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JIS A1962:2015 pdfダウンロード。室内及び試験チャンバー内空気中のホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物の定量―ポンプサンプリング Determination of formaldehyde and other carbonyl compounds in indoor air and test chamber air — Active sampling method 1 適用範囲 この規格は,空気中のホルムアルデヒド1)(HCHO)及びその他のカルボニル化合物1)(アルデヒド及び ケトン)の定量について規定する。この方法は,主にホルムアルデヒドの定量に特定されるが,若干の変 更によって少なくとも他の12種類の芳香族及び飽和脂肪族,不飽和脂肪族カルボニル化合物を検出し,定 量することができる。この方法はおよそ1 μg/m31 mg/m3の濃度範囲のホルムアルデヒド及び他のカルボ ニル化合物の定量に適している。このサンプリング方法では,時間加重平均値(TWA,Time Weight Average) が得られる。この方法は,空気中のホルムアルデヒドを定量する際に,長時間[124時間,低流量(例 えば,0.1 L/min)でサンプリングする場合]又は短時間[560分,高流量(例えば,1 L/min)でサンプ リングする場合]のサンプリングに使用できる。この規格は,ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合 物のサンプリング並びに分析操作について規定する。すなわち,2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH) でコーティングされた吸着剤カートリッジに空気から捕集後,紫外線吸収検出器付き高速液体クロマトグ ラフ(HPLC)で定量する方法が述べられている[12] [16]。 ここで説明した方法は,より長鎖及び不飽和のカルボニル類の定量には適していない。 この規格では,次のカルボニル化合物が定量可能である。 アセトアルデヒド,アセトン,ベンズアルデヒド,ブチルアルデヒド,カプロンアルデヒド,2,5-ジメ チルベンズアルデヒド,ホルムアルデヒド,イソバレルアルデヒド,プロピオンアルデヒド,m-トルアル デヒド,o-トルアルデヒド,p-トルアルデヒド,バレルアルデヒド 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 16000-3:2011,Indoor air−Part 3: Determination of formaldehyde and other carbonyl compounds in indoor air and test chamber air−Active sampling method(MOD)なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 注1) 国際純正及び応用化学連合(IUPAC)の規則に従った命名法の代わりに,この規格では慣用名を用いている。対応する名称は,次のとおりである。 この規格での名称 IUPAC命名法による名称 アセトアルデヒド : エタナール アセトン : 2-プロパノン ブチルアルデヒド : ブタナール カプロンアルデヒド : ヘキサナール ホルムアルデヒド : メタナール イソバレルアルデヒド : 3-メチルブタナール プロピオンアルデヒド : プロパナール m-トルアルデヒド : 3-メチルベンズアルデヒド o-トルアルデヒド :...09-14 JIS A1962
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JIS A1963:2015 pdfダウンロード。室内空気中のホルムアルデヒドの定量− パッシブサンプリング Indoor air-Determination of formaldehyde-Diffusive sampling method 1 適用範囲 この規格は,パッシブサンプラ1)/溶媒抽出/高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いた,室内空気中のホルムアルデヒド定量方法について規定する。 この試験方法は,24〜72時間のサンプリング時間で,0.001〜1.0 mg/m3,24時間の場合0.003〜1.0 mg/m3,72時間の場合0.001〜0.33 mg/m3の濃度範囲の測定に適用可能である。この方法は,気流速度の下限が0.02 m/sで,通常の室内空気における相対湿度条件での測定に適している。 注記1 測定感度及び精度が保証されたサンプラであれば,短時間(24時間より短いサンプリング,以下“短時間サンプリング”という。)に適用してもよい。 ここでは,クロマトグラフ法を用いることによって,他のカルボニル化合物の存在に起因するものを含め,潜在的な影響は排除される。このサンプリング方法では時間加重平均値が得られる。 注記2 この規格では,使用する吸着剤(DNPH-ホルムアルデヒド誘導体)及びサンプラの自作について記載しているが,品質及び性能が確認されたものであれば市販品を用いてもよい。市販品には,種々の構造,形状のものがあるが,吸着剤は全てDNPH-ホルムアルデヒド誘導体が用いられている。ただし,この規格において特定の製品を推奨するものではないことから,具体的な記載はしていない。 