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JIS B9916
  • JIS B9916:2010 pdfダウンロード。光遮へい式液中粒子計数器−校正方法及び検証方法 Light extinction liquid-borne particle counter 1 適用範囲 この規格は,液体中に浮遊する粒子の粒径,及び個数又は粒子個数濃度を測定する,光遮へい(蔽)式液中粒子計数器(以下,粒子計数器という。)の校正方法及び検証方法について規定する。この規格における粒子計数器の一般的な測定粒径範囲は,1〜100 µmである。 なお,この粒子計数器は,油圧装置などに用いる作動油の測定には適用しない。 注記1 この装置は,主に医薬関係(注射剤,注射用水,輸液など)の清浄度の評価及びそのほか様々な液体中の粒径,及び個数又は粒子個数濃度の測定に用いられる。 注記2 粒子計数器で測定する粒径は,純水中に浮遊している校正用粒子の光遮へい相当径であり,実際の粒径を表しているわけではない。 なお,粒径は,粒子の直径であり粒子径ともいう。 注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 ISO 21501-3:2007,Determination of particle size distribution−Single particle light interaction methods−Part 3: Light extinction liquid-borne particle counter(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS B 9925 光散乱式液中粒子計数器−校正方法及び検証方法 JIS Z 8103 計測用語 JIS Z 8122 コンタミネーションコントロール用語 3 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 9925,JIS Z 8103及びJIS Z 8122によるほか,次による。 3.1 計数参照標準溶液 粒径が既知である校正用粒子が純水に懸濁され,粒子個数濃度が検証された溶液。 注記 ここでいう純水とは,試験に影響を与えない程度に異物が除去された水をいう。 4 測定原理 粒子の大きさ及び個数の測定は,粒子に光を照射すると光の一部は散乱されるために,この散乱によって失われた光量(光遮へい光量)から粒子の大きさを,また,粒子が光束を通過するときに発生する光遮へいのパルスの数から粒子の個数を計数する。具体的には,試料液体を粒子計数器の試料導入口から一定流量でフローセルに導入し,光による照射領域を通過させる。個々の粒子の散乱によって減少した光量を,光電変換素子によってパルス状電気信号に変換し,得られたパルス状信号の数を計数することによって,通過した粒子個数を求める。パルス状信号の波高値と粒径との間には一定の関係があるため,パルス波高値の分析によって特定の粒径より大きな粒子の通過個数を粒径区分ごとに求めることができる。 5 基本構成 粒子計数器は,図1に示すように,光源,照射用光学系,液体導入系,フローセル,受光用光学系,光電変換部,波高分析部,表示部などからなる。ただし,液体導入系及び/又は表示部は,粒子計数器には含まれない場合もある。 なお,校正用粒子に対する波高値分布を作成できる情報を取り出せなければならない。 注記 液体導入系には,空気圧などによる加圧及びシリンジなどによって吸液する吸引式のほか,配管中の液体を,管内圧力を利用して導入する自流式がある。
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