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JIS A1481-2
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JIS A1481-2:2016 pdfダウンロード。建材製品中のアスベスト含有率測定方法− 第2部:試料採取及びアスベスト含有の有無を 判定するための定性分析方法 Determination of asbestos in building material products- Part 2: Sampling and qualitative analysis for judgement of existence of containing asbestos 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 3.1 アスベスト 岩石を形成する鉱物のうち,蛇紋石の群に属する繊維状のけい酸塩鉱物(クリソタイル)及び角せん(閃)石の群に属する繊維状のけい酸塩鉱物(アモサイト,クロシドライト,トレモライト,アクチノライト及びアンソフィライト)。石綿ともいう。 3.2 バーミキュライト うんも(雲母)様の形態を示す膨潤性の粘土鉱物。構造層間に水和したマグネシウム層をもつが,一般にその構造層間にカリウムを比較的多くもつハイドロバイオタイトを含むことが多く,それらの鉱産物もバーミキュライトと総称される。ひる石ともいう。 3.3 繊維状粒子 アスペクト比(長さ/幅)3以上の粒子。 3.4 試料 建材製品中から採取したもの。 3.5 一次分析試料 試料を粉砕又は加熱処理し,一定条件下のふるいを通過したもの。 3.6 二次分析試料 一次分析試料をぎ酸処理し,作製したもの。 3.7 浸液 顕微鏡の定性分析方法に使用する試料を浸す液。 3.8 無じん水 精製水又は蒸留水を,孔径0.45 μmのメンブランフィルタでろ過した水。 3.9 標準試料 バーミキュライトを原料とした吹付け材分析に用いるものであって,純粋バーミキュライトに0.5 %のトレモライト及び純粋バーミキュライトに0.8 %のクリソタイルを含有させたもの。 4 定性分析方法及び原理 4.1 定性分析方法の概要 建材製品中のアスベスト含有の有無は,X線回折による定性分析方法及び顕微鏡による定性分析方法によって判定する。吹付けバーミキュライトのアスベストの有無は,標準試料及び当該試料の回折強度を比較して判定する。アスベスト含有の有無を判定するための測定方法の概要は,次のとおりである(図1参照)。 a) 製造工場で製造された建材,建築物などに施工された建材又は輸入された建材から,分析可能な適切な量の試料を採取する。 b) 建材のマトリックスによって粉砕又は加熱処理した後に,分析試料を作製する。 c) 一次分析試料にアスベストが認められるかを,位相差・分散顕微鏡使用の分散染色法による定性分析によって,二次分析試料にアスベストが認められるかをX線回折分析方法による定性分析によって,それぞれ確認する。ただし,一次分析試料が吹付け材であって,X線回折分析によってバーミキュライトが認められた場合は,吹付けバーミキュライトの定性分析方法によってアスベスト含有の有無を分析する[図1 b)参照]。 4.2 定性分析方法の原理 定性分析方法の原理は,次による。 a) 定性分析におけるX線回折分析方法は,アスベストにX線を照射したとき,アスベストの種類に応じて特有の回折角度が生じるので,これによって,試料中のアスベストの有無を識別する。 b) 定性分析に使用する位相差・分散顕微鏡の分散染色法は,試料の形状及び試料の屈折率による色の変化でアスベストの有無を識別する。09-13 JIS A1481-2
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