注記3 この規格では,IUPAC命名法に基づく化学物質名称に替えて慣用名を用いている場合がある。例えば,“メタナール”の替わりに“ホルムアルデヒド”が用いられている。 注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 16000-4:2011,Indoor air−Part 4: Determination of formaldehyde−Diffusive sampling method(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 注1) 英語名ではディフューシブサンプラ(diffusive sampler)とパッシブサンプラ(passive sampler)とを用いている場合があるが,ここではパッシブサンプラに統一した。 警告 この規格の使用者は,一般的な化学実験操作に精通していることが望ましい。また,この規格に基づくことによって,全ての安全上の問題に対処できるものではない。適切な安全衛生習慣の確立及び各国の規定条件遵守は,この規格の使用者の責任である。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。09-14 JIS A1963
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JIS A1964:2015 pdfダウンロード。室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の サンプリング方法 Indoor air-Sampling strategy for volatile organic compounds (VOCs) 1 適用範囲 この規格は,揮発性有機化合物(以下,VOCという。)による室内空気汚染の測定計画を作成するための支援となることを目的として作られた。室内空気の測定を行う場合は,サンプリング及び測定方法の慎重な計画が特に重要である。測定結果は,広範囲に及ぶ影響をもつかもしれない。例えば改修の必要性及びその手法が成功したかどうかを判断することになる。 不適切な測定方法は,測定手順による誤差によって,より大きい不確かさを生じる。 この規格は,JIS A 1960で定義された室内環境の定義を用いる。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 16000-5:2007,Indoor air−Part 5: Sampling strategy for volatile organic compounds (VOCs)(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1960 室内空気のサンプリング方法通則 JIS A 1965 室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA®吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量 JIS A 1966 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析−ポンプサンプリング JIS A 1967 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析−パッシブサンプリング ISO 16000-8,Indoor air−Part 8: Determination of local mean ages of air in buildings for characterizing ventilation conditions 3 揮発性有機化合物(VOC) の定義 室内環境には,様々な有機化合物が存在する。これらの化合物は,揮発性によって,気相状態,浮遊粒子状物質,堆積したほこりなどで存在する。世界保健機構(World Health Organization = WHO)の作業グループは,表1のように,沸点に基づいて有機化合物を分類した[2]。この規格では,VVOC及びSVOC,POMを除いたものとする。09-14 JIS A1964
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JIS A1965:2015 pdfダウンロード。室内及び試験チャンバー内空気中 揮発性有機化合物のTenax TA®吸着剤を用いた ポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量 Determination of volatile organic compounds in indoor and test chamber air by active sampling on Tenax TA® sorbent, thermal desorption and gas chromatography using MS or MS-FID 1 適用範囲 この規格は,室内空気中の揮発性有機化合物(以下,VOCという。)を定量する方法並びに放散試験チャンバー及び放散試験セルなどを用いて室内で使用される建築製品又は材料及び他の製品から放散されるVOCを定量するためにサンプリングした空気中のVOCを定量する方法について規定する。 この方法はTenax TA® 1)吸着剤を用いて捕集し,加熱脱離(TD)及びキャピラリーカラム又はカラム並びに,炎イオン化検出器(FID)又は質量分析器(MS)をもつガスクロマトグラフ分析(GC)に基づく[1]。