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JIS X0211
  • JIS X0211:1986 pdfダウンロード。符号化文字集合用制御機能 Information technology−Control functions for coded character sets 1. 適用範囲 この規格は,JIS X 0202に基づく7ビット符号,拡張7ビット符号,8ビット符号及び拡張8ビット符号中で用いる制御機能及びその符号化表現を規定する。 この規格は,文字表示装置で,次の双方向テキストを扱うための技術的手段を規定する。 − 1種類の用字からなるが,一部を反対方向に表示しなければならないテキスト(例えば,アラビア文字及びヘブライ文字の中の数字) − 複数の用字を反対方向に表示するテキスト(例えば,ラテン文字及びアラビア文字からなるテキスト,又はラテン文字及びヘブライ文字からなるテキスト) − 上記に加えて,横書きで行の進む方向が上から下であるテキスト この規格が規定する制御機能は,主として文字表示装置との情報交換のために,文字符号化データ中に埋め込んで用いる。 一般に,制御機能は,文字表示入出力装置に対する効果によって定義される。したがって,この規格は,一定の装置構成を想定している。この想定は,できる限り実装に制限を加えないようにしてある(6.参照)。 制御機能は,機能の実行とともに,図形で表示しなければならないこともある。 この規格は,改正時に制御機能を追加できる構造になっている。 制御機能を規定する他の規格は,制御機能について,この規格より厳しい規定を設けてもよい。 この規格を適用する装置は,適用業務によって多種類があり得る。この規格で規定するすべての事項を一つの装置で実現するのは,技術的にも経済的にも非現実的となる。この規格は,適用業務に応じて適切に選択した部分だけを実現することを意図している。 2. 適合 2.1 適合の種類 規格に完全に適合するとは,すべての要件に合致することとする。規格にオプションがない場合は,一意に決まる。規格にオプションがある場合には,それが明確に規定されていなければならないし,規格に適合していると主張するならば,採用しているオプションを明確に記述しなければならない。 この規格は,それぞれの適用業務で異なった選択ができるように多くの機能を規定しているので,これとは違う性質をもっている。規格では何を選択したらよいかは明示していないが,規格に適合していると主張するには選択した結果を明示しなければならない。このように選択を明示する適合を,部分適合という。 特定の目的のために選択した機能群を,情報交換で容易に参照できるように,ISO 2375に従って登録してもよい。 2.2 情報交換の適合 交換用符号化情報の符号化文字データ要素(CCデータ要素と呼ぶ。)は,その中の制御機能の符号化表現が次の条件を満たすとき,この規格に適合する。 a) この規格が規定する制御機能の符号化表現は,常に対応する制御機能を表さなければならない。 b) この規格が規定する制御機能は,常にこの規格が規定する符号化表現で表さなければならない。 c) この規格が今後の標準化のために予約している符号化表現が現れてはならない。 この規格が規定しない制御機能及びモードの符号化表現は,a)〜c)を満たす条件に従って交換する情報の中に現れてもよい(5.5,5.5.1及び7.4参照)。 2.3 装置の適合 2.3.1の要件並びに2.3.2及び2.3.3の一方又は両方の要件を満たす場合に,装置は,この規格に適合している。適合していると主張する際には,2.3.1の記述を含む文書を示さなければならない。 2.3.1 装置の記述 この規格に適合する装置は,次の記述を備えなければならない。 i) 装置が送信又は受信・解釈できる符号化表現の選択を,この規格の箇条又はこの規格で規定する制御機能を使って明示すること。 ii) 2.3.2及び2.3.3でそれぞれ規定するように利用者が制御機能を送出又は認識する方法を明示すること。 2.3.2 送信装置 送信装置は,この規格に適合する選択された制御機能及び(モード選択パラメタを含む。)そのパラメタ値の符号化表現を,CCデータ要素の一部として送信する能力をもたなければならない。 このような装置では,選択したすべての制御機能の符号化表現を,利用者が符号化インタフェースを通じて送信できなければならない。 2.3.3 受信装置 受信装置は,この規格に適合する選択された制御機能及び(モード選択パラメタを含む。)そのパラメタ値の識符号化表現を,CCデータ要素の一部として受信し,解釈する能力をもたなければならない。 この規格でパラメタの既定値を規定している制御シーケンスを選択するとき,明示的な表現及び暗黙の表現による既定値を含まなければならない。 このような装置では,選択したすべての制御機能及び符号化インタフェースを通じて受信した符号化表現を,選択した制御機能の中から利用者がそれと認識できるような形で利用可能にしなければならない。 3. 引用規格 この規格で引用する規格を次に示す。これらの規格がこの規格の本体中で引用された場合には,この規格の規定の一部とみなす。この規格の発行時点では,次の規格が最新規格であるが,最新版が適用できるかどうかを検討するのが望ましい。 ISO 1745 : 1975 Information processing−Basic mode control procedures for data communication systems 備考 JIS X 5002(基本形データ伝送制御手順)-1975があるが,この国際規格と一部技術的に異なっている。
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