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JIS K6545
  • JIS K6545:1994 pdfダウンロード。革の耐屈曲性試験方法 Testing method for flexing endurance of light leathers and their surface finishes 1. 適用範囲 この規格は,靴用甲革及びその他の薄物革(1)の耐屈曲性試験方法について規定する。 注(1) その他の薄物革とは,靴用裏革,衣料用革,手袋用革,袋物用革などをいう。 備考 この規格の引用規格を,次に示す。 JIS K 6550 革試験方法 2. 試験の一般条件 2.1 試験室の標準状態 試験室の温湿度は,原則として温度20±2℃,相対湿度 (65±5) %とし,恒温恒湿の設備のない場合は常温20±15℃,常湿 (65±20) %の状態で試験してもよいが,この場合は試験時の温湿度を試験結果の報告に記録する。 2.2 試験片の状態調節 試験片は,試験前に温度20±2℃,相対湿度 (65±5) %の雰囲気中に48時間以上静置する。 3. 試料及び試験片の採取方法 試料及び試験片の採取方法は,JIS K 6550の4.(試料及び試験片の採取方法)による。この場合,試料1枚からキズを避けた70×45mmの試験片を2個以上採取する。 4. 装置 耐屈曲性試験機は,次の構造をもつこと。 なお,図1に試験機の一例を示す。 (1) 上部クランプは2枚の平らな金属板からなり,1枚は図2に示すように,台形 (ABCD) で,その一端(D) には曲率半径2mmの丸みがある。棚 (EF) の上に二つ折りした試験片の一端が載る。他の1枚はEGHCFの形をし,これらの2枚の板は,スクリュー (K) で止められる。スクリューは図3aに示すように試験片の一端を止めると同時に,試験片がクランプの奥深くは入らぬように止める役もする。AB近くで両板が密着し過ぎないようにしてF近くで試験片が固定できる。水平軸 (J) のところでモーターによって往復運動が起こる。図2ではEFは水平で,Fは最高の位置となり,22.5°の角度まで下がる。この間を毎分100±5回往復運動し,その往復回数をカウンターで記録する。 (2) 下部クランプは固定され,上部クランプと同一平面にある2枚の金属板の間には試験片の他の一端を固定する。上部クランプのEFが水平のとき,下部クランプの上端はEFの25mm下にくる。 5. 試験方法 試験方法は次による。 (1) 上部クランプを水平にする。 (2) 試験片の表面を内側にして二つ折りにし,上部クランプにその一端を固定する(図3a参照)。 (3) 試験片の遊離の他端の表面を外側にして,反対に二つ折りし,試験片にたるみのできない程度に引っ張って,下部クランプに固定する(図3b,図3c参照)。
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