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JIS A6916
  • JIS A6916:2014 pdfダウンロード。建築用下地調整塗材 Surface preparation materials for finishing 6 原料及び製造 6.1 原料 6.1.1 結合材 a) セメント セメントは,ポルトランドセメント,白色セメント(ホワイトセメント),高炉セメント,フライアッシュセメント,アルミナセメント,及び超速硬セメントとする。 注記1 セメントの補助材料として,ドロマイトプラスター,消石灰,せっこうなどを用いる場合もある。 b) セメント混和用ポリマーディスパージョン セメント混和用ポリマーディスパージョンは,アクリル系,エチレン酢酸ビニル系,酢酸ビニル系,合成ゴム系など,又はこれらの混合系とする。 c) 合成樹脂エマルション 合成樹脂エマルションは,アクリル系,酢酸ビニル系などの合成樹脂エマルションとする。 d) 再乳化形粉末樹脂 再乳化形粉末樹脂は,合成樹脂エマルションを噴霧乾燥したもので,上水道水を加えたとき再乳化するアクリル系,酢酸ビニル系などの合成樹脂とする。 e) その他の結合材 その他の結合材は,下地調整塗材に有害なものであってはならない。 注記2 その他の結合材には,高炉スラグ,フライアッシュ,シリカヒュームなどがある。 6.1.2 骨材 骨材は,耐久性があり,結合材と混合して使用した場合,硬化不良などの有害な影響を及ぼすものであってはならない。 注記 骨材には,けい砂,寒水石,砂,パーライトなどの無機質骨材と,スチレン,エチレン酢酸ビニル,塩化ビニルなどの樹脂発泡体を粒状にした有機質骨材などとがある。 6.1.3 無機質粉体 無機質粉体は,水溶物及びきょう雑物が少なく,結合材と混合して使用した場合,硬化不良などの品質に有害な影響を及ぼすものであってはならない。 注記 無機質粉体には,炭酸カルシウム,クレー,タルク,マイカ,けい石粉などがある。 6.1.4 混和剤 混和剤を用いる場合は,下地調整塗材の品質に有害な影響を及ぼすものであってはならない。 注記 混和剤には,防水剤,増粘剤,分散剤,安定剤,消泡剤などがある。 6.1.5 繊維材料 繊維材料は,無機質又は有機質の材料で,結合材,骨材などと混合して使用した場合,硬化不良などの有害な影響を及ぼすものであってはならない。 6.2 製造 下地調整塗材は,製造工場において原料の調整及び調合を行い,金属製,合成樹脂製,紙製などの容器に入れ,封かんして出荷する。主材と混和液などとを別々に包装する場合,容器詰めする単位は,製造業者が指定する使用時の混合割合に合致する量とする。 7 試験 7.1 試験の種類 試験の種類は,表3による。 7.2 試験室及び養生室の状態 試験室の状態は,温度20±5 ℃,湿度 (65±20) %とする。養生室は一般養生室と湿空養生室とし,一般養生室の状態は,セメント系下地調整塗材においては温度20±2 ℃,湿度(65±10) %,合成樹脂エマルション系下地調整塗材においては温度23±2 ℃,湿度(50±5) %とし,湿空養生室の状態は,温度20±2 ℃,湿度80 %以上とする。 7.3 試験用基板 試験用基板(以下,基板という。)は,次による。 a) ひび割れ試験用基板 基板は,JIS A 5371の附属書B(舗装・境界ブロック類)の規定に適合する300 mm×300 mm×60 mmの普通平板とし,表面の汚れ,付着物などをワイヤブラシ,布などで除去し,7日間一般養生室に静置したものとする。 b) 初期乾燥によるひび割れ抵抗性試験用基板 基板は,JIS A 5430に規定する厚さ6 mmのフレキシブル板を300 mm×150 mmに切断したものとする。 c) 付着強さ試験,吸水試験及び耐久性試験用基板 基板は,JIS R 5201の10.4(供試体の作り方)に規定する方法によって調製したモルタルを,内のり寸法70 mm×70 mm×20 mmの金属製型枠を用いて成形し,湿空養生室で24時間養生した後,脱型し,その後6日間20±2 ℃の水中で養生し,更に7日間以上一般養生室に静置した後,JIS R...
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