Location: Home > JIS A1911
JIS A1911
-
JIS A1911:2015 pdfダウンロード。建築材料などからのホルムアルデヒド放散測定方法−大形チャンバー法 Determination of the emission of formaldehyde by building materials and building related products-Large chamber method 6.2.1 形状 大形チャンバーの対象化学物質に接する部分は,ステンレス鋼,ガラスなどの吸着が非常に少ない材料で作られたものとし,容積は1 m3を超え80 m3までとする。大形チャンバーは,内部の空気ができる限り混合するよう設計されているものとする。大形チャンバーは,清掃,洗浄作業が容易に行える構造とする。参考として,2 m3大形チャンバーの例を附属書A,14 m3大形チャンバーの例を附属書B,及び24 m3大形チャンバーの例を附属書Cに示す。 大形チャンバーのシール材は,低放散性及び低吸着性のもので,バックグラウンド濃度への影響が小さいものを使用する。 6.2.2 気密性 大形チャンバーは,制御されていない外気と換気することが極力少ないように気密状態とする。したがって,大形チャンバー内は大気圧よりも少し高い気圧で操作し,試験場所による影響を防ぐことが望ましい。 6.2.3 空気の供給装置 大形チャンバーは,換気量を連続的に一定の数値に制御することが可能な装置(流量制御装置など)を備えているものとする。要求事項は7.4による。 6.2.4 設置場所 大形チャンバーは,屋内に設置する。 6.3 かくはん装置 大形チャンバー内の濃度分布を均一にする目的で,かくはんファンを装備することができる。かくはんファンは,清掃,洗浄作業が容易に行える構造とし,低放散性及び低吸着性のもので,バックグラウンド濃度への影響が小さいものを使用する。 6.4 空気清浄装置 大形チャンバーに供給する空気は,できる限り清浄な空気が必要であるため,バックグラウンド濃度の上昇を防ぐために,通常,空気清浄装置を使用する。 6.5 温度・湿度制御装置 大形チャンバー内の空気は,必要温度に制御する。 温度及び相対湿度は,温度・湿度制御システムとは独立して,連続的にモニタリングする。 大形チャンバー内に結露を生じさせたり,加湿のために水をチャンバー内に直接噴霧させたりしないように注意する。 6.6 流量計 大形チャンバーの出口又は入口に流量計を設置し,大形チャンバー内の正確な換気量を測定する。 6.7 空気捕集装置 空気捕集は,大形チャンバー出口空気を用いる。ダクト及びチューブを介して捕集する場合は,その間をできる限り短くし,大形チャンバーと同じ温度に保つ。 なお,ダクト及びチューブの材質は,ポリテトラフルオロエチレン素材など,吸着が非常に少ないものを用いる。 大形チャンバーからの排気は,試験場所から確実に排除する。 空気捕集を二重に行うために,空気捕集用分岐管を使用することもできる。 6.8 試験体・試験片のシール材 想定する放散面以外の面をシールする。シール材は,低放散性及び低吸着性のもので,バックグラウンド濃度への影響が小さいものを使用する。 6.9 試験体・試験片設置用の架台 試験体・試験片は,大形チャンバーの中央に設置することを基本とし,必要に応じて,架台を用いて設置する。使用する架台は,清掃,洗浄作業が容易に行える構造とし,低放散性及び低吸着性のもので,バックグラウンド濃度への影響が小さいものを使用する。 6.10 分析装置 ホルムアルデヒドの分析には,高速液体クロマトグラフ装置(HPLC)を使用する。 分析装置は,JIS A 1962の6.3.1(HPLCシステム)若しくはJIS K 0124の箇条5(装置)によるか,又はこれらと同等以上の精度をもつ装置を用いてもよい。09-14 JIS A1911
ランダム文章
みんな大好きな