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JIS Z8314
  • JIS Z8314:1998 pdfダウンロード。製図−尺度 Technical drawings−Scales 1. 適用範囲 この規格は,あらゆる技術分野での製図に用いる推奨尺度及びその表し方を規定する。 備考 この規格の対応国際規格を次に示す。 ISO 5455 : 1979, Technical drawings−Scales 2. 定義 2.1 尺度 (scale) “対象物の実際の長さ寸法”に対する“原図に示した対象物の長さ寸法”の比。 備考 複写図の尺度は,原図の尺度とは異なることがある。 2.2 現尺 (full size) 1:1の尺度。 2.3 倍尺 (enlargement scale) 1:1より大きい尺度。 比が大きくなれば,“尺度が大きくなる”という。 2.4 縮尺 (reduction scale) 尺度の比が1:1より小さい尺度。 比が小さくなれば,“尺度が小さくなる”という。 3. 尺度の表し方 尺度は,“尺度”の文字に続けてその比を,次のように示す。 現尺の場合 尺度1:1 倍尺の場合 尺度×:1 縮尺の場合 尺度1:× もし,誤読のおそれがない場合には,“尺度”の文字を省いてもよい。 参考 原国際規格では,“尺度”を,“SCALE”又はその図面に用いる言語で同等のものとしている。 4. 図面への尺度の示し方 4.1 図面に用いる尺度は,図面の表題欄に示す。 4.2 一枚の図面にいくつかの尺度を用いる必要がある場合には,主となる尺度だけを表題欄に示し,そのほかのすべての尺度は,関係する部品の照合番号,又は詳細を示した図(又は断面図)の照合文字の近くに示す。 5. 尺度 5.1 製図に用いる推奨尺度を表1に示す。 備考 特別に,表1に示した尺度より大きい倍尺,又は小さい縮尺が必要な場合には,尺度の推奨範囲を超えて上下に拡張してもよいが,用いる尺度は推奨尺度に10の整数乗を乗じて得られる尺度にする。 やむを得ず推奨尺度を適用できない場合には,中間の尺度を選んでもよい。 なお,この場合には,附属書1に規定する尺度を選ぶことが望ましい。 5.2 尺度は,描かれる対象物の複雑さ,及び表現する目的に合うように選ぶ。 すべての場合において,描かれた情報を容易に,誤りなく理解できる大きさの尺度を選ばなければならない。すなわち,図面の大きさは,尺度と対象物の大きさとで決まる。 5.3 主な投影図の中の詳細部分が小さすぎて寸法を完全に示すことができない場合には,その部分を主な投影図の近くに部分拡大図(又は断面)として示す。 6. 大きい尺度の図面 小さい対象物を大きい尺度で描いた場合には,参考として,現尺の図を描き加えるのがよい。 この場合には,現尺の図は,簡略化して対象物の輪郭だけを示したものでもよい。
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