚を縫製したもので,砂を充てんしたときに,直径約350mmの球で包絡される円すい形になるようにする。袋の頂点はしぼめられた状態で,包絡球の中心から約350mmの位置とし,直径約80mmの穴があくようにする。袋の底面は直径約150mmの円形の皮革片などで補強し,中心に穴をあけ,これに直径約5mmのリングボルトを取り付ける。頂点の開口部分は底面と同様に皮革片などで補強し,ホースバンドなどで締め付ける。 (2) 砂は,かさ比重約1 500kg/m3で,2mmのふるいを通過し,0.6mmのふるいにとどまるものを使用する。 (3) 砂袋つり上げ装置 砂袋つり上げ装置は,滑車(3),ロープ(4),切り放し装置及び調整機(5)によって構成され,図1に示すように,ロープの先端に付けた砂袋を所定の位置までつり上げてからこれを切り放し,自重による振り子運動によって試験体の所定の位置に当てる装置とする。ロープの長さは,砂袋を所定の高さにつり上げたときのロープの角度が65°以下となるように調整する。 注(3) 滑車(6)は,ロープを支えるもので,試験中に位置が移動しないように固定されているものとする。 (4) ロープは,砂袋をつるためのもので,麻製の直径約10mm又はこれと同等以上の強度をもつものとする。 (5) 切り放し装置及び調整機 (6)は,砂袋を所定の落下高さに保持し,切り放すことが可能な装置・機器とする。 (6) 滑車,切り放し装置及び調整機は,それらを用いずに試験可能な場合は使用しなくてもよい。
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  • JIS A8301:1986 pdfダウンロード。土工機械−整備用開口部最小寸法 Earth-moving machinery−Minimum access dimensions 1. 適用範囲 この規格は,JIS A 8308に規定する土工機械の次の身体部位に関する整備用開口部最小寸法(以下,開口部寸法という。)について規定する。 a) 手に対する開口部 b) 頭部に対する開口部 c) 身体に対する開口部 d) 片腕に対する開口部 e) 両腕に対する開口部 開口部寸法は,建設作業場又は工場において,開口部を通して点検,調整,保守などの作業を支障なく行うための寸法情報を技術者や設計者に提供する。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を示す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 2860 : 1992, Earth-moving machinery−Minimum access dimensions (IDT) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。 JIS A 8308 土工機械−基本的機種−用語 備考 ISO 6165 : 1997, Earth-moving machinery−Basic types−Vocabularyがこの規格と一致している。 ISO 3411 : 1995 Earth-moving machinery−Human physical dimensions of operators and minimum operator space envelope 参考 JIS A 8315(土工機械−身体寸法及び運転員周囲の最小空間)が翻訳規格として近く発行される予定である。 3. 最小開口部 3.1〜3.4に示す寸法は,開口部を通して限られた動きをするための推奨最小値を示す。 作業の種類,部品の大きさ,質量などによって,特例として,より大きな開口部が必要となる。このようなより大きな開口部によって有用性が増し,大きな効果がもたらされる。 防寒服着用時の作業に対するより大きな開口部は,寒冷地で使用される土工機械や装置のためのものである。 図1〜5に示す開口部寸法は,ISO 3411に示された運転員の人体計測値に基づいて,その95パーセンタイルに適合するように定めた最小寸法である。 3.1〜3.4において,開口部最小寸法のすべての隅部には,任意に半径25mm以下の丸みをつけることができる。
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  • JIS A8302:1986 pdfダウンロード。土工機械−運転員及び整備員の乗降用・移動用設備 Earth-moving machinery-Access systems 1 適用範囲 この規格は,JIS A 8308に規定する土工機械上の運転台及び日常保全箇所に乗降,移動する場合の乗降用・移動用設備の基準について規定する。この規格は,製造業者の指示に従って,駐車している機械上の乗降用・移動用設備,例えば,室内への出入口などの開口部,作業床,防護柵,手すり,握り,階段,踏み板・踏み桟,はしごに適用する。この規格の基準は,JIS A 8315に規定する小柄運転員から大柄運転員の寸法に基づく。この規格は,人の滑り,つまずき,墜落及び健康に悪い姿勢又は過度の肉体的負荷という重要な危険源,危険状態及び危険事象に対処するものである。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 2867:2011,Earth-moving machinery−Access systems(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 8308 土工機械−基本機種−用語 注記 対応国際規格:ISO 6165,Earth-moving machinery−Basic types−Identification and terms and definitions(MOD) JIS A 8315 土工機械−運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間 注記 対応国際規格:ISO 3411,Earth-moving machinery−Physical dimensions of operators and minimum operator space envelope(IDT) JIS A 8323 土工機械−運転席及び整備領域−端部の丸み 注記 対応国際規格:ISO 12508,Earth-moving machinery−Operator station and maintenance areas−Bluntness of edges(IDT) JIS B 9713-1 機械類の安全性−機械類への常設接近手段−第1部:高低差のある2か所間の固定された昇降設備の選択 注記 対応国際規格:ISO 14122-1:2001,Safety of machinery−Permanent means of access to machinery −Part 1: Choice of fixed means of access between two levels(MOD) JIS B 9713-4 機械類の安全性−機械類への常設接近手段−第4部:固定はしご 注記 対応国際規格:ISO 14122-4,Safety...
