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JIS A1127
  • JIS A1127:2010 pdfダウンロード。共鳴振動によるコンクリートの動弾性係数, 動せん断弾性係数及び動ポアソン比試験方法 Methods of test for dynamic modulus of elasticity, rigidity and Poisson’s ratio of concrete by resonance vibration 1 適用範囲 この規格は,コンクリートの円柱形及び角柱形供試体の縦振動,たわみ振動及びねじり振動の一次共鳴振動数を求め,これから動弾性係数,動せん断弾性係数及び動ポアソン比を求める場合の試験の方法について規定する。 注記 この規格によって試験した場合,同一のコンクリートから作った供試体でも,供試体の含水率,形状・寸法が相違すると試験値が異なることがある。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS A 1107 コンクリートからのコアの採取方法及び圧縮強度試験方法 JIS A 1114 コンクリートからの角柱供試体の採取方法及び強度試験方法 JIS A 1132 コンクリート強度試験用供試体の作り方 3 装置 装置は,次のもので構成する(図1参照)。 3.1 駆動回路 駆動回路は,振動数が可変の発振器,増幅器及び駆動端子で構成する。 a) 発振器は,振動数が500〜10 000 Hzのもので,誤差が±2 %で振動を調整できるものがよい。 なお,この調整における振動数の検定には,陰極線オシロスコープ及び1 000 Hzの音さ標準発振子を用いるとよい。 注記 強度の高いコンクリートなどの縦振動を測定するときには,共鳴振動数が10 000 Hzを超えることがあり,その場合には最大振動数が20 000 Hz程度の機種を用いるのがよい。 b) 発振器と増幅器とを組み合わせたものは,所要の出力を出すことができるとともに,その出力を適切に制御できるものとする。また,発振器と増幅器とを組み合わせたときの出力電圧の変化は,発振器の振動数の全範囲内において,±20 %とする。 c) 駆動端子は,発振器及び増幅器の出力を最大にした場合でも,供試体を十分に駆動できるものとする。 なお,駆動端子が固定式でない場合には,駆動部分の質量はできるだけ小さくし,駆動端子の支持物は,供試体の振動をできるだけ拘束しないものとして,試験結果に影響を及ぼさないようにする。 d) 駆動端子は,供試体に接触させたときに,偽共鳴1)が生じないものとする。 注1) ここでいう偽共鳴とは,供試体の一次共鳴振動とは無関係のものをいう。 3.2 ピックアップ回路 ピックアップ回路は,ピックアップ,増幅器及び指示器で構成する。 a) ピックアップは,供試体の振幅,振動の速度又は加速度に比例した電圧を発生するものとする。 ピックアップは,供試体の形状・寸法などに応じたもので,適切な一次共鳴振動数を示すものとし,その振動部分の質量は,供試体に比較してできるだけ小さいものとする。また,ピックアップの特性曲線は,そのピックアップを使用する振動数の範囲内で平たんなものとする。 b) 増幅器は,指示器を働かせるのに十分な出力をもち,かつ,出力を制御できるものとする。 c) 指示器は,電圧計と,必要に応じて陰極線オシロスコープ,微小電流計などとする。 3.3 供試体の支持台 支持台は,供試体の振動をあまり拘束しないように構成する。このためには,振動の節の近くでナイフエッジ,又は厚いスポンジゴムなどで供試体を支持すればよい。縦振動の場合には,供試体を水平な支持台の上に置き,供試体端面に駆動端子を接触させてもよい。また,支持台の寸法は,その固有振動数が,測定する供試体の振動数の範囲外となるよう定める。 4 供試体 供試体はJIS A 1107,JIS A 1114又はJIS A 1132によって作製したものを用いる。ただし,供試体の寸法及び寸法比は,次のa)〜c) によってもよい。 a) たわみ振動の場合,供試体の長さと振動方向の厚さとの比は3〜5とするのがよい。 注記 供試体の長さと振動方向の厚さとの比が非常に大きかったり非常に小さかったりすると,一次共鳴振動数を正確に求めるのが困難となる。箇条6の式は,この比が2以上の場合に適用できる。 b) 縦振動の場合,供試体の断面寸法は100...
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