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JIS B7994
  • JIS B7994:2016 pdfダウンロード。排ガス中の水銀自動計測器 Continuous analyzer for mercury in flue gas 1 適用範囲 この規格は,固定発生源排ガス中のガス状水銀濃度を連続的に測定するための自動計測器(以下,計測器という。)について規定する。この規格の測定原理は,排ガス中の水銀化合物を固体還元剤で還元する乾式還元方式及び原子吸光分析法に基づくものとする。 注記 還元剤溶液を用いた湿式還元方式に基づく計測器としては,JIS K 0222の7.(連続測定法)を参照。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 7551 フロート形面積流量計 JIS C 1302 絶縁抵抗計 JIS K 0212 分析化学用語(光学部門) JIS K 0215 分析化学用語(分析機器部門) JIS K 0222 排ガス中の水銀分析方法 JIS Z 8103 計測用語 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 0212,JIS K 0215及びJIS Z 8103によるほか,次による。 3.1 試料ガス 排ガスをフィルタなどを通して前処理し,分析計に導入するガス。 3.2 固定発生源排ガス 工場及び事業所において燃料,その他の物の燃焼に伴って,又は各種製造の工程などから大気へ拡散させるためのダクト又は煙突へ排出するガス。 3.3 ガス状水銀 ガス状の金属水銀と二価水銀との総和。 3.4 濃度 7 構成 7.1 構造一般 計測器の構造は,次の各項目に適合していなければならない。 a) 形状が正しく,組立て及び各部の仕上がりが良好で,堅ろうである。 b) 通常の運転状態で危険性がなく,安全で円滑に作動する。 c) 各部は,容易に機械的故障・電気的故障を起こさず,危険性のない構造とする。 d) 結露などによって計測器の作動に支障がない構造とする。 e) 光源,ヒータなどの発熱部に接する部分は,熱による変形及び機能が低下しない構造とする。 f) 保守又は点検時に作業しやすく,危険のない構造でなければならない。 g) 塩化水銀などの水銀化合物の気体は可溶性・吸着性が高いので,還元部までの構成品は水銀化合物が吸着しないように接ガス材料及び構造に配慮し,接ガス部に水分が凝縮しないよう加温する。 h) 還元部出口から分析計までの構成品は,接ガス部に水銀が吸着して測定に影響が出ないような接ガス材料を用いるのがよい。 7.2 計測器 計測器は,図1に例を示すように,試料採取部,分析計などから構成する。詳細は,7.3及び7.4に示す。 なお,排ガス中に含まれる二価水銀をあらかじめ還元して原子蒸気化する還元部は,試料採取部に内蔵する。
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