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  • JIS A8905:1986 pdfダウンロード。独立形太陽光発電システム通則 General rules for stand-alone photovoltaic power generating system 1. 適用範囲 この規格は,次の項目に該当する独立形太陽光発電システム(以下,システムという。)について規定する。 なお,この場合,専用負荷システム及び一般負荷システムのオンサイトシステムを対象とし,一般負荷システムで分散負荷システムを除く。 (1) システム出力100W以上の場合 (a) 標準太陽電池アレイ開放電圧:750V以下 (b) システム出力電圧:直流750V以下,又は交流600V以下 (2) システム出力が10W以上で100W未満の場合 (a) 標準太陽電池アレイ開放電圧:30V以上750V以下 (b) システム出力電圧: 直流30V以上750V以下, 又は交流30V以上600V以下 備考1. システムを構成する太陽電池アレイ,蓄電池,パワーコンディショナなどの各要素機器については,それぞれの個別規格で規定する。 2. この規格の引用規格を,次に示す。 JIS C 0703 低圧電気機器の絶縁基準 JIS C 1302 絶縁抵抗計(電池式) JIS C 4402 浮動充電用サイリスタ整流装置 JIS C 8303 配線用差込接続器 JIS C 8306 配線器具の試験方法 JIS C 8702 小形シール鉛蓄電池 JIS C 8704 据置鉛蓄電池 JIS C 8906 太陽光発電システム運転特性の測定方法 JIS C 8911 二次基準結晶系太陽電池セル JIS C 8918 結晶系太陽電池モジュール JIS C 8953 太陽電池アレイ出力のオンサイト測定方法 2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 8911によるほか,次による。 (1) 太陽光発電システム 光起電力効果によって太陽エネルギーを電気エネルギーに変換し,負荷に適した電力を供給するために構成された装置及びこれらに附属する装置の総体。 (2) 独立形太陽光発電システム 商用電力系統から独立して電力を供給(1)する太陽光発電システム。 注(1) 負荷要求を満たすために,他の発電装置から電力を供給する場合がある。
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  • JIS B6331:1986 pdfダウンロード。数値制御旋盤及びターニングセンタ−検査条件− 第1部:水平工作主軸をもつ機械の静的精度 Test conditions for numerically controlled turning machines and turning centres−Part 1: Geometric tests for machines with a horizontal workholding spindle 1. 適用範囲 この規格は,JIS B 6191に基づいて,水平な主軸をもつ普通精度の数値制御旋盤(以下,NC旋盤という。)及びターニングセンタの静的精度の検査条件について規定する。 この規格は,静的精度検査の許容値についても規定する。 この規格は,NC旋盤及びターニングセンタの様々な形態並びに特徴について規定する。さらに,この規格では,用語及び制御軸の名称についても規定する。 この規格は,機械の静的精度検査だけを扱い,一般に精度検査前に実施しておく機械の運転試験(例えば,振動,異常騒音,スティックスリップ)又は特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度)には適用しない。 備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。 なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD(修正している),NEQ(同等でない)とする。 ISO 13041-1:2004,Test conditions for numerically controlled turning machines and turning centres−Part 1: Geometric tests for machines with a horizontal workholding spindle (IDT) 2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 6006 工作機械用クロスキー形ツーピースジョー付自己求心チャック−互換寸法及び受入検査方法 備考 ISO 3442:1991,Self-centring chucks for machine tools with two-piece jaws (tongue and groove type)−Sizes for interchangeability and acceptance test specificationsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 JIS B 6191:1996 工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則 備考 ISO 230-1:1996,Test code for machine tools−Part 1: Geometric accuracy...