また,1 µg/m3以下から数mg/m3までの濃度範囲の,無極性及び微極性VOCに対して有効な測定方法である。 なお,この規格で規定する原理を用いて,幾つかの高揮発性有機化合物(以下,VVOCという。)及び準揮発性有機化合物(以下,SVOCという。) を同様に分析することができる(附属書D参照)。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 16000-6:2011,Indoor air−Part 6: Determination of volatile organic compounds in indoor and test chamber air by active sampling on Tenax TA sorbent, thermal desorption and gas chromatography using MS or MS-FID(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 注1) ここに示す“Tenax TA®”は,この規格の使用者の便宜のために,一般に入手できるものとして 掲げた。同じ効果を得られることを証明することができれば,これと同等の他のものを用いてもよい。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1901 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法−小形チャンバー法 JIS A 1960 室内空気のサンプリング方法通則 注記 ISO 16000-1:2004,Indoor air−Part 1: General aspects...09-14 JIS A1965
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JIS A1966:2015 pdfダウンロード。室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の 吸着捕集・加熱脱離・キャピラリー ガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び 分析−ポンプサンプリング Indoor air-Sampling and analysis of volatile organic compounds by sorbent tube/thermal desorption/capillary gas chromatography-Pumped sampling 1 適用範囲 この規格は,空気中の揮発性有機化合物(VOC)のサンプリング及び分析についての一般的な指針を示す。大気,室内空気及び労働環境,並びに小形及び大形チャンバーによる材料からの放散のサンプリングに適用する。 この規格は,炭化水素類,ハロゲン化炭化水素類,エステル類,グリコールエーテル類,ケトン類及びアルコール類を含む広範囲なVOCに適用する。これらのVOCの測定にはそれぞれの適用範囲が異なるサンプラ1) の使用を推奨する。高極性物質は誘導体化が必要で,低沸点化合物はその一部分しか吸着剤に捕集されないため,定性的な評価だけ可能である。 また,準揮発性化合物は吸着剤に全て吸着されるが,一部分しか回収することができない。この規格によって試験した化合物を表1〜表13に示す。表に記載のない化合物にも適用できるが,同等又はより強い吸着剤を充塡したバックアップ付きサンプラの使用が望ましい。 この規格は,個々の有機化合物の濃度範囲が0.5〜105 μg/m3の揮発性有機化合物(VOC)の測定に適用できる。 使用可能な範囲の上限は,使用する吸着剤の吸着容量及びガスクロマトグラフのカラム並びに検出器の直線領域又は使用する分析機器の試料スプリット比によって決まる。吸着容量は空気の破過容量として測定され,サンプリング時に破過しない最大空気量を表す。 使用可能な範囲の下限は,検出器のノイズレベル及び分析系又はサンプラからの妨害物質による。妨害物質が1 ng以下の吸着剤の代表例としては,適切に調製されたTenax GR,Carbopack/Carbotrapなどの炭素系吸着剤,カーボンモレキュラーシーブ及びSpherocarbなどの純活性炭の例があり,数ngレベルの例としてはTenax TA,また,5〜50 ngレベルについてはChromosorb,Porapakなどの多孔質ポリマーがある。精度は,高いバックグラウンドレベルのため,10 L捕集で0.5 µg/m3程度である。 この規格に規定された手順は,低流量小形ポンプに適用可能であり,その場合,時間加重平均的な結果が得られる。瞬間的又は短期的な濃度変動の測定には,適用できない。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 16017-1:2000,Indoor, ambient and workplace air−Sampling and analysis of volatile organic compounds by sorbent tube/thermal desorption/capillary gas chromatography−Part 1: Pumped sampling(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 注1) 附属書Cに示した吸着剤及びこの規格に示された吸着剤は,この規格で示される特性と同じ特性を示すことが知られている。商品名で識別される吸着剤又はその製品は,単独の業者が製造しているが,それらは異なる多くの供給元から入手することができる。この情報は,利用者の便宜のために示すが,この規格において,名前が挙げられた製品を特に推奨するものではない。その他のものが同じ性能を示すものであれば,用いてもよい。09-14 JIS A1966
