Location: Home > JIS C60891
JIS C60891
  • JIS C60891:2019 pdfダウンロード。太陽電池デバイス− I-V特性測定における温度及び照度補正法 Photovoltaic devices-Procedures for temperature and irradiance corrections to measured I-V characteristics 1 適用範囲 この規格は,太陽電池デバイスの電流−電圧(以下,I-Vという。)測定値に対する温度及び照度補正を行うための手順,並びにこれらの補正に関連する係数を特定するために用いる手順を規定する。太陽電池デバイスのI-V測定の要件は,JIS C 8904-1による。 注記1 太陽電池デバイスには,保護カバー付き若しくは保護カバーなしの単一の太陽電池セル,又は太陽電池セルの部分組立品若しくはモジュールが含まれる。デバイスの種類ごとに,I-V補正のための異なる関連パラメータ集合が適用される。 モジュール(又は太陽電池セルの部分組立品)の温度係数は,単一の電池の測定値から計算する場合もあるが,モジュール又は太陽電池セルの部分組立品の内部直列抵抗及び曲線補正係数は,個別に計測する必要があることに注意する。 注記2 “試験体”という用語は,これらのデバイスを示して用いる。 注記3 I-V補正パラメータに用いるには,注意が必要である。パラメータは,測定した太陽電池デバイスに対し有効である。製造ロット又は型式ごとにばらつきが起こる可能性がある。 注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 IEC 60891:2009,Photovoltaic devices−Procedures for temperature and irradiance corrections to measured I-V characteristics(MOD) なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”ことを示す。 2 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 JIS C 8904-1 太陽電池デバイス−第1部:I-V特性の測定 2A 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8960による。 3 補正手順 3.1 概要 測定したI-V特性を,温度及び照度の他の条件(STCなど)に補正するには,三つの手順が適用できる。第1の手順は,IEC 60891 Ed.1で規定した手順によるが,式は理解しやすいように書き換えている。第2の手順は,大きな照度補正(20 %を超える)で精度の高い結果をもたらす,代替となる代数補正法による。これらの手順のいずれにおいても,太陽電池デバイスの補正パラメータを特定する必要がある。特定できない場合は,補正を行う前に決定する。第3の手順は,補正パラメータを入力として必要としない補間法による。試験デバイスについて最低3本のI-V曲線が測定されている場合に適用できる。これらの3本のI-V曲線は,補正方法を適用する温度及び照度範囲にわたる。 全ての方法が,JIS C 8904-10で定義する線形デバイスに適用できる。 注記1 変換の精度の見積りが必要である(箇条7参照)。 注記2 全ての太陽電池デバイスは,限定した範囲の照度及びデバイス温度内で線形である必要がある。詳細は,IEC 61853-1で規定している。 全ての手順における太陽電池デバイスのI-V特性の測定は,JIS C 8904-1による。 通常,照度Gは,JIS C 8904-2の定義に従って測定した太陽電池基準デバイスの短絡回路電流(IRC),及びそのSTCの校正値(IRC,STC)から計算する。25 ℃,1 000 W/m2で規定する基準デバイスの相対温度係数αRC(1/℃)を用いて,基準デバイスの温度TRCとなるよう補正を適用する。
    09-06