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  • JIS B6334:1986 pdfダウンロード。数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の 試験及び検査方法 Test Code for Performance and Accuracy of Numerically Controlled Horizontal Boring Machines (Table Type) 1. 適用範囲 この規格は,主軸直径130mm以下の数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の運転性能,剛性,機械精度及び工作精度に関する試験及び検査方法について規定する。 備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。 引用規格: JIS B 4105 超硬バイト JIS B 4114 超硬ストレートシャンクエンドミル JIS B 4212 テーパシャンクエンドミル JIS B 6003 工作機械の振動検査方法 JIS B 6004 工作機械の騒音レベル測定方法 JIS B 6014 工作機械の安全通則 JIS B 6201 工作機械の試験方法通則 JIS B 6330 数値制御工作機械の試験方法通則 JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品 2. 運転試験方法 2.1 機能試験 2.1.1 数値制御によらない機能試験 数値制御によらない機能試験は手動によって各部を操作し,表1によって行う。 2.1.2 数値制御による機能試験 数値制御による機能試験は,試験用数値制御テープ及びその他の数値制御指令(6)によって各部を作動させ,表2によって行う。 2.2 無負荷運転試験 無負荷運転試験は,主軸及びフライス主軸(1)を最低速度から始め,各段階について運転し,引続き最高速度について原則として30〜60分間運転を継続して,表3記録様式1-1に規定する各項を測定する[JIS B 6330(数値制御工作機械の試験方法通則)の3.3参照]。 なお,最高速度で運転した後,主軸を適当な速度で運転し,送り速度(又は送り量)を最低(3),中間,最高(3)及び早送りにとり,それぞれについて,表4記録様式1-2に規定する各項を測定する。 また,振動及び騒音を観察する。振動及び騒音を特に問題とする場合はJIS B 6003(工作機械の振動検査方法)及びJIS B 6004(工作機械の騒音レベル測定方法)による。
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  • JIS B6335:1986 pdfダウンロード。数值制御巴筒研削盘及U万能研削罄D试舆及U梭查方法 Test Code for Performance and Accuracy of Numerically Controlled External Cylindrical and Universal Grinding Machines 1.逾用笔二D规格法,七幺夕間D距雌3 000 mm以下D数值制御巴筒研削楹及万能研削槛D垂酝性能,刚性,禨械精度及弋工作精度汇開寸石~驮及梭查方法汇→vて规定寸石。 引用规格︰ JIS B 6003工作禨械D振勤梭查方法 JIS B 6004工作楼械○骚音v心l测定方法 JIS B 6014工作禨械D安全通则 JIS B 6201工作禨械D武骏方法通则 JIS B 6330数值制御工作禨械o武骏方法通则JISG 4051楼械媾造用炭素绸材 JIS G 4105夕口么t!才子少绸材 JIS K 2241切削油剂 JIS R 6210上卜D7了才研削上vL 懒考二D规格D中て{}G付tて示Lて尚为单位及U数值仕,徙来单位E上石它Dて高○て,参考七Lて伊记L龙百て劫石。 2谭耘试晚方法 2.1楼能酸 2.1.1数值制御l二上6な↓ v横能弑骏方法﹑数值制御亿上○なv禨能武歌法,手助上○て各部t操作L,表1亿上○て行夕。
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  • JIS B8006:1986 pdfダウンロード。往復動内燃機関の性能に関する圧力計測方法Pressure Measurements of Performance forReciprocating Internal Combustion Engines 1.適用範囲 この規格は,往復動内燃機関の性能に関する受渡し試験及び形式試験において圧力を計測する場合の一般的方法について規定する。 備考 この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は従来単位によるものであって,参考として併記したものである。 参考 圧力の単位は,国際単位系 (SI) では,パスカル (Pa) であって,1 Pa=1 N/m2である。