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JIS A1967:2015 pdfダウンロード。室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の 吸着捕集・加熱脱離・キャピラリー ガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び 分析−パッシブサンプリング Indoor air-Sampling and analysis of volatile organic compounds by sorbent tube/thermal desorption/capillary gas chromatography-Diffusive sampling 1 適用範囲 この規格は,空気中の揮発性有機化合物(VOC)のサンプリング及び分析について一般的な指針を示す。この規格は,室内,大気及び労働環境の空気に適用する。 この規格は,炭化水素類,ハロゲン化炭化水素類,エステル類,グリコールエーテル類,ケトン類及びアルコール類を含む広範囲なVOCに適用する。これらのVOCの測定にはそれぞれの適用範囲が異なるサンプラ1) を用いるとよい。ただし,高極性物質は誘導体化が必要で,低沸点化合物はその一部分しか吸着剤に捕集されないため,定性的な評価だけ可能である。また,準揮発性化合物は吸着剤に全て吸着されるが,一部分しか回収することができない。 この規格は,空気を汚染しているVOCの測定に適用し,暴露時間8時間の場合2〜1×105 μg/m3,暴露時間4週間の場合0.3〜300 μg/m3の濃度範囲で適用可能である。 使用可能な範囲の上限は,使用する吸着剤の吸着容量及びガスクロマトグラフのカラム・検出器の直線領域又は使用する分析機器の能力によって設定する。使用可能な範囲の下限は,検出器のノイズレベル及び分析系又はサンプラからの妨害物質による。妨害物質が1 ng以下の吸着剤の代表例としては,適切に調製されたTenax GR,Carbopack/Carbotrapなどの炭素系吸着剤,カーボンモレキュラーシーブ及びSpherocarbなどの純活性炭の例があり,数ngレベルの例としてはTenax TA,また,5〜50 ngレベルについてはChormosorb,Porapackなどの多孔質ポリマーがある。 注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を示す記号を,次に示す。 ISO 16017-2:2003,Indoor, ambient and workplace air−Sampling and analysis of volatile organic compounds by sorbent tube/thermal desorption/capillary gas chromatography−Part 2: Diffusive sampling(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 注1) 附属書Bに示した吸着剤及びこの規格にある吸着剤(商品名)は,この規格に規定する性能をもつ吸着剤として知られているものであり,使用者の便宜のために,一般に入手できるものとして挙げたが,これらを推奨するわけではない。同じ結果が得られることを証明することができれば,これらと同等の他のものを用いてもよい。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。09-14 JIS A1967
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JIS A1968:2015 pdfダウンロード。室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の 吸着捕集・溶媒抽出・キャピラリー ガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び 分析−ポンプサンプリング Indoor air-Sampling and analysis of volatile organic compounds by solvent desorption/capillary gas chromatography-Pumped sampling 1 適用範囲 この規格は,空気中の揮発性有機化合物(VOC)のポンプサンプリング及び分析についての一般的な指針を示す。室内空気に適用する。 この規格は,炭化水素類,ハロゲン化炭化水素類,エステル類,グリコールエーテル類,ケトン類及びアルコール類を含む広範囲なVOCに適用する。 これらのVOCの測定にはそれぞれの適用範囲が異なるサンプラの使用を推奨する。ただし,低沸点化合物はその一部分しか吸着剤に捕集されないため,定性的な評価だけ可能である。また,準揮発性化合物は吸着剤に全て吸着されるが,一部分しか回収することができない。 吸着剤としては,一般的にやし殻活性炭が用いられるが,ほかにも多くの吸着剤があり1),VOCの測定にはそれぞれの適用範囲の異なる吸着剤の使用を推奨する。 