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JIS K7195
  • JIS K7195:1993 pdfダウンロード。プラスチックのヒートサグ試験方法 Testing method for heat sag of plastics 1. 適用範囲 この規格は,無負荷状態において耐熱性が要求されるプラスチックのヒートサグ試験方法について規定する。 備考1. ヒートサグ試験方法は,平板状試験片の一端を片持ちはりの方式で固定し,他端は自由の状態で,規定時間,所定の温度に保持した後,熱による試験片のたわみ量を求める方法である。 そのたわみ量からプラスチックの耐熱性を評価することができる。 2. この規格の参考でヒートサグ温度測定方法について記述する。 3. この規格の引用規格を,次に示す。 JIS B 7502 外側マイクロメータ JIS B 7507 ノギス JIS B 7516 金属製直尺 JIS K 6900 プラスチック用語 JIS K 7100 プラスチックの状態調節及び試験場所の標準状態 JIS Z 8401 数値の丸め方 2. 用語の定義 この規格の中で用いる主な用語の定義は,JIS K 6900によるほか,次のとおりとする。 (1) ヒートサグ値 試験片を片持ちはりの方式で固定し,規定時間,所定温度に保持したとき,試験片の自由端部に生じたたわみ量(元の位置からの垂直方向の距離)。 (2) オーバーハング 試験片を片持ちはりの方式で固定したとき,試験片の張り出し部分の長さ(図2参照)。 3. 試験片の状態調節及び測定場所の温度及び湿度 試験片の状態調節並びに寸法測定及びたわみ量の測定場所の温度及び湿度は,次のとおりとする。 (1) 試験片の状態調節は,原則として,試験前にJIS K 7100に規定する標準温度状態2級及び標準湿度状態2級[温度23±2℃及び相対湿度 (50±5) %]において48時間以上行う。 (2) 試験片の寸法測定及びたわみ量の測定は,原則として(1)と同じ温度及び湿度[温度23±2℃及び相対湿度 (50±5) %]の室内で行う。 4. 試験装置及び寸法測定器具 試験装置及び寸法測定器具は,試験片を片持ちはりの方式に固定する保持具,熱風恒温槽,温度計,タイマ,試験片の寸法及びたわみ量測定器具で構成し,次の条件に適合しなければならない。 (1) 試験片保持具 試験片保持具は,試験片を片持ちはりの方式に固定し,恒温槽に規定時間保持でき加熱によって反りなどの変形が生じない構造のものでなければならない。材質は,アルミニウムが好ましい。試験片保持具の一例を図1に示す。 (2) 熱風恒温槽 熱風恒温槽は,所定温度まで昇温可能な熱風循環式恒温槽(以下,恒温槽という。)を用いる。 (3) 温度計 温度計は,許容差±1℃で所定温度まで測定できる水銀温度計又はこれと同等以上の精度のものを用いる。 (4) 試験片の寸法及びたわみ量測定器具 試験片の寸法及びたわみ量測定器具は,次のものを用いる。 (a) マイクロメータ マイクロメータは,試験片の厚さを測定するためのもので,JIS B 7502に規定する外側マイクロメータの測定範囲0〜25mmのもの又はこれと同等以上の精度のものを用いる。 (b) ノギス ノギスは,試験片の幅,長さ及びオーバーハングを測定するためのもので,JIS B 7507に規定する最小読取値0.1mmのもの又はこれと同等以上の精度のものを用いる。 (c) 金属製直尺 金属製直尺は,試験片のたわみ量を測定するためのもので,JIS B 7516に規定するもの又はこれと同等以上の精度のものを用いる。
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