なお,参考のため従来単位系も含めた圧力単位換算表を表 1 に示す。 引用規格: JIS B 7505 ブルドン管圧力計 JIS B 8002 往復動内燃機関の性能試験方法通則 2.用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次による。 (1)差圧 関連ある二点の圧力差。 (2)変動圧力 短時間に変化する圧力。 3.測定項目 及び 使用測定器 往復動内燃機関の性能を確かめる試験において圧力計測の対象となる項目 及び 使用測定器は表 2 による。なお,その項目は,JIS B 8002(往復動内燃機関の性能試験方法通則)の表 8 に規定する測定項目である。 4.使用計測器の種類と原理 圧力の計測方法として,圧力の測定に用いる計測器の種類は,原理によって次の 5 種類に分類できる。 (1)液柱形圧力計(マノメータ) 測定する圧力によって生じる力と,液柱によって生じる力とを釣り合わせる方式で,液面の高さの差から圧力を求めるものである。 (2)アネロイド形気圧計 内部を真空にした容器の受圧部の変位を内機によって拡大し,指針の回転に変えて指度を読む方式のものである。 (3)ブルドン管圧力計 ブルドン管の内外の圧力差によって,その自由端が圧力に比例した弾性変位をする。この変位を内機によって拡大し,指針の回転にかえて指度を読むものである。なお,被測定流体を直接ブルドン管の中に入れる場合と,ダイヤフラムによって被測定流体と封入液とを分離する場合(隔膜式圧力計)の二つの方式がある。一般にはブルドン管圧力計が使用され,粘度の高い被測定流体の場合には隔膜式が使用される。 (4)ピストン式指圧計 ばねによって支えられたピストンの圧力による変位をリンクで拡大記録する形式のものである。 (5)圧力変換器 圧力の変化を,圧電変化,電気抵抗変化,磁わい(歪),固有振動数の変化,静電容量,電磁誘導の変化などを介して電気信号に変換するもので,圧力を電気出力に変える変換器だけを対象とするが,電気的出力を表示するものが必要である。
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  • JIS B8070:1986 pdfダウンロード。光学及びフォトニクス−光学コーティング− 第1部:用語 Optics and photonics-Optical coatings-Part 1: Definitions 1 適用範囲 JIS B 7080の規格群は,光学コーティングによる光学部品及び光学基板(眼鏡レンズを除く。)(以下,部品及び基板という。)の表面処理の性質を明らかにし,仕様書のための標準書式について規定している。必要に応じて,一般的特性,試験方法及び測定方法を示すが,製造工程を限定するものではない。 この規格は,光学コーティング関係の用語及び定義について規定する。用語は,基本的用語の定義(箇条2),機能別コーティングに関する用語の定義(箇条3),一般的なコーティング欠陥に関する用語の定義(箇条4)及びその他の用語(箇条5)に分類する。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 9211-1:2010,Optics and photonics−Optical coatings−Part 1: Definitions(IDT) なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”ことを示す。 2 基本的用語の定義 この規格で用いる基本的用語の定義は,次による。 2.1 光学コーティング 2.1.1 部品及び基板の表面処理(surface treatment of components and substrates) 部品及び基板に施す表面処理。 部品及び基板の表面が本来もっている光学的,物理的又は化学的な特性を変えるために行う。 注記 基板は,幾何学的に完全な形状で,光学的に均質とみなす。実際には,基板とコーティングとを組み合わせたもの(結合部品)を一つの実体として,実験によって性質を明らかにし,測定を行う。 2.1.2 入射媒質(incident medium) 電磁放射がコーティングに入ってくる側の媒質。 2.1.3 出射媒質(emergent medium) 電磁放射がコーティングから出て行く側の媒質。 注記 機械的支持の働きをするほかに,物理的にコーティングを保持している基板は,入射媒質及び/又は出射媒質として扱うことができる。 2.2 コーティング面の光学的性質 2.2.1 一般 分光測光値は,コーティング面の光学的特性を表す。これらの値は,電磁波が輸送する放射エネルギー(放射量又は視感量)と関係があり,また波長(注記2参照),入射角,偏光状態,及び散乱のような拡散による入射放射の空間的再配分(方向)の関数として変化する。 注記1 機能的な波長依存性は,通常,符号の一部として括弧に波長(λ)を書くことによって示す。 注記2 波長(λ)は,波数(σ)又は光子のエネルギー(hν)で置き換えてもよい。