この規格は,個々の有機化合物の濃度範囲が,1〜1×106 μg/m3のVOC測定に適用できる。 使用可能な範囲の上限は,使用するサンプラの吸着容量及びガスクロマトグラフカラム並びに検出器の直線領域又は使用する分析機器の試料スプリット比によって決まる。 使用可能な範囲の下限は,検出器のノイズレベル,及び分析系,サンプラ並びに抽出溶媒からの不純物の妨害によるブランクレベルに依存する。 この規格は,試験実施者自らがサンプラを調製・作製することを前提としているが,品質及び性能が確認されたものであれば市販品サンプラを用いてもよい。また,市販品サンプラを使用する場合は,箇条8及び9.2については,当該規定事項を参考に,使用するサンプラの取扱説明に従って操作する必要がある。 注1) 附属書Cのリスト及び他の国際規格に示された吸着剤は,この規格で示される特性と同じ特性を示すことが知られている。商品名で識別される吸着剤又はその製品は,単独の業者が製造しているが,それらは異なる多くの供給元から入手することができる。この情報は,利用者の便宜のために示すが,この規格において,名前が挙げられた製品を特に推奨するものではない。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1960 室内空気のサンプリング方法通則 JIS A 1964 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)のサンプリング方法 JIS A 1966 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析−ポンプサンプリング 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS A 1966によるほか,次による。 3.1 破過容量2)(breakthrough volume) 溶出成分濃度が,注入試料濃度の5 %に達するまでにサンプラを通過した空気の体積。 注記1 参考文献[1]参照。 注記2 破過容量の測定について,参考として附属書Aに示す。 注2) 分析対象成分の破過容量は,吸着剤の種類によって異なる。09-14 JIS A1968
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JIS A1969:2015 pdfダウンロード。室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の 吸着捕集・溶媒抽出・キャピラリー ガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び 分析−パッシブサンプリング Indoor air-Sampling and analysis of volatile organic compounds by solvent desorption/capillary gas chromatography-Diffusive sampling 1 適用範囲 この規格は,空気中の揮発性有機化合物(VOC)のパッシブサンプリング及び分析についての一般的な指針を示す。室内空気に適用する。 この規格は,炭化水素類,ハロゲン化炭化水素類,エステル類,グリコールエーテル類,ケトン類及びアルコール類を含む広範囲なVOCに適用する。これらのVOCの測定にはそれぞれの適用範囲が異なるサンプラ1)の使用を推奨する。ただし,低沸点化合物はその一部分しか吸着剤に捕集されないため,定性的な評価だけ可能である。また,準揮発性化合物は吸着剤に全て吸着されるが,一部分しか回収することができない。 吸着剤としては,一般的にやし殻活性炭が用いられるが,ほかにも多くの吸着剤があり1),VOCの測定にはそれぞれの適用範囲の異なる吸着剤の使用を推奨する。 この規格は,個々の有機化合物の濃度範囲が,暴露時間8時間の場合で10〜1×105 μg/m3のVOC測定に適用できる。 使用可能な範囲の上限は,使用するパッシブサンプラ(以下,“サンプラ”という。) の吸着容量及びガスクロマトグラフカラム並びに検出器の直線領域又は使用する分析機器の試料スプリット比によって決まる。 使用可能な範囲の下限は,検出器のノイズレベル,及び分析系,サンプラ並びに抽出溶媒からの不純物の妨害によるブランクレベルに依存する。 この規格は,試験実施者自らがサンプラを調製・作製することを前提としているが,この規格の規定を満たすものであれば市販品サンプラを用いてもよい。また,市販品サンプラを使用する場合は,箇条6及び8.2については,当該規定事項を参考に,使用するサンプラの取扱説明に従って操作する必要がある。 注1) 吸着剤は,やし殻活性炭が用いられるが,この規格で示される特性と同じ特性を示す他の炭素系吸着剤,又は吸着シートが知られている。これらを充塡又は挿入したサンプラが市販されている。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1960 室内空気のサンプリング方法通則 JIS A 1964 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)のサンプリング方法 JIS A 1966 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析−ポンプサンプリング 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 1964及びJIS A 1966による。 4 原理 サンプラを測定期間中空気に暴露する。空気中のVOCはサンプラの隔膜内を濃度勾配によって拡散し,吸着剤に捕集される。捕集されたVOCを溶媒で抽出し,これを水素炎イオン化検出器又は他の適切な検出器付きのガスクロマトグラフで分析する。濃度は,吸着量,暴露時間,抽出効率(8.5)及び事前に標準空気に暴露して決定する拡散取込み速度(8.6)から求める。09-14 JIS A1969
