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JIS Z4924
  • JIS Z4924:2016 pdfダウンロード。診断用MR装置用ファントム Phantoms for magnetic resonance equipment for medical diagnosis 3.2 信号ノイズ比,SNR(SIGNAL TO NOISE RATIO,SNR) 信号をノイズレベルで除した比率。 3.3 均一性(UNIFORMITY) ノイズ及び有限なデータ収集(トランケーションアーチファクト)の影響を除いた,均質な試験器具の画像において強度の空間的な一様性。 3.4 スライスプロファイル(SLICE PROFILE) MR装置において,スライスに直交した方向のMR信号強度の集まり。 3.5 スライス厚(SLICE THICKNESS) MR装置において,スライスプロファイルの半値幅(FWHM)。 3.6 空間分解能(SPATIAL RESOLUTION) MR装置において,画像上で,等間隔に配列された測定用のピンパターンを判別できる能力。 注記 定義がJIS及びIEC規格にはなく,AAPM(American Association of Physicists in Medicine)から引用している用語である。 3.7 幾何学的ひずみ(歪)(GEOMETRIC DISTORTION) 予測される実際の測定対象構造の位置と,画像でのその構造の空間的位置との偏差。 3.8 アーチファクト(ARTEFACT) 被写体内部の構造を表さない像で,はっきりした像が目に見えるもの。 3.9 ゴースト(GHOSTING ARTEFACT) 間違った位置に現れる実在の構造の複製又はその一部を表すアーチファクト。 3.10 画像コントラスト(IMAGE CONTRAST) MR装置において,画像上で,二つのMR信号の信号強度の平均値の対比。 4 構造,形状,材料及び寸法 4.1 円筒容器 円筒容器の構造,形状,材料及び寸法は,次による。 a) 円筒容器は,4.2〜4.5に示すファントムを収納し,かつ,測定充塡物を満たすことができる構造とする。内径160 mm,壁厚10 mm及び両底面の厚さ10 mmとする。 b) それぞれのファントムを全て収納し,測定充塡物を満たしたとき,図1に示すとおり,信号ノイズ比均一性及びゴースト測定部をもつ。 c) 表面は,平滑で内部が容易に観察できる構造とする。 d) それぞれのファントムのスライス中心面に該当する円筒容器の表面に,測定に影響を与えず,かつ,容易に消えない方法で目印を付ける。 e) 測定充塡物は,定在波の影響を避けるために,十分に小さな誘電率及び導電率をもつMR信号を生成する物質(例えば,水,シリコンオイル)で,かつ,MR特性(スピン密度ρ,T1,T2)は,人体に近いものとする(代表的な値は,T1<1 200 ms,T2>50 ms,スピン密度ρ=ρH20±20 %)。 f) 測定充塡物を満たしたとき,円筒容器内から空気を除くために,空気抜き穴を設ける。 g) 円筒容器は,RFコイル内に固定できる構造とする。
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