ここに,hはプランク定数,νは周波数である。推奨単位は,波長に対してはナノメートル(nm)又はマイクロメートル(μm),波数に対してはcmの逆数(cm−1),及び光子のエネルギーに対しては電子ボルト(eV)である。 2.2.2 分光透過率,τ(λ)(spectral transmittance) 透過放射束(又は光束)の分光強度と入射放射束の分光強度との比。 JIS Z 8000-7の定義7-22.3参照。 注記 分光透過率は,公式τ(λ)=10−D(λ)によって光学濃度D(λ)と関連付けることができる。 2.2.3 分光反射率,ρ(λ)(spectral reflectance) 反射放射束(又は光束)の分光強度と入射放射束の分光強度との比。 JIS Z 8000-7の定義7-22.2参照。 2.2.4 分光吸収率,α(λ)(spectral absorptance) 吸収放射束(又は光束)の分光強度と入射放射束の分光強度との比。 JIS Z 8000-7の定義7-22.1参照。 2.2.5 分光散乱(spectral scattering) 放射束が表面又は媒質によって多方向に偏向又は散乱するときの放射束の空間分布変化。ただし,放射を構成する単色光成分は周波数変化を伴わない。
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  • JIS B8073:1986 pdfダウンロード。試験場所の標準状態 Standard Atmospheric Conditions for Testing 1. 適用範囲 この規格は,鉱工業における試験(試験のためのならしを含む。)を実施する場所の温度,湿度及び気圧に関する標準状態について規定する。ただし,特別の状態において試験する必要があるものの試験場所の状態は含まない。 対応国際規格: ISO 554-1976 Standard atmospheres for conditioning and/or testing−Specifications IEC Publication 160-1963 Standard atmospheric conditions for test purposes 2. 標準状態 2.1 標準状態の温度 標準状態の温度は,試験の目的に応じて20℃,23℃又は25℃のいずれかとする。 2.2 標準状態の湿度 標準状態の湿度は,相対湿度50%又は65%のいずれかとする。 2.3 標準状態の気圧 標準状態の気圧は,86kPa以上106kPa以下とする。 2.4 標準状態 標準状態は,標準状態の気圧のもとで標準状態の温度及び標準状態の湿度の各一つを組み合わせた状態とする。 備考 目的によって標準状態の温度だけを指定してもよい。その状態を標準温度状態という。 参考1. ISO 554-1976によれば,試験のための標準状態を3種類定めている。そのうち推奨される標準状態は,温度23℃,相対湿度50%,気圧86kPa以上106kPa以下としている。 2. IEC Publication 160-1963によれば,測定を行う状態の推奨範囲を温度15〜35℃,相対湿度45〜75%,気圧860〜1060mbarと定め,また相互の比較のための基準となる標準状態を温度20℃,相対湿度65%,気圧1013mbarとしている。更に,ならし及び審査のための測定の標準状態を3種類定めている。 備考 1 013mbarは101.3kPaである。 3. 標準状態の許容差 3.1 標準状態の温度の許容差 標準状態の温度の許容差は,試験の目的に応じて表1のように級別する。 備考 表1は,標準温度状態にも適用する。 3.2 標準状態の湿度の許容差 標準状態の湿度の許容差は,試験の目的に応じて表2のように級別する。 3.3 標準状態の許容差 標準状態の許容差は,標準状態の温度の許容差及び標準状態の湿度の許容差の各一つを組み合わせたものとする。 4. 標準状態の表示 標準状態の表示は,標準状態の温度,湿度及び許容差による。許容差の表示を必要としない場合は,その表示を省略する。 例1: 標準状態の温度が23℃,その級別が温度1級,標準状態の湿度が50%,その級別が湿度5級の場合 23℃1級・50%5級,23±1℃・50±5%,又は23 (1) /50 (5) 例2: 上記の場合において,級別を省略した場合 23℃・50%又は23/50 例3: 標準状態の温度が常温 (5〜35℃),標準状態の湿度が常湿 (45〜85%) の場合(*) 20±15℃・65±20%,20 (15) /65 (20) 又は常温,常湿 注(*) 常温又は常湿のいずれか一方の場合も例3に準じる。 備考 標準温度状態の表示は,標準温度状態の温度及び許容差による。許容差の表示を必要としない場合は,その表示を省略する。 例1: 標準温度状態の温度が23℃,その級別が温度1級の場合 23℃1級又は23±1℃ 例2: 上記の場合において級別を省略した場合 23℃...
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