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JIS C8221
  • JIS C8221:2004 pdfダウンロード。住宅及び類似設備用漏電遮断器− 過電流保護装置付き(RCBOs) Residual current operated circuit-breakers with integral overcurrent protection for household and similar uses (RCBOs) 1. 適用範囲 この規格は,電源電圧依存形のもの及び非依存形のものを含めて,定格電圧が交流440 V以下(線間)又は交流300 V以下(対地間),定格電流150 A以下で,定格短絡容量25 kA以下の50又は60 Hz用で住宅及び類似設備用の過電流保護付漏電遮断器(以下,漏電遮断器 という。)について規定する。 この規格では,電気設備規定の技術的要求事項の差異によって,性能が異なる二つの漏電遮断器を,次の附属書に分けて規定する。 附属書1:JIS C 0364建築電気設備規定対応形漏電遮断器 附属書2:在来電気設備規定対応形漏電遮断器 備考1. 在来電気設備規定とは,電気事業法に基づく電気設備の技術基準の解釈の第3条から第271条の規定をいう。 なお,附属書1の漏電遮断器を在来電気設備規定の回路に使用してはならず,附属書2の漏電遮断器をJIS C 0364による回路に使用してはならない。 これらの機器は,適切な接地極に接続された電気設備の露出導電部への,間接接触に対する人体の保護,並びに建築電気設備及び類似設備の配線の過電流保護を目的とする。これらは,過電流保護装置が動作しない永続性の地絡電流に起因する火災に対する保護の目的に用いてもよい。 30 mA以下の定格感度電流をもつ漏電遮断器は,感電に対する保護手段が失われた場合の付加的な保護手段としても用いられる。 この規格は,漏電電流の検出,漏電電流値及び感度電流値との比較,設定値を超えた漏電電流が流れた場合の回路保護のための開路動作を同時に行い,さらに,規定条件の下での投入,通電並びに過電流遮断を行う装置について規定する。 備考2. 漏電電流の条件下での動作に関するこの規格の内容は,JIS C 8221を基本としている。過電流保護に関するこの規格の内容は,JIS C 8211を基本としている。 3. この規格における漏電遮断器は,専門知識のない人によって操作され,保守を要求しない設計を本質的に意図している。 非時延形漏電遮断器は,サージ電圧(過渡開閉過電圧又は誘導雷過電圧)によって設備にフラッシオーバが発生せずに負荷電流が継続する場合を含めて,不要動作に耐えなければならない。 時延形漏電遮断器は,サージ電圧がフラッシオーバ及び続流を発生させた場合にも,不要動作に対して十分な耐力をもつと考えられる。 備考4. 非時延形漏電遮断器の負荷側に取り付けられ,かつ,コモンモード(漏電遮断器の電源側の接地線又は保護導体など)に接続したサージアレスタは,不要動作の原因になるおそれがある。 電源側に過度の過電圧が生じるようなとき(例えば,架空電線から進入する場合)には,特別な予防策(ギャップアレスタなど)が必要である(JIS C 0364-4-443参照)。 備考5. IP20より高い保護等級が必要な漏電遮断器には,追加の構造要件が必要である。 この規格は,配線用遮断器と組合せ可能な漏電保護装置を組み合わせたものにも適用する。機械的組合せは製造業者によって工場で行われるか,又は,設置場所で附属書Gの要求事項に従って行わなければならない。これはまた,複数の定格電流をもつ漏電遮断器にも適用し,ある定格から他の定格に切り替えるために備えられた手段は,通常の給電状態では切替えができず,また,工具の使用なしで切替えができてはならない。 差込形漏電遮断器には,追加の構造要求が必要である。 住宅及び類似設備用の一般用の機器の接続器,差込みプラグ及びコンセントの一体形,又は,それらと組み合わせた漏電遮断器に対して,個別の要求事項が必要である。 備考6. 当面,差込接続式(差込みプラグとコンセントとの一体形及び組合せ形)の漏電遮断器に対しては,この規格の要求事項及びJIS C 8282-1の要求事項をできる限り適用しなければならない。 この規格の附属書1で規定する漏電遮断器は,断路用に適している。附属書2で規定する漏電遮断器は,製造業者が断路用に適しているか否かを宣言する。 この規格の附属書1で規定する漏電遮断器は,インパルス耐電圧(Uimp)の値をもっている。附属書2で規定する漏電遮断器は,製造業者がインパルス耐電圧値を宣言するか否かを宣言する。 この規格は,附属書XAを除いて次のものには適用しない。 − 誘導電動機保護を目的とした漏電遮断器 − 通常使用状態で使用者が電流設定することができる定格電流可調整形漏電遮断器 この規格の要求事項は,標準使用条件(7.1参照)で適用する。これより厳しい環境条件の場所で使用する漏電遮断器には,追加要求事項が必要である。 漏電遮断器とヒューズとの協調指針は,附属書Fに示す。 誘動電動機保護兼用漏電遮断器に対する追加要求事項は,附属書XAに示す。 単相3線式回路の中性線欠相保護を備えた漏電遮断器に対する追加要求事項は,附属書XBに示す。 電灯分電盤用協約形漏電遮断器に対する追加要求事項は,附属書XCに示す。 JIS C 8328(住宅用分電盤)に適用される住宅用分電盤分岐用漏電遮断器に対する追加要求事項は,附属書XDに示す。
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