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JIS A1230
  • JIS A1230:2018 pdfダウンロード。動的コーン貫入試験方法 Method for dynamic cone penetration test 1 適用範囲 この規格は,土及び軟岩へのコーンの動的貫入抵抗を測定する方法について規定する。コーンを打ち込むために,規定の質量及び落下高さをもつハンマーを使用する。 この規格は,次の中型動的コーン貫入試験及び大型動的コーン貫入試験に適用する。 − 中型動的コーン貫入試験:1打撃当たりの単位面積エネルギーが,98 kJ/m2となるもの。 − 大型動的コーン貫入試験:1打撃当たりの単位面積エネルギーが,196 kJ/m2となるもの。 動的コーン貫入試験は,深さ方向に関して連続的な記録を得ることができるが,土試料を採取することはできない。ハンマーの打撃回数Ndを動的貫入抵抗として,地盤の硬軟及び締まり具合の判定に適用することができる。 この規格による試験結果は,支持層の深さを決定することに利用できる。また,非常に緩い地盤,空洞をもつ地盤,埋戻し地盤及び埋立て地盤を見つけることにも利用できる。さらに,直接的な地盤調査結果(例 土のサンプリング)を伴うことで地盤性状を決定することもできる。 注記1 中型は対応国際規格のDPM(dynamic probing medium)に,大型は対応国際規格のDPSH-A(dynamic probing super heavy-A)に相当する。 注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 22476-2:2005,Geotechnical investigation and testing−Field testing−Part 2: Dynamic probing(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 2.1 動的コーン貫入試験装置 ロッド先端に取り付けたコーンを一定の打撃エネルギーで地盤に打ち込む試験装置。 2.2 打撃装置 ハンマー,ハンマーガイド,アンビル及び自動落下機構からなる装置。 2.3 ハンマー コーンを打ち込むために必要なエネルギーを与えるための打撃装置の一部。 2.4 ハンマーガイド 自由落下するハンマーをアンビルに導く打撃装置の一部。 2.5 アンビル ハンマーが自由落下したときのエネルギーをロッドへ伝える打撃装置の一部。 2.6 緩衝材 試験時のハンマーの衝突音の低減及び装置の損傷を最小化する目的のためにアンビル上に設置する部材。 2.7 自動落下機構 自動的にハンマーを自由落下させる機能をもつ装置。 2.8 落下高さ ハンマーの自由落下の高さ。 2.9 ロッド アンビルとコーンとを継ぐもの。 2.10 コーン ロッド先端に付ける円すい形部分及びその円柱延長部。円柱延長部をマントルという。 2.11 Nd値 コーンを200 mm打ち込むのに必要な打撃回数。 注記 大型動的コーン貫入試験と中型動的コーン貫入試験とでは1打撃当たりの単位面積エネルギーが異なるために,得られるNd値は異なる。 2.12 1打撃当たりの単位面積エネルギー,En コーン単位面積に与えられる理論的な打撃エネルギーで,次の式で計算される値。 En=m×gn×h/A ここに, m: ハンマーの質量
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