Location: Home > JIS R2506
JIS R2506
  • JIS R2506:1985 pdfダウンロード 。耐火モルタルのちょう度試験方法 Testing Method for Cone Penetration of Refractory Mortars 1. 適用範囲 この規格は,水で練って使用する耐火モルタルのちょう度試験方法について規定する。 備考 耐火モルタルのちょう度とは,耐火モルタルに水を加えて練り混ぜたときの硬さを表すもので,ちょう度計を用いて試料中に規定の円すいAが侵入する深さを測り,これを0.1mmを単位として表したものをいう。 引用規格: JIS K 2220 グリース JIS R 5201 セメントの物理試験方法 関連規格:JIS R 2501 耐火モルタル 2. 試験用機械器具 試験用機械器具は,次のとおりとする。 2.1 練り混ぜ用機械器具 2.1.1 手練り混ぜ用の鉢及びさじ 手練り混ぜ用の鉢及びさじは,原則としてJIS R 5201(セメントの物理試験方法)の7.1(2)のセメント練り混ぜ用の鉢及びさじを用いる(付図1参照)。 2.1.2 機械練り混ぜ機 機械練り混ぜ機は,モルタルミキサー又はセメントミキサーの2種類とし,次による。 (1) モルタルミキサー モルタルミキサーは,次のとおりとする(付図2参照)。 (a) 本体 本体は,ステンレス鋼製又は鉄製とし,パドルに1分間当たりの自転が約30回の回転運動を与える電動式のものとする。練り鉢の底部とパドルの下端との間隔は0.8mmから4.0mm程度の範囲になくてはならない。 (b) パドル パドルは,表面平滑なステンレス鋼製又は鉄製とし,取り外し可能で,原則として付図2に示す形状及び寸法のものを用いる。 なお,練り鉢とパドルが最も接近したとき,パドルの外郭と練り鉢の内壁は並行しており,そのすきまは約4mmで一番狭いところでも0.8mm以上とする。 (2) セメントミキサー セメントミキサーは,JIS R 5201の9.1(1)の練り混ぜ機を原則として使用する。ただし,パドルの自転は毎分135〜150回,公転は毎分60〜75回程度とする。 なお,運転時,練り鉢底部とパドル下端との間隔は,0.8mmから4.0mm程度の範囲になくてはならない(付図3参照)。 2.1.3 ちょう度試験器 ちょう度試験器は,JIS K 2220(グリース)の5.3.2のちょう度試験器のちょう度計(落下装置,保持具,ダイヤルゲージ及び支持台を含む。)及び円すいA並びに試料容器(内径約100±5mm,深さ65mm以上の金属製平底円筒で,よく適合するふたを備えたもの)を用いる(付図4参照)。 3. 試料 試料は,一検査単位の中から1袋又は50kgを採り,それを円すい四分法 又は 二分器によって縮分して,5kg以上を採取する。 4. 試験用水 試験用水は,すべて淡水(以下,水という。)とし,室温以下のものを使用する。 備考 淡水とは,飲料用に適する程度のものとする。 5. 操作 操作は,次による。 5.1 試験試料 試験試料は,試料を更に円すい四分法又は二分器によって縮分して,1〜4kgを量り採る。 5.2 練り混ぜ方法 5.2.1 手練りによる方法 手練り混ぜ用の鉢及びさじは,2.1.1に規定したものを用いる。鉢に試験試料(約1kg)を入れ,メスシリンダーで量り採った水を徐々に加えながらさじで10分間以上十分によく練り混ぜる。加えた水の量を記録する。 なお,加える水の量は,求めるちょう度によって加減する。 5.2.2 機械練りによる方法 機械練りによる方法は,次のとおりである。 (1) モルタルミキサーによる場合 2.1.2の(1)で規定したモルタルミキサーを使用する。所定量 (1〜4kg) の試験試料を練り鉢に入れ,モルタルミキサーを始動させ,パドルを回転させながら,メスシリンダーに量り採った水を徐々に加える。適宜,モルタルミキサーを止め,練り鉢及びパドルに付着したモルタルをかき落とす。 モルタルの状態を観察しながら約7分間以上練り混ぜる。加えた水の量を記録する。 なお,加える水の量は,ちょう度によって加減する。 (2) セメントミキサーによる場合 2.1.2の(2)で規定した練り混ぜ機を使用する。所定量 (1〜3kg)...
    10-16