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JIS A4702:2015 pdfダウンロード。ドアセット Doorsets 1 適用範囲 この規格は,主として建築物の外壁面及び屋内隔壁の出入口として用いる手動開閉操作を行うスイング及びスライディングのドアセット(以下,ドアセットという。)について規定する。ただし,回転ドアセットは除く。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1416 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法 JIS A 1513 建具の性能試験方法通則 JIS A 1515 建具の耐風圧性試験方法 JIS A 1516 建具の気密性試験方法 JIS A 1517 建具の水密性試験方法 JIS A 1518 ドアセットの砂袋による耐衝撃性試験方法 JIS A 1519 建具の開閉力試験方法 JIS A 1521 片開きドアセットの面内変形追随性試験方法 JIS A 1523 ドアセットのねじり強さ試験方法 JIS A 1524 ドアセットの鉛直載荷試験方法 JIS A 1530 建具の開閉繰返し試験方法 JIS A 4710 建具の断熱性試験方法 JIS A 5558 無可塑ポリ塩化ビニル製建具用形材 JIS A 5905 繊維板 JIS A 5908 パーティクルボード JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 JIS G 3313 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯 JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条 JIS H 4100 アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材 JIS H 8602 アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜 JIS K...09-14 JIS A4702
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JIS A4704:2015 pdfダウンロード。軽量シャッター構成部材 Components of light-weight rolling door for buildings 5.2.2 電動式(電動スプリング併用式を含む。)シャッターの開閉性能 電動式(電動スプリング併用式を含む。)シャッターの開閉性能は,11.2.2によって試験を行ったとき,次の規定に適合しなければならない。 a) 開閉性 1) シャッターカーテンを開閉したときの平均速度は,1.5〜7 m/minとする。 2) シャッターカーテンを開閉中に,押しボタンスイッチ又はリモコンスイッチの停止ボタンの操作によってシャッターカーテンが停止する。 3) シャッターカーテンを開閉したとき,上限又は下限設定位置において,自動的に停止する。 4) シャッターカーテンを開閉中に,押しボタンスイッチ又はリモコンスイッチをシャッターカーテンの作動方向と逆方向に操作したとき,逆方向に作動しない。 5) 電源遮断時には,手動操作によって開閉できる。 b) 障害物感知装置の動作性能 1) 押しボタンスイッチ又はリモコンスイッチの閉ボタンの操作によって,シャッターカーテンが降下中に障害物感知装置が作動したとき,シャッターカーテンが直ちに停止,又は直ちに停止後,反転上昇して停止する。 2) 障害物感知装置が作動したときに,シャッターカーテンが直ちに停止する構造の場合, 1) の作動後に,押しボタンスイッチ又はリモコンスイッチの閉ボタンの操作によって再降下の信号を受けたとき,シャッターカーテンが降下しない。また,1) の作動後に,押しボタンスイッチ又はリモコンスイッチの開ボタンの操作によって開放の信号を受けたとき,シャッターカーテンは上昇する。 3) 障害物感知装置が作動したときに,シャッターカーテンが直ちに停止後,反転上昇して停止する構造の場合,1) の作動後に,押しボタンスイッチ又はリモコンスイッチの閉ボタンの操作によって再降下の信号を受けて降下したとき,再度,障害物感知装置が作動して,シャッターカーテンが直ちに停止後,反転上昇して停止する。 4) 障害物感知装置が作動し,シャッターカーテンが停止するまでに荷重計にかかる最大荷重は,700 N以下とする。 c) 急降下停止装置の動作性能 急降下停止装置は,急降下停止装置の作動位置からシャッターカーテンが停止するまでの距離を300 mm以下とする。 5.3 開閉繰返し性能 開閉繰返し性能は,11.3によって試験を行ったとき,円滑に作動しなければならない。 なお,開閉繰返し回数は,表3による。開閉繰返し回数は,開くと閉じるとで1回とする。09-14 JIS A4704
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